影響

MCIIのように自分の中にルールを作ることや習慣をつけることなどは成功などより良い道をたどりやくすなるコツだと言われています。これとは他にも「集団の一員であるという認識は業績に大きな影響を及ぼす」とも言われています。この説を出したのがスタンフォード大学教育学大学院学長で心理学者のクロード・スティールです。彼は「ステレオタイプの脅威」という現象を突き止めました。スティールによれば、知的なあるいは身体的な能力を試すテストの前に帰属する集団に関係することがらをほのめかされると、テストの結果に大きく影響すると言っています。

 

プリンストン大学の白人の学生がミニゴルフの10ホールのコースを回るまえに生まれつきの運動能力(彼ら自身、自分にあまりないと思っている能力)を試すテストであると言われたケースでは、戦略的思考能力(持っていることに自信のある能力)のテストであると言われた白人学生のグループよりもスコアが4打数悪かった。黒人の学生については効果が正反対で、戦略的思考のテストであると言われたグループのほうがスコアは4打数悪かった。スティールの理論によれば、「白人は運動能力が低い」「黒人は知的でない」といったステレオタイプを自分もそのままうけとめてしてしまうのではないかと不安に思っていると、より悪い結果が出るという。

 

ほかにも60代と70代と80代の人々が年齢とともに記憶力は低下すると書かれた記事を読むように指示され、そのあと、記憶力のテストを受けたときには、テストに出てきた単語のうち44%しか覚えていなかった。テストの前にその記事を読まなかった同様の構成のグループでは、58%の単語を覚えていました。数学の難題を解く大学のテストでは女学生たちは自分が女性であることを指摘されただけで、何のほのめかしを受けなかった女学生よりも成績が悪かった。

 

しかし、この話には続きがあり、かすかな「ほのめかし」が引き金になるが、それと同様にほんの小さな対策で脅威を無効にできる点です。現在でもあらゆる状況で調査がつづいているが、もっとも効果的なテクニックのひとつはステレオタイプの脅威にさらされいる生徒たちに「知能はさまざまな影響を受けやすいものである」と種明かしをすることだ。そのこと自体を理解した生徒は自信を持ち、テストの得点やGPAがあがることもたびたびあるという。

 

「心の持ちよう」や「病は気から」といった言葉がありますが、知能においても、同じことが言えるのですね。よくスポーツ選手もルーティーンの中で、ポジティブなことを自分に言い聞かせるひともいれば、自分のふがいなさを言い聞かせてネガティブなところからの改善をパワーに変える人がいると言うのがあります。「メンタル」という言葉はよく聞くようになりましたが、それだけ人は様々なことから影響を受けるのですね。