そらぐみ(5歳児) スライム遊び

いよいよ卒園が近づいてきました。そんなある日、「卒園式までにしたいこと」を子どもたちに聞くと、「クッキングしたい!」「8月にやったスライムやりたい!」「片栗粉に水混ぜるやつもやったよな、あれもやりたい」という声がありました。そこで、「日替わりコーナー」と称して、スライム、片栗粉粘土、色水遊び、新聞紙遊びなど…毎日異なる遊びを楽しめるコーナーができました。

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿(<健康な心と体><自立心><協同性><道徳性・規範意識の芽生え><社会生活との関わり><思考力の芽生え><自然との関わり・生命尊重><数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚><言葉による伝え合い><豊かな表現と感性>)に基づいて、担任がスライム遊びで感じた子どもの成長を共有したいと思います。

8月、子どもたちの姿は、お泊まり保育やアイドルごっこを終えて、クラスで団結して1つのことに取り組むことができるようになっていました。色んなことに興味津々で、目についたもの全てやりたい!そのような姿でした。

そしていざスライム遊びをしようとなったとき。

担任「まずは、50gの水を入れてね」

子ども「50って何?このぐらい?(95gの計量器)」

担任「入れすぎ入れすぎ!(紙に50の数字を書いて)これと同じになったら50だよ」

数字を読める子どもが少なかったので、水50g計るのにも一苦労。分量を間違えてホウ砂水を入れてもかたまらず、、「できない!どうしたらいいの?」のオンパレードでした。また、スライムを1つ完成させると、、「もう一個作っていい?」またそれを完成させると、、「もう一個!」と感触遊びをねらいとしていましたが、完成しては作り、の繰り返しでした。

その後も1つのコーナーとして、スライムセットを室内に置いていましたが、そこでも次々に作る、そのような姿がありました。

そして、運動会や遠足、生活発表会を終えた2月。

再び、今回は「日替わりコーナー」としてスライム遊びを取り入れました。スライムの材料を見るなり「スライムや!スライム今日できるやん!」「先生、スライムやっていい?」「僕も!」「私もやるー!」と大喜びの子どもたち。

「(作り方が書かれた紙を見て)えーと、まずは水50グラムね。」「(計量器を使って)48、49…51。あー51グラムになっちゃった」「1グラムくらい大丈夫!」と担任(笑)ここで、数字が読めるようになったんだなあ、、と一つ成長を感じました。<数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚>…自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。

計量器が一つしかないので、「〇〇くん、次、私に貸して!」「じゃあ〇〇ちゃん、次は僕に貸してね!」と自分たちで順番を決めて、「僕が先だよ!!」と揉めることなく作り進めたり、「これはこうするんだよ」「水の次は洗濯のり入れるねんで!」と教え合ったりする姿にまた一つ、成長をかんじました。<協同性>…共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したり、充実感をもってやり遂げるようになる。

そして、いざ作り終えたとき、またすぐにもう一個作り始めるだろうな、、と思って見ていると、「見て!先生!プルプルや!!」「私のは〇〇くんのよりトロトロ〜」と感触を楽しむ姿が!「こうやって、息を吹きかけると…ほら、膨らんだ!」と本で見たことをやってみたり、また、「これさ、、ゼリーに見えへん?ゼリー作ろっと!」と身近なものに見立てて遊んだりする姿も見られました。<思考力の芽生え>…物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。

8月に比べて、確実に成長している子どもの姿を見て、担任としてとても嬉しく感じましたし、文字や数字はきっと、ご家庭でたくさん触れてきたことと思います。就学に向けての期待感が高まっていますね♪

また、以前までは時計を見て行動するのが難しい様子でしたが、最近では、あらかじめ「6になったら片付けして、お外に行くよ〜」と伝えると、こまめに時計をチェックして、「あ!もうすぐ6だ!」友達と声を揃えて、「6になったので、お片付けしましょう」と自分たちで時間に気づいて、それをクラスに周知する姿が見られています👀これは10の姿の観点では、<自立心>(…しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信をもって行動するようになる。)が成長していると感じられます☆

