12月2019

みかん狩りに行きました。

年中年少組の子どもたちが小原台にある鈴木みかん園さんにみかん狩りに行き、冬の一日を楽しみました。


みかん園の方からみかんの採り方を教えていただき「よろしくおねがいします!」と元気にご挨拶をしてみかん狩りスタート!

「どのみかんがおいしそうかな?」「これ食べてみて」広いみかん園の中を歩き回ってたくさん食べました。
ふだんくだものが苦手なお友だちも自分で採ったみかんを口に入れてにっこり!体験することの大切さを改めて感じた一日となりました。

みかん園のてっぺんから見えたのはとっても気持ち良い景色でした。

みかん狩りが初めての子もたくさんいて貴重な体験になりました。
鈴木みかん園の皆さんありがとうございました。

合作の片づけをしました。

10月の中旬から始まった今回の葉っぱ遊び。12月6日、合作もすべてを片付け、大きな一区切りを迎えました。作品展の余韻を十分に楽しみながら過ごした一週間で、自然や友達との協力などなど、たくさんの思いを深めることができたように思います。

自分たちの手で片づけるという行為が、次に向かう気持ちにもつながっていきます。今回の合作活動で身につけた力や心は、これからの生活にも大きな糧となっていくことでしょう。
それぞれのグループが、自分たちの力で最後の締めくくりを迎えた『片付け』活動の様子をご覧ください。

年長さんの中から、片付けの話が…。思い切り遊んだことで、作った作品は少しずつ壊れ『もうそろそろ…』そんな気持ちが少しずつ深まってきましたね。

まず初めに取り組んだのは、自分たちが作ったはっぱと本物の葉っぱの分類です。作ったはっぱ探しのゲームを楽しみながら、次々と集まる制作物の葉っぱ。こうやって集まるとたくさん作ったことを実感!
そして本物の葉っぱ集めでは、様々な工夫が出てきて大人顔負けの力強さでした。

落ち葉がきれいになったところでグループに分かれて本格的な片付けの始まりです。単純に『壊す』という様子にならないのは、 思い入れがある作品だからでしょう。 子ども達の無意識な思いが伝わってくるのです。

片付けも含めての合作活動。これからの活動もお楽しみに!

全ての片付けが終わったのはお昼時間を大きく過ぎてしまっていました。
残すところは細かいはっぱや砂を取るのですが、子ども達の手におえるものではありません…
すると園長先生が『お掃除を手伝ってくれるお客さんを連れてきましたよ』と笑顔。
園長先生と現れたのは、ただいま幼稚園のホールで先生たちのお掃除のサポートをしてくれている『Roomba(ルンバ)さん』です。
子ども達も思わず大笑い。ウィ~ンと動き出したルンバさんに大喜びでした。
お友達にあたるとくるっと向きを変え、壁に近づくと反対向きに…。
そんな2019年の合作の締めくくり。お子様からのお話もお楽しみに!

はっぱいっぱいあそんじゃお!

お友達だけの作品展もいよいよ終盤。じっくり見て楽しんだ合作作品で、いよいよ遊んじゃうことになったようです。年長さんがニコニコ顔で各クラスに訪れて、それを伝えてくれました。

いまから、みんなでホールで遊ぶんだ!いっしょに行こう!

みんながホールに集まり、グループに分かれて『あそび』がスタートしました。
どのお友達も、まずは一番思い入れのある自分のグループから活動を始めることが多かったですね。
子ども達のそんな思い入れを強く感じながら、『葉っぱでいっぱいあそんじゃいます』

すべり台グループは葉っぱに埋もれて盛り上がり、ジャングルジムでは、フワフカの感覚を実感し、木のグループは、トンネルをあけて木の中へ、そしてうんていのグループは人形に変わって自分たちが沢山の影を映し出し…。園庭で自分たちが体験してきた沢山の遊びを、自分たちの身体全てを使って再現することができました。

