1月2023

ほしぐみ(4歳児) 自分の顔を作ったよ

2023年、新しい一年が始まりましたね。

お家の人の姿をしっかりと見て学んできたのでしょうか。

「せんせー!あけましておめでとうございます!!」「今年もお願いしまーす!」と朝一番に元気に挨拶をしてくれる子どもたちの姿が見られました。

昨年に引き続き、ほしぐみでは“気持ち”の活動に取り組んでいます。“悲しい”の中にも様々な種類があるように、色々な気持ちがあることに気が付き始めている子どもたち。

“いまどんなきもち?”の絵カードを見ながら、それぞれの気持ちのときの目・眉毛・口元に注目し気が付いたことを伝え合いました。

「悲しいときは眉毛が下がってる。こんな感じ(やってみせてくれました)」「いやや~…も同じ」

「ポツン…とぐすん…は似てる。涙が出てるのと出てないの」「ちょっと下向いてる」

「怒ってるときは口が大きい。むかつくー!って」「眉毛もこんなん」「ほしぐみさん(友だちの顔を見ながら)、この顔してるときある」

「嬉しいとき、目がにこってしてる。ハッピー!(英語で遊ぼうで習ったばかりの単語です)」

「えー!ってびっくりしてる。めっちゃ口おっきい」

とそれぞれの表情の同じところ・違うところを発見し、表情のイメージを豊かにしました。

その新鮮なイメージを早速、形に表現してみました。丸く切った段ボールを顔に見立て、はぎれ布・毛糸・画用紙を使って“自分の顔”を表現。

「丸く切りたいのに、小さすぎて難しい~!」「上手くできない~」とハサミの細かい作業に苦戦しながらも、

「まあいっか!そんなときもある!」「これ失敗と思ったけど眉毛にした。面白い!」と、私たちがいつも伝えている“自分がいいなと思ったらそれでいいよ”という言葉を思い出したのか、偶然できた形を楽しんでいました。

黙々と作業を続けついに…「せんせー!できたー!!」とできた自分の顔を見せに来てくれ…

“これはどんなお顔?”と尋ねると

と私のメモをするスピードが間に合わない程、どんどん物語が溢れてきます。

自分の気持ちを表現する方法の一つとして行った今回の活動ですが、一人一人が想像する頭の中の世界が現れとても面白い活動となりました♪

今もほしぐみでは互いの思いのすれ違いからトラブルになってしまうことが多々ありますが、ただ4月頃と違うのは、相手にも気持ちがあることに気が付き受け止めようとする心が芽生えていること。

「そんなん言ったら悲しいで」「あの二人喧嘩してる。お話聞いてくるわ」

「先生、〇〇ちゃんこけちゃったから一緒に(足を)洗ってきていい?」

「(片付けに苦戦する友達に対して)手伝おうか?」と友だちの言動に関心を持ち、場合により思いやるような言葉も聞こえてくるようになりました。

自分の気持ちを表現する言語的あるいは非言語的な方法を知ると同時に、相手の気持ちに気が付いたり推測しようとする子どもたちを見て、その気持ちを大切にしていこうと強く感じています。

次回の行事、生活発表会でもそのような姿をお伝えできたらと思っています♪

おやすみ たのしかったよ! 2歳児 つきぐみ

伝承遊びを楽しんで  5歳児 そらぐみ

お正月休み明け、元気なみんなの声が園に戻ってきました。

お部屋では友だちと集まって、コマやカルタ、凧あげなどを楽しむ姿が見られます。

折り紙で凧を作り、しっぽと紐を付けると、絵を描きます。

「凧の絵を描こうかな~」と、一人の子が話すと、「うさぎ年やから、うさぎを描こう」と、干支のことを話す子の姿も。そんな風にお正月や干支のことを色々と考えたり「鏡餅描いたよ。お家でお餅食べたよ。」 「初詣言ったからお寺描いといた」など、お正月の楽しかったことを伝え合いながら描いていました。

出来上がると、さっそく凧あげ。青い空の下でみんなの凧が気持ちよさそうに泳いでいました。

お部屋では“妖怪カルタ”を読み手と取り手に分かれて遊んでいます。

読み手の子が 「冷たい息をふきかけて 人をこおらす 雪の精」 と読むと取り手の子たちは 「あった!」 「“つ”やろ?」 「あってるわ」と争奪戦!

「なんまいとれた?」

「つぎ、ぜったい“や”やで」

「ゆったらあかんやん!」 とカルタをしているときは終始賑やか。

今までの経験からカルタの遊び方は知っている様子のそらぐみさん。そこから、自分たちで遊びを進めていくためにはどうしたら良いか、友だち同士、意見を伝え合いながら遊ぶ姿がありました。友だちと共に遊ぶ楽しさを実感することで“ルールを守る”ということを大人が教えるのではなく“楽しく遊ぶためにはルールを守る必要がある”ということを子どもたちが自らわかっていく様子がありました。

そして、コツコツ取り組んでいるのは“紐コマまわし”。

はじめは「せんせい、ひも巻いて。」と紐を巻いてもらって、紐がとれないように指で押さえ、手を後にして投げるタイミングをはかり、投げることを楽しむところからスタート。

「よっしゃーまわった!」

「〇〇くんの投げ方、いいやん。」

「え、〇〇くんめっちゃ上手いなぁ。もう57回もまわせたん?」

まわった時の、この嬉しそうな表情を見てください。見ている方まで嬉しくなります。

そして今は「〇〇ちゃん、コマの紐まいて。」

「次は僕のも巻いてな。」

「○○くんみたいにまわしたいな。」

と上手な子に教えてもらったり見本にしたり、手伝い合ったり、教え合ったりしながら遊びを楽しんでいます。

遊びを通して“友だちみたいにやってみたい”という思いを膨らませて取り組んだり、人の良さを認めることの受容性の豊かさが育ってきていること、友だちと競い合うことも大切ですが、友だち同士教え合う関係が育っていくことをこれからも大切にしていきたいなと思います。

年が明け卒園まではあっという間。残りの園生活も、たくさん笑ってたくさん遊んで楽しく過ごせるといいなと思っています。