ほしぐみ (4歳児) 「大好きなそらぐみさんへ」~卒園プレゼント作り~

3月に入り「もうすぐそらぐみになる」「そらぐみさんは1ねんせいになるんやろ?」と、いう言葉が子どもたちの中から聞こえてくるようになりました。そこで、みんなで“そらぐみさんって?”ということについて意見を出しあいました。すると…

「かっこいい!」

「ボール蹴るのが上手」

「蹴ったボールもはやいで」

「お歌も大きい声で歌えるよ」

「身体が大きい」

「一緒にサッカーとか野球するのが楽しい」

「一緒に鬼ごっこするのが楽しい」

「足が速いからつかまえられないから、すごい」

「縄跳びが上手」

「体力がついてる」

などなど、そらぐみさんへの憧れが大きいことや、一緒に遊ぶのが楽しかったことがよく伝わってきました。

そんな、そらぐみさんが“もうすぐ卒園する”ということについても意見が出てきました。

「会えなくなっちゃう。学校に行くんやで。」

「そうそう、1年生になる。」

「私のお兄ちゃんと一緒や」

「ランドセル持っていくねん」

「会えなくなっちゃうから、お手紙書きたいな」

「プレゼントを渡したい」

「お祝いパーティ―したらいいと思う」

「インタビューをしたら?」

「握手もする」

「ぎゅーってする」

などなど、そらぐみさんへの思いが溢れていました。そんなたくさんの意見の中から“思い出に残るもの”ということで…“フォトフレーム”を作ることにしました。作る前には、そらぐみさんへのプレゼントに“どんな気持ちを込めたいか”を出し合いました。すると、

「遊んでくれてありがとう。って言いたい」

「学校、頑張ってね」

「学校に行ったらお勉強、大変だと思うけど頑張ってね」

「また、いつか会ったら遊ぼうね」

「お勉強いっぱい頑張ったね」

「また保育園に遊びに来てほしい」

等の思いが聞こえてきました。

フォトフレームにキラキラテープやビーズで装飾♩

「きれいに作りたいな」

「“嬉しい”って言ってくれるかな」

「私は○○くんに渡したいんだ」

と、作りながら、会話が膨らんでいました。

そらぐみさんとの1年を振り返って、言葉にして伝える姿や“どんな気持ちを込めたいか”ということも考えようとする姿がありました。そういった“振り返って話す力”や“目には見えない気持ちの部分を考えることができる力”の育ちが見られ、ほしぐみさんの成長を感じています。みんなの気持ちの込められたフォトフレーム、そらぐみさん喜んでくれるといいですね。

おひさまぐみ(0歳児)         ☆だいすき!夢中になっているあそび☆

【だいすきな絵本】

子どもたちは絵本が大好きです。自分でペラペラとページをめくり見たり、担任の膝にちょこんと座り読んでと持って来たりする姿があります。

なかでも「かおかおどんなかお」という本が好きでよく読んでいるのですが絵と同じように泣いたり怒ったり笑ったりの表情を真似しています。表情がさらに豊かになったように思います。

「かおかおどんなかお」の絵本に興味を持っているのでだるまさんの顔や鬼の紙を用意すると目の位置に「めめー」と言いながらシールを貼ったり友達の顔や作ったものを見たりして楽しんでいました。

また手遊びをすると顔だけでなく頭、肩、膝などの身体の部位を触る姿もあります。

着替えの際も「あしー」と言って足を上げる様子もあり、日々の遊びや生活の中で身体の部位を覚えていっているようです。

【なぐりがき遊び】

クレヨンやクレパスを使い、なぐりがき遊びをしています。大きな紙にのびのびと描いて欲しいと思い、模造紙を床や壁一面に貼ると笑顔を見せ、夢中で描いていました。点や線、丸を描き、描けるとそこを指差し「おっ」と声をあげたり、「まるー」と言いながら描いていました。

