4月2022

「なにをそだてようかな」  ほしぐみ(4歳児)

入園・進級おめでとうございます。

にじぐみだった子どもたちも、ついにほしぐみ。

どんな一年になるか私たちも楽しみです♪

一つ大きくなった子どもたちですが、

残念なことにほしぐみさんは、食への関心が薄く、

野菜が苦手な子どもも多い為、給食の時間になると‥

「もう食べられない〜」「先生、手伝って〜」「もうおしまいにしたい〜」

シュシュ~と風船の空気が抜けるように、元気がなくなっていきます。

「何回(何口)なら頑張れそう?」「食べたら大きくなれるんじゃない?」

「え!食べられたの!すごーーーい!」と

私たちの励ましや応援に背中を押され、一生懸命食べようとする子どもたち。

しかしなかなか進みません。

2階の給食室が見える窓を活かしながら、

残した物は捨てられてしまうこと、

一生懸命作ってくれている人がいることを伝えますが

毎日の残食に心が痛みました。

なんとかできないかと考え、

まずは、食べることを楽しんでもらいたい!と

朝から思いきり身体を動かす遊びを取り入れ、

お腹を空かせて何でも美味しく食べられるように、一日の流れを変えていきました。

そして、野菜に親しんでもらおう!と栽培活動を始めることにしました。

育てるものは子どもたちと決め、

キュウリ、ナスビ、トマト、アサガオに決まりました。

『どうしよう困ったことがあるよ。種はどうしよう!?』

「お花屋さんで種買ったことあるで!」「買ってきたろっか?」

『そうなんや!それなら先生はみんなで買いに行きたいな、どうかな』

「行きたい〜!」「けどお金は〜?」

「先生もお金持ってないんやろ〜‥どうするん」

「家にお年玉あるで!あげよっか?」

『お金ってどうしたらもらえるんやろうね?』

「お手伝いしたらもらえるで!」「お金くださいって言う!」

と、私とやりとりをしながら、

今まで経験したことや知っていることを伝え合う子どもたち。

まだまだ”話し合い”の活動とは言えませんが、このような経験を積み重ねながら

まずは自分の思いを十分に伝え、

少しずつ誰かの思いを聞く力が育ってくれることを願っています。

そして、思いを伝え合った結果‥

園長先生に自分達でお願いして、お金をもらおう!となりました。

しかし、お金はお願いしてもらえるものではありません。

今回の活動を通して、“お金を稼ぐこと”について知り、

社会の仕組みや、仕事について興味を広げてくれたらと考えています。

果たして、子どもたちは野菜と仲良くなれるのか、

どんな栽培活動になるのか‥楽しみです♪

げんきにおよげ!こいのぼり そらぐみ 5歳児

進級して1か月。新しいクラスでの生活にも慣れてきたそらぐみさん。

今日は園で“こどもの日のつどい”がありました。そらぐみでは、グループごとに1匹(2メートル70センチ)の大きなこいのぼりを作りました。 こいのぼりのウロコに興味関心が膨らんだ子どもたち。魚のウロコについて調べる中で色々な形のウロコがあることを知り、グループごとにどんな形のウロコにするか決めて作りました。ウロコには1枚に1文字ずつ、自分の名前を書きました。

「わたしのなまえわかる」と嬉しそうに話す姿もあれば「“ろ”がむつかしいねんな~」と、あいうえお表とにらめっこをしながら書く姿も。目的は“正しく書くこと”ではなく“自分の名前や文字に興味関心を膨らませる”こと。どの子も今しか書けない趣のある文字で自分の名前を記していました。

大きなこいのぼりには筆でウロコの模様を描きました。「こんな、しかくいかたちのうろこ」「ぴんくとみずいろがまざったら、むらさきいろになってきれい」と、描く中でも工夫をしたり、発見がたくさんありました。


「めだまもつくらないと」と話す姿もあり、大きな目も自分たちで色付けしました。

目玉やウロコを貼りつけると、ようやく大きなこいのぼりが完成しました。

外に飾ると「わぁ、きれーい」「そらぐみのこいのぼりすごいな」と、とっても嬉しそうな子どもたち。風に吹かれると「こいのぼり、およいでるわ」「たのしそうやな」と話していました。

そらぐみさんが、友だちと力を合わせて作ったこいのぼりが風を受けて、元気いっぱい園庭を泳いでいます。

入園から3週間

登園時はまだまだ涙…

の子どもたちですが、保護者の姿が見えなくなると…?

しばらくの間、保育者に抱かれ、

『さて、今日は何をしてあそぼうかな』という様子でグルーっと室内を見渡し…

もぞもぞ…

『降ろしてほしいなぁ~』と言わんばかりに身体をよじらせ、そっと床に降ろすとハイハイをしたり、伝い歩きをしたり、1人で歩いたり。

それぞれの方法で移動をし、好きな玩具を目指して移動♪

短く切ったホースや車、カップなどを手に持ちぶんぶんと振ったり、

つかまり立ちをしながら小さな段差を登り降りしたり、棚から絵本や玩具をたくさん引っ張り出したり…

思い思いにあそぶ姿が見られるようになってきました。

でも、遊んでいると突然ふぇーんとまた涙が出てきてしまうことも…

急にお母さんがいない、お父さんがいないを思い出してしまうのでしょうね。

保育者が傍へ寄ると泣き止み、また遊び始めます。

安心が、あそびへの意欲につながる乳児期。

毎日大切に過ごしていきたいと思います。

にじ組(3歳児) 桜あそび

園庭にはソメイヨシノやボタン桜など様々な種類の桜が咲いています🌸

にじ組になって、桜を見つけると「きれい~」「ピンクだね」「かわいいね」と

少しずつ桜を遊びの中に取り入れる姿が見られ始めました♪

また、毎日遊ぶうちにこれらの遊びに“桜あそび”というすてきな名前が

子どもたちから付けられました☺

☆桜を手のひらに乗せて、ふぅーーー!!

☆桜を空に向かい投げて、ひらひら~~~!

☆桜を水に入れてみると

 「きれいだね」「きらきらしてる」「下からも見えるよ」

☆凍らせてみると

 「つめたい」「きもちいい」「暑いから溶けるよ」「お花も凍ってる」「水も出てきた」

☆ラミネート加工してみると

 「なんかシールみたいやなあ」「色がかわったよ」

☆ごっこあそびにも桜を使ってみて

 「パーティーだね」「ケーキだよ」「アイスもあるよ」

☆お花見

 「たのしいなあ」「みんなで食べるとおいしいね」とおやつを外で食べました。

このように、いろんな遊びの中で桜に触れて楽しむ姿がありました。

~最後に~

新しいお友達7名を迎え、29名となったにじ組さん。

「お兄さんになったよね」「もうお姉さんだよ」とお兄さん・お姉さん意識を持っている一方、室内の玩具を全部ひっくり返す、室内から逃走する、午睡時眠れない、登園時に保護者と離れることを泣いて嫌がる子なども多く、まだまだ集団として生活・行動することは難しいというのが現状です。この生活はしばらく続きそうですが(笑)、子どもたちのペースに合わせて、落ち着けるように楽しいと思える居場所になるよう関わっていきたいと思っています。

友達と関わる中で“集団”ということも意識しながら、子どもたち一人一人の言葉や思いにしっかりと耳を傾けていきたいと思います。また、子どもたちの「やりたい!」を大切にしながら多くのことに挑戦できる保育をしていきたいと思います。

子どもたちの日々の成長を保護者の皆様と一緒に見守り、また、成長の喜びなども共有できたら嬉しいです。