6月2023

にじぐみ(3歳児)次は何ができるかな♩

現在にじぐみでは粘土遊びを楽しんでいます。

幼児クラスになって初めての自分の粘土。何度もお道具箱から出し入れするその表情から嬉しさが伝わってきました。

まずは粘土に触れ、基本の“丸”作り。

私「手のひらに置いて、反対の手の平で優しくコロコロ~ってするんだよ」

子ども「コロ、コロ…せんせい、こう?」「ちょっと難しい」と苦戦しながらもたくさんの丸ができてきました。

できた丸と丸を繋げて「せんせい、みてみて!いもむしれっしゃ」「がったんもにょん!」

朝の会で読んでいた絵本『いもむしれっしゃ』を作る子どもの姿も見られました。

そして次は“丸→ヘビ”作り。

ヘビの作り方を伝えようとすると、「せんせい見て、お団子がヘビさんになっちゃった」「おかあさんヘビと赤ちゃんヘビ」と丸作りを楽しむ中で自然とヘビになっていく様子があり、

その友達の姿を真似て同じようにヘビを作り、またその姿を真似して同じようにヘビを作り…ヘビの連鎖が起きていました。

友達同士の姿を見て真似してみたり、自分で考えて工夫してみたり、偶然できた形を見て「いいこと考えた♪」とひらめいたり・・

子どもたちの表現力に「明日は何に変身するんだろう」とわくわくします。

さあ、基本の“丸”と“ヘビ”ができるようになってくると、表現がどんどん広がっていきました。

ある日は『にじぐみレストラン』と題してテーマを食べ物に絞って取り組みました。

「ドーナツやさんしてる」

「これははるまき」「こっちもはるまき~!」

絵本『からすのぱんやさん』の“パンダパン”に挑戦する子どももいました。

別の日には、粘土とストローを組み合わせて

「いそ…いそ…」 私「いそぎんちゃく?」 「そう!いそぎんちゃくつくったの」

「できた、立ったよ」ストローを使うと立たせ易くなるので、作りたい!が実現しやすくなります。

「あんまりいそいでごっつんこ~♪ありさんとありさんが~♪」

倒れないように粘土で土台を作っているところ、大注目です!

自分の思うように自由自在に形が変身する粘土。完成した作品には子どもたち一人一人の思いがたっぷり詰まっています。

子どもたちの力作を見ながら「これはね、これはね」「せんせいきいて、えっとね」と子どもたちの言葉に耳を傾け、それらを文字にして作品と一緒に展示をしています。ぜひご覧ください♪

そらぐみ(5歳児) こどもかいぎ:お泊まり保育とデイキャンプどっちにする?

今年度から、withコロナという観点からお泊まり保育も可という判断になり、どちらにするか子どもたちに委ねることにしました。

4月。

1年間の見通しを持てるよう年間行事・年間の予定を子どもたちと確認しました。

「7月はデイキャンプかお泊まり保育かまた決めようね」と話すと、「えー!!絶対お泊まりなんかしたくない!!」「絶対デイキャンプでいい!」「お泊まりってママ泊まらない?いやや~」「お姉ちゃんもデイキャンプしてたからデイキャンプ!」という声がクラスの大半を占めていました。

新しい環境・担任になり、また、デイキャンプの様子しか記憶にない子どもたちにとっては、お泊まり保育への抵抗感が大きく、当然の反応だったと思います。

日が経つにつれて・・・

「やっぱお泊まり保育できそう!だってそら組やから!!」

「お泊まり保育ってママはおらんのやろ?じゃあ先生は?」「先生はおるんか、よかった~」

「お風呂とかどうするん?」「じゃあ温泉行ったらいいんちゃう?」「楽しそう!やっぱり私もお泊まり保育がいい」「あ、でも先生女湯やん。俺らどうしたらいいん~」「R先生(男の先生)に頼んだらいいやん!」「いいな、それ」

と子どもたちの中でお泊まり保育に対する会話が広がってきていました。

6月。

早速決めよう!と思ったのですが・・・そもそもお泊まり保育とデイキャンプについて子どもたちも担任も“泊まるか泊まらないか”くらいの漠然としたものしか知らなかったため、まずは情報を集めることにしました。

「グループに分かれたら?」「A先生(昨年度のそらぐみ担任)にも聞いたらよさそう」「園長先生も聞いてみる?」と、そらぐみの担任だった先生や長い年数勤めている先生にグループごとで聞きに行くことにしました。

“紙とペンは無し”“耳でしっかり聞いてくる”“聞いた内容をクラスに伝える”という、話をよく聞き適切に伝達するということもねらいとして取り組みました。

正直少し不安な気持ちもありましたが、担任は後からこっそり見に行くことも一切せず完全に任せてみました。担任の心配と裏腹に、しっかりと聞いて帰って伝達することや、「○○先生いいですか」「お泊まり保育のこと教えてください」「ありがとうございました」と挨拶もできており、感心しました。

情報も得たところでようやく本題に突入!