低月齢の子どももクレヨンに興味をもち、手を添えて一緒に持ちながら描くと、描いた線をじっと見たり、手で触ったりしていました。寝ころびながら自分でも描いたりする姿もありました。

これからも子どもたちが、楽しく自由な表現活動ができるように関わっていきたいと思います。

楽しかった!ドキドキしたけど頑張った~生活発表会を終えて~ ほしぐみ 4歳児

2月10日(土)生活発表会が終わりました。ほしぐみは1名、欠席で28名の参加となりました。

発表会の週になると「あと3日?」「あと何回、練習したら?」「明日、練習したらもう次が本番やで」と話して期待を膨らませていく様子がありました。

当日まで、劇あそびや合奏をした後に毎回、振り返りを行いました。

するとその中で、はじめは

「らいおんかっこよかった」

「たのしかった」

と、いうようなざっくりとした意見が多く出ていました。子どもが前向きに取り組んでいることや、感じたことをみんなの中で言葉にして伝える様子を嬉しく思いながら、毎日、取り組みと振り返りを積み重ねていきました。すると少しずつ…

「アザラシの声、綺麗な声だったよ。昨日よりもよく聞こえたよ」

「ワニのピラミッド、一番面白かったよ」

「ウマのヒヒ―ンの声がもっと大きい方がいいと思うな」

「ライオンのほえることろ○○君みたいに大きな声でほえた方がいい」

など“昨日よりもよくなったところ”や“もっとこうした方がいいと思うところ”を、より細かい視点でよく見て話そうとするようになっていきました。

“みんなで劇あそびをする”ということへ気持ちを向けて“もっとよくしよう”という思いを持って取り組めていることをとても嬉しく感じました。そして、友達の頑張ったところや、工夫したところに気が付いて言葉にして伝えようとする姿にみんなの成長を感じました。

発表会の前日には、終わりの会の時に子どもたちが

「やったー!明日が発表会や!」

と待ちきれんばかりの様子でした。

そして迎えた当日、みんなはお客さんがいる中でもきちんと持てる力を発揮して本当によく頑張ったなぁと思います。

終わってから、クラスで振り返りをすると…

「カスタネット、楽しかったなぁ。でもやっぱりブタくんのジャンプかな」

「ドキドキしたけど楽しかった。ママが見てるからドキドキした」

「めっちゃ緊張したけど、楽しかった」

など、感じたことを話す姿がありました。

生活発表会の取り組みを通して、子どもたちなりに一生懸命考え、言葉にして伝え、緊張も乗り越えて本番頑張る姿にみんなの成長を感じ嬉しく思っています。子どもが“本番が楽しみ”という期待感をと持って、友達と一緒に、力いっぱい表現することができた“達成感”や“充足感”を胸に、ほしぐみでの残りの1ヵ月半の日々も楽しく過ごしていけたらいいなと思っています。