子ども達にとっては、今日が本当の意味での作品の完成だったのかもしれませんね。きっとお家でも、たくさんのお話があったのではないでしょうか。

合作活動を振り返り…

合作活動を振り返り、今先生たちが思うことを合作への取り組みとあわせてご紹介します。お子様のお話しとあわせてお楽しみください。

作品展当日の全体説明より

 幼稚園の園庭が一晩で驚きの変化をしていたら…。
 考えるだけでもワクワクするような出来事が起こりました。台風15号、19号の影響もあってか、今年は例年になく園庭の木々が葉を落とすのが早い年でした。そして10月21日(月)それは起こりました。幼稚園入り口に近いケヤキの木が一晩でほぼ全ての葉を落とし、小学校からの落ち葉も加わったのでしょうか、園庭一面を落ち葉が覆いつくしていたのです。出勤した職員は皆驚き、その後に登園してきた子ども達からも大きな歓声が上がるほどの光景でした。

 純粋に落ち葉と触れ合うことに喜びを感じている子ども達からは様々なオノマトペ(※)が聞こえてきました。
※オノマトペ・・・擬音語・擬声語・擬態語を包括的にいう言葉
         ものの音や声などをまねた擬声語(ざあざあ、じょきじょき
         など)、あるいは状態などをまねた擬態語(てきぱき、きら
         きらなど)をさすことば。

 落ち葉を踏みしめた瞬間に子ども達が発する『フカフカ』『カサカサ』といった様々な言葉。落ち葉に埋もれたり投げ上げたりした時に発した『ばさぁ~あ』『ひらひら…』といった言葉。教師はこの子ども達の『感覚を表現した言葉』に注目しました。文章では表現しきれない『こころ』がそこには表れていたと考えたのです。
 山にした落ち葉に身をゆだねたり、船型の滑り台一杯に落ち葉を詰め込んだり、活動は日々継続していきました。そんな姿を大切にしたいと教師も落ち葉を頂きに鴨居中学校や不入斗公園へ足を運んだり、保護者の方から頂いた情報をもとに防衛大学校で落ち葉を頂いたりと環境づくりのバックアップを続けてきました。

 今回の合作は、そんな園庭での活動が表現されています。遊びの中からどんなオノマトペ(※)が聞こえてくるでしょうか子ども達が感じた感覚を思いながらご見学いただければ幸いです。

そしてこの経験がより豊かな五感の育ちに繋がってくれることを願っています。

台風から数日後の10月21日たくさんの落ち葉に感激した一日。今回合作で生まれた様々な思いはここからはじまりました。

翌日からは落ち葉に埋もれる・投げる・ごっこ遊びに繋がり、様々な物語が生まれていく…。
『あしたは葉っぱで何をしよう…』そんな思いが一人ひとりから聞こえてきました。

しかし落ち葉はずっとふかふかなわけではありません。次第に細かくちぎれ、フカフカな感覚は薄れていきます。
この活動をもっと続けさせてあげたい。そう考えた先生たちが取った行動は、近隣の学校や施設から落ち葉を集めて(頂いて)来ることでした。
鴨居中学校さん不入斗公園さん、鴨居小学校さんをはじめ、話を聞いた保護者の方が教えてくれた防衛大学校さんまで園バスを走らせる日々が続きました。
その甲斐もあり、次々に新しい遊びが生まれ季節を全身で楽しむ日々が続きました。

そんな中、制作への転機となったのが数日降り続いた雨でした。
落ち葉は水にぬれ、落ち葉で遊べない日が続きました。
『ホールの中でも葉っぱで遊べるといいのに…』そんな小さな声をきっかけにして、葉っぱに興味を持った子ども達が小さなコーナーで続けていた落ち葉づくりの遊びが広がっていきました。

※詳細は先に更新している合作お楽しみ情報1をご覧ください。

小さな動きが大きな動きに

11月中旬。はっぱを使った遊びで思い切り楽しんだことをホールに『表現』することに展開が広がっていった子ども達。
「ここはどうする?」
「こうしてみたらどう?」
『表現』の中には常に『たのしかったあそび』という体験が秘められています。

