園庭食育

園庭食育(乾物)

乾物って何だろう?

野菜や果物や海藻などの食材を乾燥させて水分を取りのぞき長期保存出来るようにしたものです。今回の園庭食育は、給食で使われている乾物<切干大根・わかめ・ひじき・大豆・しいたけ>の紹介と給食室で作った干し人参・干しりんごを干す前のものと食べ比べをしてもらいました。

給食で使っている乾物<切干大根・わかめ・ひじき・大豆・しいたけ>の紹介コーナーでは、乾物と水で戻したものの手触りの違いを楽しんだり、見た目の違いを見つけたりしていました。干ししいたけの匂いを嗅ぎ、何とも言えない顔をする子もいました。

人参・りんごの干す前、干した後の食べ比べでは「甘くなってる」「何の味付けしたの?」と干した後の味の濃縮されたのを気付く声や、干したりんごの「パリパリが美味しい」「やっぱりそのままがいいわ」「全部美味しい」等、様々な声を聞く事が出来ました。

食べた後は、美味しかったものに投票!

どれも美味しかったようで何よりです

(給食室)

園庭食育(おかき)

おもちつきで作ったお餅を使って『おかき』を作りました。

お米の違い分かるかな?の問いに色や形の違いに気付いていました。

【白米】は糠や胚芽などを取り除き、精製されたお米です。
【7分付き米】は糠が約70%除去され、胚芽が一部残ったものです。栄養成分が含まれていて園ではこのお米を提供しています。
【もち米】は蒸してつくと、おもちになるお米です。

押したり混ぜたり摘まんだりして、触感を楽しむ うさぎ組さん

おかきはお餅を小さく薄く切って3日間天日干しをし、揚げたら完成です。

干した固いお餅から、揚げていくと大きくなる姿に歓声があがりました。
「大きくなってきたー」
「ポップコーンみたいだね」
「お餅がお風呂にプカプカと入ってる」と素敵な表現をしてくれました。
「早く食べたい。いい匂いー」わくわくしながら揚がるのを待ちます。

  塩味と醤油味のおかき

出来上がると、おかきに長蛇の列ができました。

「おいしいー」
「おかわりしていい?」とたくさんの子ども達が言いに来てくれました。
「どちらが好きだった?」と聞くと塩味の方が人気でしたよ。
「お家でも作ってみたい!作り方教えて」という子どももいて、食に興味や関心を持つ姿がみられました。

おもちつきを思い出しながら、みんな笑顔で頬張っていました。


『もち米→おもち→おかき』というように、
普段食べているものが何からできているのか知るきっかけとなる食育でした。

(給食室)

園庭食育(園庭で収穫した柚子)

園庭の柚子が沢山実ったので、今回の食育は柚子づくしです。
ふろふき大根(柚子みそ)とホット柚子ジュースを作りました。


まずは、『冬のお野菜どこにできるかな?』のクイズです。畑で育っている野菜を中々見る機会がないのではないでしょうか?
どの野菜が土の中で育つか子ども達と一緒に考えました。
「ここかなー」と苦戦しながらも、野菜を貼っていきます。

太陽の光を浴びた緑の野菜は身体を元気にし、土の中で育つ野菜は身体を温めてくれます。今日使用する大根は身体を温めてくれる野菜ですね。

「重たい~」「大根冷たい」など実際触って確かめたり、「いい香りがする」とゆずの香りを嗅いでいました。
ゆずジュースで使用した氷砂糖は初めて見たようで、「固いけど食べれるの?」「氷砂糖なのに冷たくないよ」など、なぜ?が沢山。
高い観察力や興味を持つ姿が見られました。

今日は一段と寒くゆず湯(足湯)をしながら、いただきました。
「あ~」「甘くて美味しい」
身体を温めるゆずで寒さをしのぎます。

今日使用した大根のように、冬野菜は寒さで凍る事がないよう糖度を蓄積する為、食べた時に甘く感じます。
栄養たっぷりの季節のお野菜を是非ご家庭でも沢山食べて、免疫力を高めて下さいね。

(給食室)

園庭食育(味噌汁)