そらぐみ(5歳児) 生活発表会直前!~子どもたちが試行・工夫を凝らしたポイント紹介~

<登場人物を深掘り👀>

「眠たくなるときって目がトロンってなるよな」「うん、○○くん眠そうなときこんな顔やで(笑)」

「走って疲れたら、ハアハア…ってなる」

「殺されそうになって焦ってるんじゃない?」「焦ってたらバタバタしてて早い」「こんな感じかな?」

「フック船長は悪いから、えっへんってする」

「大丈夫?って聞くとき、こうする(目線を合わせる・手を添える等)」

「役立たずって言われたら、嫌な気持ちになる」

動き、しぐさ、表情など目に見えるものと、心情など目に見えないものを、じっくりと考えていきました。

<衣装・小道具・大道具づくり>

「いぬは肉球つくろうかな」「しっぽも作りたいなあ~」「ぼくのいぬは耳が垂れてるやつにする」

「ねこの耳ってふわふわ」「じゃあ毛糸で作ろうかな?」

「どろぼうって悪いから鉄砲作るわ」「お宝、金とか銀とかで作ろうよ」

「ここ持っといてあげる」「茶色塗るから、薄い茶色○○くん塗って」

素材を工夫したり、友達と教え合ったり協力したりして、作り進める姿がありました。

<振り返りの中で出てきた改善策>

「声があんま聞こえない」「周りのお客さんがうるさいからや(保育者の心の声:人のせいにしないよ(笑))」

「もう少し声を大きくしよう」

「声の早さがゆっくりすぎるから、もう少し普通に話したら?」「あと、息を合わせたらきれいやと思う」

「ぎゅっと集まってるから分かりにくい」「広がる?」「じゃあ、○○が左側で、△△が右側で・・・」

「おしりしか見えないよ~もっと前向いて!」

「耳ちっさ!!ぜんぜん見えへんやん!」

客観的に見る、遠目で見るというシフティング(視点の転換)を行ない、すぐに改善しようと取り掛かる姿が印象的でした。また、改善していると、「そうそう!」「めっちゃいいやん!」「いい感じ~!!」と素直に認め合う姿もありました。

演じること、表現すること、さらにはそれを人前で行うこと、苦手な子どもたちが多いそらぐみですが、少しずつ「苦手やけど頑張る」「できたで!」「今日は100点!」など自信が出てきつつあります。

当日はやはり緊張や恥ずかしい気持ちもあると思いますが、苦手なことに頑張って取り組む姿・苦手をクラスの仲間と一緒に乗り越えようとしている姿を、どうか温かい雰囲気で見守ってください。

また、成長も感じてもらえると嬉しいです。

おひさま組(0歳児) ☆元気いっぱい☆

【凧あげ】

子どもたちがシール貼りをして作ったビニール凧で、保育室横のゴムチップや桜が丘公園で凧揚げをしました。 風が吹くとひらひらと舞い上がるので、「うあー」と言って目を輝かせていました。風がない時は凧を持ち引きずりながら歩いて後ろを振り返り、ついてくる凧を見て嬉しそうな顔をしていました。

歩行が難しい子どもたちも手に持つとぶんぶんと振りビニールのシャカシャカという音やひらひら動く様子をじっとみていました。

公園の端から端までよく歩き、寒い中でも元気いっぱいでした。

【運動あそび】

おひさま組の子どもたちは身体を動かすことが大好き。マットの山登りだけではなくシーソーや動物型のバランスボールに乗って遊ぶことを楽しんでいます。初めはシーソーや動物型のバランスボールを見て恐がっていましたが保育者が支えながら乗ってみると安心し乗ると揺れて楽しいと感じたようで笑顔も見られるようになりました。

今では自分からシーソーに乗り、座りながら前へ身体を動かすと動くこと、動物型のバランスボールは足に力をいれ上下に身体を動かすと揺れることがわかってきました。乗りながら「おぉー」と言いながら喜んでいます。シーソーは友だちどうし向かい合わせて乗るので、顔を見て笑い合う姿がとても微笑ましいです

また肋木トンネルという立方体の木の遊具でもよく遊んでいます。

以前はくぐったり、❝いないいないばあ遊び❞をしたりして遊んでいました。

最近では腕の力が発達してきて、肋木トンネルの上もよじ登れるようになってきました。一生懸命、腕と足の力を使いよじ登り真剣に登る姿に、なんとしてもやり遂げたい気持ちが伝わってきました。

また肋木を縦にしても遊んでいます。上まで登ってしまうと後がありません。そのまま下へ降りることができず泣いてしまう子どももいますが、繰り返すうちに身体を反転させ足をまたぎ内側へいく子どもも見られるようになってきました。

これからも様々な運動遊びをとりいれ楽しく身体を動かしていきたいと思います。

にじぐみ(3歳児) どうぞのいす

お正月休み明け、もうすぐ生活発表会があることを子どもたちに伝えました。

にじぐみの子どもたちにとって生活発表会は今年が初めて。「生活発表会ってなあに?」と不思議そうにする姿が見られました。

まずは過去の写真を見ながら生活発表会について説明。

「にじぐみさんは動物に変身して、“どうぞのいす(劇あそび)”をするよ」と伝えました。

絵本をじっくりと楽しみ 読んだ絵本の世界をすぐに遊びに取り入れて楽しんだり、“おおかみと七ひきのこやぎ”や“おまわりさんともちどろぼう”等、動物が登場する絵本に親しみ動物になりきりながらごっこ遊びを楽しんだりするにじぐみの子どもたち。