『こどもかいぎ』

輪になって、大人が仲立ちとなりながらみんなで話し合いました。

→22名「お泊まり保育がいい!」理由:いっぱい遊べるから・夜も遊べるから・温泉たのしみやからなど

→4名「デイキャンプがいい!お泊まり保育は不安!」理由:頭洗えないから・花火したいから(お泊まりは出来ないと思っていたようです)・ママがいないとちょっと怖いからなど

意見を言い合った後、欠席の2名の意見、反対派の4名の意見も大切にしたいこと・単純に多数決だけでは決めたくないこと・全員が納得して決めたいことを子どもに伝えました。

今までの話し合い活動は自分の意見を言うことはできるものの相手の意見に耳を傾けることが苦手な姿が多く、担任保育者からの提案である全員が納得して決めること等は難易度が高いかと心配でした。

しかし、今回の話し合いでは、少人数派の意見にもしっかりと耳を傾けたり、「じゃあ僕が頭洗ってあげるよ」「先生もおるし大丈夫」・「好きな友だちと隣に寝たら大丈夫」「大丈夫って言ってあげるよ」など解決案を提示したりすることができており、この2か月で大きな成長を感じました。

『4年ぶりのお泊まり保育決定!!』

友だち同士での励まし合いもあり、最終的には満場一致で28名全員がお泊まり保育をしたいということになりました。

お泊まり保育と決まると・・・「よっしゃー!」「めっちゃたのしみ!!」「みんながんばろう!」と話し

自然と円陣をして「えいえいおー!!」と掛け声をかける団結する姿がありました👀✨

『お泊まり保育の3つのねらい』

☆1つ目:友だちの大切さに気付く

一番はやはり、友だちの存在の大切さに気づくということかと考えます。

今まで保護者から離れて一晩を過ごすということを経験したことのない子どもたちも大勢いますし、いつも通っているこども園で泊まるということも初めてのことになります。

「すこし寂しい、でも友だちと一緒に泊まるから楽しみ。」という不安と期待が混じった気持ちにもなります。不安な気持ちも子どもたち同士で支え合い励まし合い、乗り越えていくことで、気持ちの面でも大きな成長に繋がると考えます。“友だちがいれば安心”“大好きな友だちとなら頑張れる”と友達が助け合える存在・信頼できる存在になればと思いますし、自分たちだけでそういった不安を乗り越えることで強い心にも育っていけばと思います。

☆2つ目:第三の世界に乗り出す

家庭または保育園がいつもの居場所だった子どもたちですが、そら組の年齢になると「連れ立ち」という姿が見られ始めます。小学生ですと、友だち同士で誘い合って外で遊ぶという姿も見られますが、これは「家庭」「保育園(小学校)」とは違う第三の世界に乗り出す姿です。つまり子どもと子どもだけの世界です。子どもが成長する過程で、そして自立する過程で大切なシーンであると言えます。お泊まり保育で外泊をするということは、それと同質の意義があるのだと思います。

☆3つ目:自分たちで考えて実行する

お泊まり保育で大事なことは、スケジュール(二日間の過ごし方)を自分たちで決めること。保育者に指示されて過ごすのではなく、あらかじめ子ども同士で相談して決めたスケジュールに従って自分たちで生活をしていくことです。

家庭での準備も子どもたち自身でしてほしいと願っています。お泊まり保育の荷造りは子ども自身にさせてあげてください。スケジュールも人任せでなく自分たちで展開できるようにさせてあげたいと思います。子どもたちが自分だけでできることはたくさんあると思います。そんな子どもたちの姿を暖かい目で見守っていただければ幸いです。

4年ぶりのお泊まり保育。

子どもたちも私たちも初めての体験です。一緒に考えながら進めていきたいと思います♩

おひさまぐみ(0歳児)  お外、大好き!

6月に入り、新しいお友達を迎え元気に過ごしています。

子どもたちは、生活の流れがだんだんとわかるようになってきたようで、見通しをもって行動できるようになってきました。

【お名前わかるよ】

外へ出る際は名前を呼んでいるのですが〇〇くん(〇〇ちゃん)と名前を呼ぶと 保育者を見て笑顔を見せたりバンザイと手を挙げたり片手を挙げたり、拍手をして応えてくれています。

【お外、大好き】

お外へ出るというのがわかると、自分でカゴから帽子をとって被ろうともしています。お友達の帽子と間違えることもありますが、被って出るというのがわかってきている様子です。

