1.17 引渡し訓練

今日は、阪神・淡路大震災の教訓を知り防災意識を高める為、明石市一斉シェイクアウト訓練が実施されました。

アネックスこども園でも、地震を想定した避難訓練を行い、園児の安全確保・ガラス破損や火災などを想定した職員の動きなど、毎月行っている避難訓練をより現実的に想定して実施しました。

訓練のあとは

「大丈夫だよ!震災が起きたら先生たちが絶対に守るから安心してね!」と、園長先生が力強く子どもたちへお話をしました。

でも、もし本当に地震がきたら…もし火事が起きたらどうする!?など、質問にもしっかり受け答えしている子どもたちをみんなの防災意識が高まっているように感じます。

そしてお昼は、防災用に園で備蓄しているレトルト「カレーの王子さま」を食べました。

「あまくておいしい!」「みて〜ぜんぶ食べた〜」「おかわりください」と、防災食で楽しいお昼の時間を過ごせました。

最近のレトルト食品や缶詰は本当にクオリティが高く美味しいものが多いので、ぜひご家庭でも防災用に備蓄をオススメします。

そして、午後からは保護者様にもご協力頂き「引渡し訓練」を行いました。

いつもと違い靴を履いてお迎えを待つエントランス…少し違う雰囲気を感じている子どもたち。

引き渡す際には、「○○ちゃんのお母さんですか?」「はい」と子どもたちもしっかり受け答えすることができました。

しかし、実際震災が起きると、電車や車が動かない、迎えに行けない、連絡がとれない…などたくさんのことが想定できると思います。

そんな時にはどうすればいい!?今一度ご家族皆様で話し合うなど防災意識を高めて頂ければと思います。

ー以下は、被災した職員のリアルな体験談ですー

1995年1月17日 午前5時46分、阪神・淡路大震災が発生。

多くの方が犠牲となり、アネックスに勤務している先生も被災を経験しました。

<幼稚園に勤務していた先生>

・連絡手段がなく園児が無事かどうかを確かめるために1軒1軒訪ねて周り「先生たちは元気だよ!幼稚園で待っているよ!」という紙をポストインして周りました。

・坂の上にあった園に何往復もして水を運び「火事場のバカ力」ってこういうことなんだな〜と思いました。

<小・中学生だった先生>

・西明石に住んで居ました。地震のあとお昼ぐらいにスーパーやコンビニに行くと、棚にインスタントはもちろん冷蔵庫の飲料もお菓子も何もなく、道のあちこちからガスの臭い匂いと、地面の亀裂があり驚きました。

・学校の体育館が崩れていたのを新聞を見て知り、びっくりした。もし体育館に居たら死んでたかもしれないとすごく怖くなったのを覚えています。

天井が崩れた藤江小学校体育館(明石市公式HPより)

今回の引渡し訓練にともない、職員同士で震災の話しをすると、いろんな体験談が出てきました。
一方、阪神・淡路大震災後に生まれた若手の職員ももちろんいます。
被災したことのある職員のリアルな経験と教訓を、風化せず若手職員に伝える良い機会にもなったと思いました。

本日は、お忙しい中たくさんの保護者さまにご参加いただき、ありがとうございました。