“どうぞのいす”を初めてクラスで読んだ際にも「うさぎさん優しいね」「全部食べたら悲しいなって思ったんじゃない?」「お友達にどうぞってしてる」「リスさん、ちょこちょこってしてて可愛いね」とお話の世界を楽しんでおり、

“どうぞのいす”の温かい動物たちの姿が子どもたちにぴったりだな、と劇あそびの題材はこの絵本に決めました。

絵本の世界に親しみイメージを豊かにしながら、身体を使って表現遊びを楽しんでいます。

生活発表会の取り組みを進めていく中で、「先生見てみて!」「“どうぞのいす”と看板!」「みんなで考えて作ったんだよ」「どうぞならば遠慮なく」「ロバさんはまだお昼寝してるよ」と自分たちの遊びの中に“どうぞのいす”の世界を表現する姿も見られています。

中には「発表会恥ずかしいなあ・・」という少し後ろ向きな声も。

得意なこと・苦手なことは一人一人違っています。

表現することは苦手でも「どんぐり作るわ!だって、いるやろ?」「あと“どうぞのいす”って看板もいるやん」と劇に必要な物を考えながら、自分のできることを見つけ前向きに取り組もうとしている姿や

「できないかもしれない」「だって恥ずかしいもん」「運動会、大玉ころころ(親子競技)はできたけど、“小さなヒーロー(演技)”はできなかったもん」と自分の思いを素直に言葉で伝えることができる姿に子どもたちの成長を感じました。

「動物に変身することが難しかったら、先生のお手伝いしてくれる?」「“どうぞのいす”の看板が倒れたら直してくれる?」と舞台に立ち動物役になりきるだけでなく、他にも役割があること・様々な選択肢があることを伝え「これだったらできる」を子どもたちと共に探しています。

≪したくない、できないかもしれない≫を伝えることは、≪したい、やってみたい≫を伝えることと同じくらいの価値があると考え、子どもたちの気持ちを十分に受け止めながら一人一人がきらっと輝けるような劇あそびになるよう、引き続き楽しんでいきたいと思います。

そよかぜ(1歳児) 室内遊び

12月は楽器に触れて遊びました。

「これは鈴って言うんだよ」

「すず!」「すじゅ?」

保育者の真似をして鈴を「しゃんしゃん」と鳴らしたり、

鈴をタイヤに見立て車にして走らせる子どももいました♪

次はタンブリン、カスタネット!