給食の「味噌汁」は、どのように作られているんだろう?今回は使われている食材を見て触れて匂ってもらい、味噌汁を味わってもらいます。

給食の「味噌汁」は昆布と削り節で出汁を取り、味噌で味付けをします。削り節は鯵、鯖、鰯で作られており、味噌は無農薬大豆、無農薬裸麦で作られています。昆布の固さ、削り節の魚の匂い、水と出汁の色の違い匂いの違い、味噌ってこんな匂いなんや。目の前に置かれた食材を一つ一つ見て触れて匂ってもらいました。

説明の後は、お待ちかねの味噌汁をいただきます。具材の「さつまいも」は、年中さんがもりのこっこで収獲してくれたもので「青ねぎ」は、笑顔の芽で収獲したものです。

味噌汁でほっこりした後は、シールはりはりタイム!年上の子には「昆布」「削り節」「味噌」どの匂いが好き?年下の子には「味噌汁」美味しかった?皆、シールを思い思いに貼ってくれました。

食育後、給食室前に「味噌汁の作り方」と「シールはりはりタイム」の結果を掲示。好きな匂いは削り節が一番でしたが、中には昆布押しの子もいました。お味噌美味しかったよの言葉をもらい、給食を作る励みになる食育でした。

(給食室)

きのこ収穫

秋の味覚。各クラスで栽培したきのこが育ちました。
何のきのこか聞いてみると、しいたけ、エリンギ、えのきと沢山のきのこの種類を答えてくれました。

こちらは『ひらたけ』と言って名前のとおり、平べったく横に広がるカサが特徴的です。
もともとは『しめじ』として流通していましたが『ぶなしめじ』が市場で評価され、今でいう『しめじ=ぶなしめじ』と定着されたそうです。

ふわふわしていると、触感を楽しみながら収穫してくれました。

「きのこの匂いがする」
上手にみんなでひらたけとしいたけを割きます。

味の違いが分かるようにシンプルに油で炒めて、醤油を少々入れ調理しました。
園庭にいい香りが広がります。
「早く食べたーい!」と子ども達も待ちきれない様子。

ひらたけは、風味が良く瑞々しいしめじに似た味わいがあり、しいたけは肉厚で豊かな香りが口いっぱいに広がりました。

味の違いを感じながら、沢山おかわりしていました。
きのこが苦手な子どももチャレンジする姿が見られ、収穫から調理する経験の大切さを感じた食育となりました。

(給食室)

園庭食育(旬の野菜・味噌たまり)

今が旬の野菜

人参・じゃがいも・チンゲン菜

農薬や化学肥料不使用

自然豊かな能勢で作られました

人参・じゃがいも・チンゲン菜は火を通して

味付けには・・・

『味噌たまり』

年少(今の年中)が作った味噌から出てきたエキス

醬油のようで醬油とは違う味

味噌の旨みたっぷりです

野菜と味噌たまりをお皿に盛り付けて

「いただきま~す」

食べた後は

一番美味しかった野菜に投票

人参は甘くて美味しい

じゃがいもはホクホクしてて美味しい

緑の野菜が苦手な子は多いですが

チンゲン菜も善戦していましたよ

(給食室)

園庭食育(ところてん)

暑さが続く中、つるりとしたのど越しが美味しく、透き通った色が涼やかな『ところてん』

『ところてん』は天草(てんぐさ)という海藻を煮溶かし、型に流し込んで冷やして成形したものをいいます。

まずは、ところてんを知っているか聞いてみると知らないとの声。
「赤い海藻からところてんになるの?ゼリーみたいやな」と驚いていました。

子ども達にお話しをした後、ところてん突きを行いました。

まずは、やり方を見てもらいます。
ところてん突きから出てくるところてんに歓喜の声があがりました。

気持ちを込めてぎゅーっと突いていきます。
「わぁー出てきた!」
「上手くできるかな?」
緊張しながらも真剣に取り組む子もいました。
感触が面白いようで何度もやってみたいと沢山作ってくれました。

年中さんが作った梅干しから出来た梅酢で甘酸っぱいものと、三杯酢に園庭でとれた青ゆずの果汁を入れて風味豊かに仕上げました。

初めて食べる子どもも多いのではないでしょうか?
お好みでどうぞ召し上がれ!

(給食室)

園庭食育(びわ)

今年の園庭のびわは大豊作!

