生涯、学習

これからの社会で必要とされる人材とはどういった人材なのでしょうか、AIやデジタル技術が人の雇用に大きな影響を与えることは言うまでもありません。その時に今自分たちが保育している、又は教育されている生徒たちは社会に出た時にどういった状況になっているのでしょうか。アンドレアス氏は「次世代の若者たちは求職ではなく、雇用を創出し、ますます複雑な世界で人類を進歩させるために協力しあうだろう」といっています。つまり、今ある職業に就くのではなく、新たな職業を作っていかなければいけない時代に今の保育や教育されている子どもたちは生きていかなければいけないのです。そのためには好奇心、想像力、共感、起業家精神とレジリエンス、建設的に失敗する能力、失敗から学ぶ能力が重要なのです。

 

このように「学習者が絶え間ない適応と成長を必要とする世界において最も明らかなことは、生涯学習のための能力とモチベーションが必要だ」とアンドレアス氏が言っているように、めまぐるしく変化がおこる時代においては常に知識は柔軟にアップデートしていかなければいけないのです。アンドレアス氏は「これまで私たちは仕事を通じて学ぶのが常であった。今は学ぶことが仕事になった。学ぶための情熱や能力を築くことができるコーチング、メンタリング、教育や評価を脱工業化していくことが必要である」といっています。

 

常に新しい技術を取りいれ、新たな価値観を作っていかなければいけません。大切なことはただ、学び知識を得るということが必要ないということではなく、物事を関連付けて考える力が今後必要となってくるのです。そして、その知識をもとに新たな価値観を模索し、イノベーションを遂げるためには、今必要とされることを柔軟に得るように学ぶ姿勢を持っていなければいけないですし、ポジティブな姿勢がなければいけないのです。

 

このことは最近、自分自身が感じることです。物事は一面的な見方だけではなく、多方面にアンテナを張ることで、多くの学びがあることを感じています。保育や教育の勉強をすることは確かに大切なことです。しかし、社会に目を向ける必要もあります。社会に目を向けていくことで、今、社会ではどういった人材が必要とされているのかといったことを考えるヒントは多く落ちているのがわかります。これは閉鎖的に保育や教育を考えると気付かないところだったでしょう。ちょっとした目線を変え、知る楽しさを知ることは思ったよりも多くの学びを与えてくれます。そして、それは結果として、自分の専門的な知識にもつながるものであったりもするのです。