おもちゃのチャチャチャの曲に合わせて

「ちゃちゃちゃ!」と

楽しそうに鳴らして遊ぶ姿が見られましたよ♪

お部屋ではコイン落としをしたり、

机に玩具を並べたり、分けたり

積み木や手作り玩具(椅子)を積み上げた上に積み木を乗せようとしたり・・・

指先を上手に使ったり、友だちと協力したりしてあそんでいます。

 ほしぐみ (4歳児) ドキドキワクワク生活発表会☆

1月に入り、ほし組のみんなが揃ったタイミングで、2月10日(土)の生活発表会に向けての話をクラスでしました。

まずは「生活発表会って知ってる?」とみんなに問いかけました。すると、

「しってる!パパとママがみにきたよ」

「さんぽのうた、うたったよ」

「“まいごのたまご”をしたよ」

「そうそう、げきとうたをしたんだよ」

「パパとママがはくしゅをいっぱいしてくれて、うれしかった」

「パパとママがめっちゃわらってみてたよ」

と、去年のことを思い起こして話す姿がありました。

みんなの中で“お家の人が見に来てくれた”“お家の人が喜んでくれた”ということが大きな喜びになっているのだなと感じました。

そして、今年のほしぐみは『どうぶつサーカスはじまるよ』という絵本で劇あそびをしようか?と子どもに提案しました。すると…

「え~!!むりだよ!」

「できないよ」

「だって、ライオンが火の輪をくぐるんやで」

「空中ブランコとか、どうやってするん?」

と、びっくり仰天のほしぐみさん。そこで、

「みんなは、にじぐみ(3歳児)さんの時に『まいごのたまご』で空飛ぶ恐竜になったり、首の長い恐竜になったり、大きな卵になることができたんだよね。ほしぐみ(4歳児)になってからは、みんなで力を合わせてパラバルーンをしたよね。そんなほしぐみのみんななら何でもできると思うよ。」と、伝えました。その話を聞くとみんなの表情が、驚きから、ドキドキワクワクする様子に変わっていきました。

まず、みんなで遊んだのは“ライオンの火の輪くぐり”の場面。『ライオンってどんなかな?』とみんなに問いかけるとたくさんの気付きが出て、クラスで共有しました。

そんな風にライオンのイメージをいっぱい膨らませてから、ライオンになって遊びました。

爪や、鋭い目つき、姿勢など、細かいところまでイメージしながら全身で表現しています。

「ライオンはもっと高くジャンプできるんだよ」と、いう意見も出てフープの高さを調整。

くぐってみると「この方が楽しい!」「でもちょっとこわいよ。」「ジャンプできるのはこっちやな。」と、話していました。本番はどのような形でライオンが火の輪をくぐるかはまだ子どもたちと検討中です。

さらに「ライオンの火の輪はフープだけじゃ燃えているように見えないから画用紙とかで火をつけた方がいいんじゃないかな?」「あと、もっと大きいフープの方がいい」という意見も出ました。

そこで、みんなで考えて新聞紙を使って大きなフープを作りました。そこに、スズランテープや布など様々な“炎”に見える素材をみんなで結んで、赤々と燃える“火の輪”になっていきました。(みんな作りながら「あちち!」「あっちー!」と言って笑い合っていてとてもかわいかったです。)

生活発表会の劇あそびはこのように、1つひとつの事を子どもと一緒に考えて作っています。大人が作った台本を演じるのではなく、ほしぐみのみんなが知恵を絞って考え、身体をつかって表現し、1つのお話になっていきます。どんな風に仕上がっていくのかは、まだまだこれからのお楽しみ。

“お家の人が見に来るのが楽しみ”“お家の人に喜んでもらいたい”というみんなの思いに向かって、ほしぐみ29人で力を合わせて楽しい劇にしていけるといいなと思っています。