完成が近づくとホールには不思議な光景が広がります。幼稚園の園庭の隣に園庭が再現されているのです。登園し、制作を始める前にニコニコしながら仲間と作った作品の製作途中を嬉しそうに眺める子ども達。
きっと『もうすぐ…』そんな気持ちで作品を眺めていたのだと思います。
のんびりペースのグループに先生たちはハラハラすることもありました。それでも、子どもたちを信じようと見守ってきました。
私たちは、時には子どもの目線で仲間の一人として、時には、経験がある大人としてともに取り組んできました。

作品展まであと数日、子ども達から生まれた沢山のオノマトペは一つの形になりはじめました。
オノマトペについては合作お楽しみ情報その2で詳しく触れています。興味をお持ち頂いたら是非合わせてごらんください。

作品の完成

実質約10日間の製作活動を終え、作品展の前日。ホールには『できたー』の声が響いていました。グループごとに出来上がっていった作品。最後のグループも完成を迎え、それを仲間たちが待っていたように完成を喜び合いました。
そして年長さんが考えたこの合作のテーマが年中さん、年少さんに伝えられました。

令和元年度合作テーマ『ふわふわ パリパリ かさかさ はっぱいっぱいあそんじゃお!』

テーマを聞いた子ども達はテーマをそれぞれに口ずさみ、皆一様ににこやかな様子…。さあいよいよ作品展です。
自分たちが感じ取り、楽しさを十分に心に蓄えて表現してきた『あそび』を見に来てくれたご家族にどのように伝えてくれたでしょうか?
きっと、私たちが思っている以外にも心を込めた場所があったのではないでしょうか。

完成した作品を前に『今度みんなで滑ってみよう!』等もう次のことを考えている子ども達。私たち大人にとっては、一つの区切りである完成も、子ども達にとっては、一つの通過点でしかないようです。そんな子ども達の心を感じながら、作品展の当日を迎えることになった今年の合作活動でした。

子ども達が考えていた『今度は…』の様子は、次の更新をお楽しみにしてください。『合作を使った遊び』『後片付け』へと続いていくことでしょう。子ども達の生き生きとした姿にご期待ください。

作品展を終えて…

作品展を終えて…

 かもいようちえんにとってとても大切な行事の一つ『作品展』を皆様のご協力のもと無事に終えることができました。後援会役員の皆様をはじめ、様々な場面でご協力くださった保護者の皆様に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 今年の作品展では、当日の紹介にもあったように一本のケヤキの木が落とした『葉っぱ』が子ども達の活動を生み出し、十分な楽しさと喜び、発想や意欲を生み出しました。嬉々として落ち葉に戯れる子ども達の姿を見つめながら自然の偉大さを実感した作品展となりました。その、子ども達の喜びを陰から支え続けた先生たちの姿にも教師としてあるべき姿や『心』を感じ取ることができました。

 これまでも折に触れてお伝えしていますが、かもいようちえんでは『行事は日常生活(くらし)の延長線上にある』という考え方を大切にしています。暮らしの中での喜びや感動、不思議さや発見が『表現』に結びついていくのが作品展です。子ども達がその時何に感動し、心を動かされているのかをしっかりと捉えることが教師の重要な役割であるという事を私は常に先生たちに伝えています。そして子ども達の思いや行動を信じ、見守っていくこと…。 そんな取り組みの結果が、今回の作品展というひとつの形なのです。

 当日ご記入いただいた皆様からの感想を一つひとつ読ませて頂きました。かもいようちえんの教育を十分に理解し、あたたかい気持ちでお子様を送り出してくださり、あたたかな心でかもいようちえんの教育を見守ってくださっていることが沢山のコメントから伝わって参りました。

 幼稚園教育を様々な立場から支援下さっている神奈川県議会・横須賀市議会・横須賀市教育委員会・近隣学校関係の皆さま、遠方から足を運んでくださった祖父母の皆様、この場をお借りましして、ご来園心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 今日は、作品展当日のままに残された園内で『子どもたちだけの作品展』が楽しまれ、子ども達の嬉しそうな笑い声が響いています。そんな作品展の余韻を大切にしながら12月の前半を過ごしていくことでしょう。

      令和元年12月3日 かもいようちえん 園長 今井惠子