これから必要なスキルの共通点

これからの新しい時代に通じるスキルは多角的に分析し、評価し、知識を構築することだとアンドレアス氏は言っています。そして、今後の問題解決においては、二者択一または単一の解決策はめったにないとも言っています。個人は、相互のつながりを意識した、より包括的な方法で考える必要があるのです。

 

では、このように新規性、変化、多様性そして、曖昧さに対処するにはどうしたらいいのでしょうか。それには「ひとり一人が自分自身のために考えられる」ことが前提だとアンドレアス氏は言っています。「問題解決における創造性は、自身の行動が招くのであろう未来を予測し、リスクと期待成果を評価し、自身が引き起こす結果に対する説明責任を負う能力を必要とします。」といいます。これは自身の経験、個人的や社会的な目標に照らし合わせて行動を熟慮し、評価する責任感、道徳的かつ知的な成熟でもあります。そして、特定の状況における善か悪、良いか悪いかの認識と評価は、倫理的なものです。

 

それは「私はなにをするべきか」「私はそれをする権利があったのか?」「限界はどこか?」「結果を踏まえても私はそれをしたほうがよかったのか?」というような規範や価値、意味や制約に関する質問を意味します。これらの中心にあるのは、自制心、自己効力感、責任、問題解決、適応能力を含む自己調整の概念である。発達神経科学の進歩は、思春期の可塑性の第二の爆発が起こり、特に可塑性の脳領域および系統が自己調整の発達に関わることを示している。

 

つまり、その頃の生徒たちには特にこういったスキルが必要になってくるというのです。よくよく見ていくと「自制心、自己効力感、責任、問題解決、適応能力を含む自己調整の概念」とアンドレアス氏が言っているのは、以前、森口佑介氏の著書の中にも出てきた「非認知的能力」であるということが分かります。つまり、アンドレアス氏においても、今後の社会において、重要となってくるスキルは非認知的能力であるということが伺えます。このスキルを土台として、知識を蓄えることで、イノベーションと持続性を生み、評価し、新たな知識の構築になると言えるのです。

 

そして、保育においては、以前の森口氏の著書でもあったように、乳幼児期の教育が非常に思春期に永起用すると言われていました。それと同時に、乳児の頃かラ子どもたちの関わる力であったり、非認知能力と言われる力が養われていくということで、学校休育のみならず、乳幼児教育にこそ、より重要点があるのではないかと私は思っています。