そらぐみ(5歳児) こどもかいぎ『生活発表会に向けて』②

多数の意見の中から1つに絞らなければいけない状況の中で、

担任としては、『どうしたら少数派の意見が通らないことや我慢する・諦める・妥協することが無いよう全員が納得できるか』を考え悩みながら、話し合いを進めていきました。

<12月20日:こどもかいぎ③ 『劇の物語を決定しよう』> 

まずは多数決を取り、理由を聞いていきましたが、どちらも楽しい・かわいい・この登場人物が好きといったものが多く、

ほぼ半数ずつの票のままどちらも譲ることなく、しばらく硬直状態が続きました。

しかし、ブレーメン派の子どもAの「並んでみんなで声出すところが好き。協力してるから。」と話したことをきっかけに、話し合いが再熱します。

ピーターパンA:「でもピーターパンだって協力するで」

ピーターパンB:「協力してフック船長倒すやん?」

ブレーメンA:「いや、ピーターパンは一人やろ?ブレーメンは4人やで。」

⇒ここで数名ピーターパンからブレーメンの音楽隊にへ移動

ピC:「ピーターパンやってみて楽しかった」

:「こっちも楽しかったやん」

ピD:「ピーターパンやったことないからピーターパンがいいねん」

ブC:「じゃあ今日やってみる?」

ピD:「うん、それなら(今日やってくれるなら)ブレーメンでいいよ。」

⇒ここでまた移動有り

ピE:「ピーターパンがいいっていうか…ブレーメンが嫌な理由はな、4匹のぼるときギュって痛いから。」

ブD:「じゃあ乗らんかったらどう?」

ブE:「じゃあ、並ぶとか、優しく持つとか。」

ピE:「絶対約束してくれる?」

:「うん!!」

ピE:「じゃあブレーメンでもいいよ。」

⇒ここでまた移動有り

ピF・G・H:「フック船長のところが面白くて好きなんだ。」

みんな:「あ~・・・」

:「例えばだけど、ブレーメンのところに出てくるどろぼうをフック船長に変えるくらいならできると思うけど、どう?」

ピF:「それ面白そう!」

ブF:「ブレーメンの動物増やしてもいいし、チクタクワニとかも入れてもいいで。」

ピG:「楽しそう。それやったらブレーメンにしよっかな~」

ブG:「でも入れすぎたらおもんなくなるで」

⇒ここでも移動有り

このような話し合い(もはや今回はディベート並みですね)をしながら、最終的に全員が納得する形で『ブレーメンの音楽隊』に決定しました。

多くの選択肢の中から1つに絞る=合議制を図るという力がついてきたことが実感しました。

<12月25日:こどもかいぎ④:『ブレーメンの音楽隊の話の流れを整理しよう』>

(※正解や正しさを求めすぎる・間違いはいけないと思う子どもが半数以上いるクラスであるため、絵本を読むときっちり絵本通りの流れになってしまいそうな気がして、絵本は使わず物語の流れを整理していきました。)

「最初はろばやったよな」「年取って働けなくなってん」「やくたたずって言われた」など、初めの方は、絵本とほぼ同じ流れで整理していきましたが、

「家が見えてきた」「中見たらどろぼうがおった」というあたりから、前回の話し合いで出てきた「どろぼうをフック船長にする」「チクタクワニも登場させる」などを思い出し、どんどん肉付けされ膨らんでいきました。

  ↓子どもたちが付け足した話の流れです

「どろぼうの家にフック船長もいるってことな!」「どっちも“わるもの”やから似てるってこと」「フック船長が子ども捕まえてる」

「どうぶつに驚かされて逃げるところあるやろ?そこで海に落ちてチクタクワニに食べられるようにしよっか」「チクタクワニと動物は本当は“仲間”ってことにするのはどう?」

「あ!いいこと思いついた!!」「ほんなら、まず始めに、まいごのこどもたちが楽器持ってて、それで動物たちも仲間になるのはどう?」「あ~楽器の音に誘われたことにしよう」

「動物たちが声出すときに、子どもがおんどりの上に乗るの面白そう」「あ、でも重いから、周りに並ぶでもいいかも」「人間はどろぼうでてこーい・やっほーいとか声出そう」「楽器の音鳴らすのでもいいな」

「最後は、フック船長に捕まってた子どもを助けて逃がしてあげよう」「ママのところに送ってあげよう」

「ウェンディとかピーターパンも仲間にする?」「もう、そんなに入れすぎたらおもんなくなるって!!」

など…

アイデアを出す子は一定の数名でしたが、話が膨らむ度にイメージして笑みを浮かべる姿や口を押さえて笑う姿は多く見られました。(中には言葉だけでの物語の展開はイメージが難しい子どももおり、後日『ブレーメンの音楽隊~そらぐみバージョン~』として内容をまとめたものを1冊の絵本で作成し、全員が視覚的にイメージを持てるようにしました。)

そらぐみのみんなで話し合い、考え作った物語。クラス間で共通のイメージを共有しながら、自分なりのイメージを表現することを楽しめたらと思います。

また、なりきりあそびだけでなく、自分以外のものになりきる中で“こんな時どんな気持ちになるか”“こう言われたらどう感じるか”など他人の気持ちに触れることや心情を深く考えることを経験し、子どもたちの育ちに繋がることを期待しています。