展示方法

今でも様々な園で子どもの作品を作品展として展示する園は多いのだろうと思います。この「作品展」ですが、それをする意味とは何にあるのでしょうか。多くの作品展は様々な出店の中から、「佳作」や「優秀作品」「金賞」「銀賞」といったように優劣をつけることが多いのかもしれません。しかし、学校や保育園における作品展というはそういったものではないように思います。本来は学校や保育園の作品展は単なる作品を見てもらうのではなく、その中で子どもたちの成長を発達を見てもらう場としてあるべきなのではないかと思っています。

 

しかし、その中で展示の方法や何を展示するのかということはなかなかに頭を悩ませます。そういった悩みの中、最近大阪の万博公園の近くにある「NIFREL」(ニフレル)に行ってきました。ニフレルは大阪の海遊館プロデュースで「生きているミュージアム」との呼び名をもつ施設で、「感性に触れる」ということをコンセプトにしています。そして、従来の水族館、動物園、美術館のジャンルを超えて、アートの要素をとりいれた生き物の美しさ不思議さを直観的に表現した展示を行っているとしています。

 

そして、それぞれのゾーンに「いろにふれる」「わざにふれる」「WONDER MOMENT」「およぎにふれる」「かくれるにふれる」「みずべにふれる」「うごきにふれる」そして、最後に「つながりにふれる」といった8つにゾーンわけがされています。

 

私が行った感想としては確かに『感性』に触れる感覚はとても分かりました。一般的な水族館や動物園はそれぞれの種別に分かれたエリアを作ったり、生息している地域に分かれて作られていることが多い。その一方でこういったそれぞれの生物の特徴を比べて見ていくというのはなかなか興味深いものがありました。かえって、生き物に興味を持つという事でいえば、ニフレルの構成の方がより興味関心を持つことになるように感じました。

 

こういった展示の方法は保育にも生かせるように感じました。ただ単なる子どもたちの作品を見せていくのではなく、たとえば年齢による違いを見せていくことや乳児期に起きていることが幼児クラスになるとどういった変化が起きているのかということを展示にすると非常に自分の子どものみならず「子ども」というもの自体に興味が出るのではないかと思いました。今わたしの園では「成長展」として子どもたちの成長を感じることが出来るような作品展をしています。これは藤森メソッドとしての考えですが、今回のニフレルのように根本的なコンセプトと、あり方、そこはしっかりと見据えていきたいと思います。