びわの木いっぱいに実がついています

園庭のびわを入れたびわゼリー

小雨が降ってきたので給食室前で作ります

皆が見守る中・・・

寒天で作ったゼリー液をバットに流し入れます

ゼリー液にびわを散らします

氷と塩を入れた冷たい水で固めます

固まるかな?

外側固まってるけど真ん中まだやな~

揺らしたら・・・びわ動くなぁ

固まった!

出来上がったゼリーを容器に入れて・・・

皆で頂きます

「美味しい?」の問いかけに「うん!」の声が沢山

「おかわりは?」「もう一回食べたい」の声もあり

びわゼリー大盛況でした

(給食室)

園庭食育(出汁の飲み比べ)

園庭食育第1回目は給食の基本となる『出汁』。
かつおだし、こんぶだし、あわせだしの3種類を飲み比べしてもらいました。

左:かつお出汁(かつお節)、中:こんぶ出汁(昆布)
右:あわせ出汁(昆布とあじ・さば・いわしの削り節)

今日使用した出汁の食材です。

左:こんぶ、上からかつお、あじ、さば、いわし

まずは出汁の色や香りの違いをみてもらいました。
「魚の匂いがする」「色がないよ(他の出汁に比べてこんぶだしは色がついてないですね)」
見て触れて違いや感触を楽しんでいました。

「昆布は海の中にいます。さて、長さはどの位でしょう?」
「100m!」「この位」と両手を広げて答えてくれます。
「正解は…」ナイロンテープで長さを見てもらいました。
「2m~長いもので10mほどあります。」
「ええー!」

年長さん、かつお節削りにチャレンジ。少し難しいけど1人でやると一生懸命削ってくれました。削れたかつお節を見てにっこり笑顔。

出汁の飲み比べ開始です。
どの出汁が人気かな?

「にがい~」と顔をしかめる子
「美味しい」と目を輝かせる子
「乾杯~」とお友達とコップを合わせて飲む子
反応はさまざまでしたが、合わせ出汁が一番人気で3回以上おかわりする子もいました。

なかなか出汁そのものを飲み比べる機会がないと思うのでいいきっかけになりました。

かつおぶしと昆布の合わせ出汁は、かつおぶしの旨味成分であるイノシン酸と、昆布の旨味成分であるグルタミン酸の相乗効果で美味しい出汁がとれます。

是非ご家庭でも出汁をとってみてはいかがでしょうか。

【合わせ出汁の作り方】
・水   1ℓ
・昆布  10~20g(キッチンペーパーなどで表面を拭いておく)
・削り節  20g

①鍋の中に水と昆布を入れて30分~1時間ほどおく。
②①を火にかけ中火でふつふつしてきたら(約80℃)火を止めて、昆布をお湯から出す。
③再加熱し、沸騰したら火を止めて削り節を入れて2分間置き、キッチンペーパーか布を敷いたザルで削り節をこし、1分間置くと完成。

(給食室)

園庭食育(干したらどうなる?りんご・大根・わかめ)

今が旬のりんごと大根、干したらどうなる?

見た目は?味は?食感は?

天日干しにし

乾いて小さくなった

りんごと大根

見た目の違いに驚く様子や、干した大根を触り「かっった」と感触を感じていました。

干したりんごを見て「しいたけ!」と言っている子もいましたよ。(確かに似ていますね。)

見て触った後は、干す前と干した後の食べ比べです。

生のりんごは「美味しい!」の声が沢山。

干したりんごは「甘い!」「硬い!」「美味しいでー」。嚙めば嚙むほど味が出る干したりんご、生のりんごとは違った良さが一杯です。

大根は、干す前と干した後どちらも火を通した状態で食べてもらいました。

干した大根は甘味があります。

干してない大根は食べなくても、干した大根は食べる子もいましたよ。

干したもの繋がりで、乾燥わかめはどんなもの?

海の中のわかめ

切って干したわかめ

水で戻したわかめ

硬いわかめが、水の中では柔らかくなり大きくなっていくのを、興味深々に見入っていました。

戻したわかめは、ごま油で炒め、出し汁で少し柔らかくし、塩と醬油で味付けし、ごまをパラリ。美味しく頂きました。

(給食室)