にじぐみ(3歳児)女王さま見ーつけた!

新学期がスタートしてからずっと”アリ”が大好きなにじぐみ。

園庭あそびでは、アリを捕まえケースに入れて観察する姿がよく見られています。

逃げられないように、でもアリを潰さないように…力を加減しながら素早く虫かごに入れる姿はまるで職人技です。

ある日、とても大きなアリを捕まえた子どもたち。

「見てみて、おーーっきいよ」

それを見たそらぐみ(5歳児)のお兄さんが「女王アリかも。大切にしいや」と教えてくれ、その言葉を聞いた子どもたちは目がキラキラ。「(自分たちの)お部屋に連れて帰りたい」と虫かごを抱きしめていました。

にじぐみのお部屋に連れて帰る為には虫かご(お家)が必要です。

そこで私が「お家を作らないといけないよ」「アリさんはどんなお家が嬉しいかな」と問いかけると・・

「土があったほうがいいんじゃない?」「葉っぱいれたい。いーっぱい」「綺麗な葉っぱがいい」とアリが喜ぶお家を考え、作っていく姿が見られました。

「暑いからお水いるんじゃない?」「でもどうやっていれるの?」「先生、どうしたらいいの?」と考える子どもたち。

「あ!いいこと考えた!」と子どもたちが導いた答えは葉っぱを水に濡らすこと。

アリのことを思い自分たちで考え工夫してみる姿を見て、お家作りを子どもたちに委ねそっと見守ることにしました。

そうして出来たアリのお家を眺める子どもたちの表情はとても満足気♩

その後、≪小さな命、大切にしようね≫≪優しい手で育てようね≫とクラスで約束し、子どもたちはアリに“女王さま”と名付けました(女王アリの“女王さま”です笑)。

「女王さま元気かな?」「お腹空いたよって言ってるよ」「にじぐみさんのおやつ、ちょっとあげよう」「同じおやつだね」と毎日自分たちのおやつをひとかけら、アリにも分けています。

「女王さま葉っぱの下でかくれんぼしてる」「寝てるのかな?」

アリの飼育を通して、生き物を大切に思う気持ちが芽生え優しい気持ちが育つことを願っています。

これから“アリ”への興味がどんな風に広がっていくのか楽しみですね。