未来に向くため 2

4つ目は「食事。睡眠、運動、マインドフルネスを活用する」です。特に重要なのは「睡眠」です。睡眠が不足すると仕事への集中力が奪われやすくなりますし、自制心の失われやすくなります。つまり無礼さへの対処がうまく働くなるのです。次に運動です。運動を行うことで、ネガティブな感情に対してうまく対処できるようになるのです。そして、自分の体験を良いほうに解釈でき、自分を悪い方向に導きそうな良くない思考、感情を即座に捨てることができるのです。運動は、うつ病の治療にも使われるセルトラリン(ゾロフト)という薬よりも、治療効果が高いという結果が得られたのです。ほかにも、健康を保つための食事が良ければ、まともに食べられず、飢えている状況に比べ、ストレス耐性は大きく変わります。マインドフルネスは自分の状況を意識的にゆっくりと見つめることができます。こういった姿勢を保つことで、ストレスのたまりそうな出来事に対して、心穏やかで入れるのです。

 

5つ目は「仕事に意味を見出す」です。自分が成功していると感じていると、たとえ無礼な人ばかりのチームで働いても、高い生産性を維持することができるのです。また、自分のしている仕事に意味があると感じられれば、さらに無礼さへの耐性は強くなるのです。相手の無礼な態度によって感情を乱される以上に、回復する力の方が強くなるのです。

 

6つ目は「社内外で良い人間関係を築く」です。良くない関係は良好な関係よりも4倍から7倍の影響力をもつと言われています。そのため、自分の周囲にエネルギーを配給してくれるような人を何人か置く必要があるのです。その人は自分を笑顔にしてくれる人、気分を上向きにしてくれ人であり、そういった人たちとできるだけ多くの時間を過ごすようにすることで、悪い人間関係にエネルギーを奪われても自分を保てるようにするのです。

 

7つ目は「社外の活動で成功を目指す」です。会社員を対象にクリスティーン氏が行った調査で、仕事の業績と、仕事以外の人生の充実ぶりとの間には強い相関関係があるという結果が得られたそうです。つまり、仕事以外の活動に熱心に取り組むと、自分は新しいことを学んでいる、成長しているという自覚が得られ、その分感情にゆとりが生じるのです。それはたとえ職場で無礼な扱いを受けても、仕事以外の活動が充実している人はそうではない人に比べ、健康を維持しやすいのです。

 

これら前回紹介したものを含め7つの観点で物事を見ていくと、「未来に目を向けることになる」平たく言うと「ポジティブ」な考えになりやすいというのです。考えてみると、自分自身が現在いろんなことがありながらも、ポジティブに入れるのはここで紹介されていることをいくつかできているからなのかもしれません。心当たりはありますし、実際実感としてもあることです。あまり、一つの仕事に固執しすぎると逆に物事はうまくいかないのかもしれません。どこかで息抜きであったり、他に目が向く外の世界があったほうが、無駄なストレスをためずに済むのかもしれません。そして、それ自体がストレス発散にもなり、ストレス耐性にもつながるのでしょう。しかし、現在社会では働く時間が長くなり、その時間が持てないこともしばしばあります。余裕がない時代なのかもしれません。物は豊富で便利になっていますが、だからといって、余裕がなくなっているというのは残念なことです。