12月2025

目的を共有するということ

あっという間に年末になりました。このブログも2学期は忙しく、2か月ぶりの更新となりました。その間、学会発表や発表会など、さまざまな出来事がありました。来年は年度末に向けて、卒業式や成長展など、まだまだ行事が控えています。

ここ最近、マネジメントの話をする機会が増えてきました。学会での発表も、早期離職を養成校とどのように連携して考えるかという内容でしたが、その背景には、少子高齢化と人口減少による労働環境の変化があると感じています。働く人が少なくなる中で、組織はこれまで以上に、働く側とのバランスを求められる時代になっているのだと思います。

早期離職の問題を働く側だけに向けて考えると、福利厚生や給与といった条件面だけで職場を選ぶ傾向が強くなります。もちろん条件は重要です。しかし、それだけで選ばれる職場でよいのか、という問いも残ります。

私自身、園をマネジメントする中で、条件面と同じくらい大切なのは「やりがい」や「その職場で働く誇り」だと感じています。これは組織の都合と受け取られるかもしれません。たしかにそうです。しかし、目的を共有せずに集まった組織と、目的を共有して働く組織とでは、どちらが働きやすいでしょうか。だからこそ、持たなくてよいという議論では本質的な解決にはならないと思っています。

ある職員から、今の園でうまくいかずモチベーションが下がっているという相談を受けました。話を聞く中で、その悩みは「今」に強く向いているように感じました。短期的な悩みは、どうしても苦しさを強く感じます。スキルや人間関係といった課題は確かに存在しますが、受け止め方の視点もまた重要です。ストレス耐性とは、ただ耐えることではなく、どう向き合うかだと思います。その視点の軸が、園理念であるべきだと考えています。

もちろん、理念だけで現場の問題が解決するわけではありません。しかし、向き合う視点を定めることは必要です。そのため、マネジメントする側の仕事は、現場に長期的な見通しや園の目的を持たせることにあると思います。答えを与える「How to」ではなく、理念と日々の保育をつなぐ「意味づけ」を行うことが重要だと考えています。

保育におけるアプローチは十人十色でよいと思います。しかし、目的が共有されていなければ、子どもにとって適切な人的環境にはなりません。園がどのような子どもを育てたいのか、社会にどのような人材を送り出したいのか。その責任を担う組織であることが、幼稚園・保育園には求められていると感じています。

今年は大学での非常勤講師の仕事に加え、私立幼稚園連盟での活動や学会発表など、さまざまな場で考える機会をいただきました。本日で今年の保育は終了します。来年も、自園がさらに高まりを見せ、活発な活動を続けていけるよう取り組んでいきたいと思います。

今年もありがとうございました。今後とも、自分の勉強と振り返りを含め、ブログを続けて書いていきたいと思います。