センダンの木にセミがくるよ! ほしぐみ(4歳児)

かわにしひよしの園庭にはセンダンの木があり、夏になると沢山のセミがやってきます。

そんなセミたちに夢中になっているほしぐみの子どもたち。

「セミの声がする!」 「どこにおるんやろう」 「声はするねんけどな~」

セミの鳴き声を聞きつけては、首が痛くなるのではと心配になるほど上を見上げて探しています。

「おった!」 「え!どこどこ!」 「ほら!あそこ!」

セミを見つけた子どもたちは、息を潜めて虫網を構えます。

腕と足を精一杯伸ばして・・

「もうちょっと上・・!」「がんばれ、もうすぐ届く・・!」 「○○君、背高いからお願い」

「やった!!捕まえた!!!!」「逃げられる!早く虫かご!」

セミを掴む役、虫かごを持ってくる役、セミが入ったらすぐに蓋を閉める為にスタンバイをする役‥

自然と役割分担ができていました。

その様子を見ていたつきぐみさん(2歳児クラス)やにじぐみさん(3歳児クラス)。

その姿に気がついた子どもたちは立ち止まり、「そおっと見てな」と見せてあげていました。

僕だけ!私が!!だった子どもたちが、

周りに目を向け、自分より小さな子に気配りをしようとする姿から

楽しさや面白さを他の人に共有できる程、心に余裕が芽生えていることを感じました。

何度も何度もセミを捕まえ、観察しているとあることを発見。

「このセミ、なんかお腹オレンジやなあ」 「なんでこのセミは鳴かへんのやろう」

そらぐみさん(5歳児クラス)に「お腹にオレンジがあるのはオスで、オスしか鳴かへんねんで」

と教えてもらった子どもたちは夢中になってセミのお腹をひっくり返して見ていました。

さらに最近は、セミの鳴き声に違いがあることに気がついた子どもたち。

「ミーンミーンやったのになんか今日は違う!」「この前カナカナカナ‥って聞こえたの」

好きな遊びから広がった“なんでだろう?”を大切に、

これから子どもたちと不思議を解明していきたいと思います。