お神輿巡行

 皆様、そもそものお神輿あそびの意義はご存知でしょうか?今まで当たり前に行っていた時は疑問にも思わないことが多いですが、今改めてお伝えします。

【そもそも「祭」とは?】

農業が中心だった昔の農村社会の日本では、農作物の収穫に重大な影響がある天候や気候など、人が操作できないことに力を及ぼす神様に対して感謝をする日です。農作物の収穫の善し悪しが、自分達の生活にかかっているからです。

神様への感謝の表し方は、神前に豪華なお供え物をしながら感謝の祝詞を奏上したり、歌舞(うたまい)を披露したりします。また村人達が神様の前に太鼓を担いで宮入して、神様を楽しませます。村人達にとって、祭りは老いも若きも村人達が総出で神様に感謝のおもてなしをする、一大イベントなのです。

【庄内神社の秋祭は、何の祭?】

庄内神社の秋祭は、この地に庄内神社がやってきた日、つまり庄内神社の誕生日です。また秋の時期でもありますので、秋の収穫を祝う祭りでもあります。

【お神輿巡行は何故する?】

 庄内神社で沢山の太鼓が宮入りしますが、太鼓は村の人々が神様を楽しませるためのものですので、厳密に言うと太鼓はお神輿とは違います。

お神輿というのは、お神輿の中に神様が乗っています(庄内こどもの杜幼稚園のお神輿は、クラスにある神棚のお札を入れています)。その神様を担いで地域を回ることで、神様に楽しんでいただき、村を守ってもらう霊威(元気)を復活してもらうのです。

 ですので、幼稚園の保育と照らし合わせて考えると、お神輿を作ることより、巡行することの方に意味がある行事なのです。