「なにをそだてようかな」 ほしぐみ(4歳児)
入園・進級おめでとうございます。
にじぐみだった子どもたちも、ついにほしぐみ。
どんな一年になるか私たちも楽しみです♪
一つ大きくなった子どもたちですが、
残念なことにほしぐみさんは、食への関心が薄く、
野菜が苦手な子どもも多い為、給食の時間になると‥
「もう食べられない〜」「先生、手伝って〜」「もうおしまいにしたい〜」
シュシュ~と風船の空気が抜けるように、元気がなくなっていきます。
「何回(何口)なら頑張れそう?」「食べたら大きくなれるんじゃない?」
「え!食べられたの!すごーーーい!」と
私たちの励ましや応援に背中を押され、一生懸命食べようとする子どもたち。
しかしなかなか進みません。
2階の給食室が見える窓を活かしながら、
残した物は捨てられてしまうこと、
一生懸命作ってくれている人がいることを伝えますが
毎日の残食に心が痛みました。
なんとかできないかと考え、
まずは、食べることを楽しんでもらいたい!と
朝から思いきり身体を動かす遊びを取り入れ、
お腹を空かせて何でも美味しく食べられるように、一日の流れを変えていきました。
そして、野菜に親しんでもらおう!と栽培活動を始めることにしました。
育てるものは子どもたちと決め、
キュウリ、ナスビ、トマト、アサガオに決まりました。
『どうしよう困ったことがあるよ。種はどうしよう!?』
「お花屋さんで種買ったことあるで!」「買ってきたろっか?」
『そうなんや!それなら先生はみんなで買いに行きたいな、どうかな』
「行きたい〜!」「けどお金は〜?」
「先生もお金持ってないんやろ〜‥どうするん」
「家にお年玉あるで!あげよっか?」
『お金ってどうしたらもらえるんやろうね?』
「お手伝いしたらもらえるで!」「お金くださいって言う!」
と、私とやりとりをしながら、
今まで経験したことや知っていることを伝え合う子どもたち。
まだまだ”話し合い”の活動とは言えませんが、このような経験を積み重ねながら
まずは自分の思いを十分に伝え、
少しずつ誰かの思いを聞く力が育ってくれることを願っています。
そして、思いを伝え合った結果‥
園長先生に自分達でお願いして、お金をもらおう!となりました。
しかし、お金はお願いしてもらえるものではありません。
今回の活動を通して、“お金を稼ぐこと”について知り、
社会の仕組みや、仕事について興味を広げてくれたらと考えています。
果たして、子どもたちは野菜と仲良くなれるのか、
どんな栽培活動になるのか‥楽しみです♪
2022年4月28日 6:42 PM | カテゴリー:子育てひろば・園庭開放について | 投稿者名:hiyoshi