午前中は乳児園庭・ゴムチップ・園内散歩・避難車に乗ってお散歩に出かけています。

・ゴムチップでのあそび

シャボン玉をしたり、ボールで遊んだりしています。待て待てと、ハイハイやよちよち歩いて追いかけています。

・お散歩

避難車に乗って、乳児園庭や園舎周りをお散歩しています。

お兄ちゃん・お姉ちゃん・他クラスの先生に声をかけられ嬉しそうにしたり、避難車から身を乗り出し外の景色を見て楽しんでいます。

・砂場あそび

乳児園庭では砂場で砂の感触を楽しんでいます。初めは保育者から離れることを不安がっていましたが今では自ら手を伸ばそうとする子どももいます。

また自然物が気になり触り感触を確かめています。砂・葉・石をにぎにぎ、時には口に入れようとしています。 触り心地を確かめながら、保育者の顔と握った自分の手を交互にみて、目を丸くしたり、嫌な顔をしたり、ニコッと笑ったりといろんな表情を見せてくれます。

子どもたちの、“なになに”“気になる”や“触りたい”などの様々な気持ちに寄り添い、❝初めて❞をたくさん経験し共感していきたいです。

ほしぐみ(4歳児) ほしぐみ☆忍者修行の巻!

4月から毎朝、ホールで忍者修行に取り組んできたほしぐみさん。走ってとんで、元気いっぱいです!子どもたちから「きょうも、にんじゃしゅぎょうしような!」「ホールでにんじゃしゅぎょうしたいな~。」というような声が聞こえてくるようになり、忍者修行が子どもたちにとっての楽しみの1つとなってきているようです。

忍者修行も日々進化していきます。数ある修行の中から厳選された3つを紹介したいと思います!!

“でこぼこみちの術”

みんなは「いてて」「いたた」と言いながら慎重に歩きます。足の裏への刺激がたっぷり!足の裏が強くなるかな?!

“一本橋の術”

足の指でパイプをしっかりと掴んで歩けるかな?日常の中では意識して動かしにくい足の指。親指で地面を蹴る力が育つことで、しっかりと歩き、走り、転びにくい(踏ん張ることが出来る)身体の土台を育てます。

“手押し車の術”

腕の力で身体を支えて前に進みます。「おもた~い」「え~、すすまない」と、話す子もいましたが、みんな諦めずに挑戦していました!手押し車は腕の力だけでなく、腹筋や背筋もつかい“体幹”が育つ大切な動きが詰まっています。

ほしぐみ忍者のすばらしいところは、どんな修行も元気いっぱい明るく楽しく取り組めるところ。友だちと一緒なら“やってみよう”という思いもより大きくなっていくようです。これからも様々な“忍者修行”に取り組みながら、今の時期に大切にしたい身体の使い方や“体幹”の育ちを見ていけたらいいなと思っています。

『なぜ、今忍者ごっこ!?』

近年、小学校の先生からこんな話がよく聞こえてきます。「授業中、椅子に座れない子が多い。」「全校集会などで立っていられない。」「疲れやすく、すぐにダラダラする。」…姿勢の発達が未熟だとこの様な姿に繋がるそうです。「姿勢を整えましょう。」と声がかかるとその時はピシッと姿勢を正しても、すぐに元に戻ってしまいます。それはなぜか!?答えは簡単!!姿勢は意識して正すものでなく無意識にコントロールされるものだからです。

自分の姿勢をしっかりと保つことのできる身体の基礎となる“体幹の育ち”“抗重力筋”の育ちを、楽しい遊びの中で促していきたいと考えています。

にじぐみ(3歳児)女王さま見ーつけた!

新学期がスタートしてからずっと”アリ”が大好きなにじぐみ。

園庭あそびでは、アリを捕まえケースに入れて観察する姿がよく見られています。

逃げられないように、でもアリを潰さないように…力を加減しながら素早く虫かごに入れる姿はまるで職人技です。

ある日、とても大きなアリを捕まえた子どもたち。

「見てみて、おーーっきいよ」

それを見たそらぐみ(5歳児)のお兄さんが「女王アリかも。大切にしいや」と教えてくれ、その言葉を聞いた子どもたちは目がキラキラ。「(自分たちの)お部屋に連れて帰りたい」と虫かごを抱きしめていました。

にじぐみのお部屋に連れて帰る為には虫かご(お家)が必要です。

そこで私が「お家を作らないといけないよ」「アリさんはどんなお家が嬉しいかな」と問いかけると・・

「土があったほうがいいんじゃない?」「葉っぱいれたい。いーっぱい」「綺麗な葉っぱがいい」とアリが喜ぶお家を考え、作っていく姿が見られました。

「暑いからお水いるんじゃない?」「でもどうやっていれるの?」「先生、どうしたらいいの?」と考える子どもたち。

「あ!いいこと考えた!」と子どもたちが導いた答えは葉っぱを水に濡らすこと。

アリのことを思い自分たちで考え工夫してみる姿を見て、お家作りを子どもたちに委ねそっと見守ることにしました。

そうして出来たアリのお家を眺める子どもたちの表情はとても満足気♩

その後、≪小さな命、大切にしようね≫≪優しい手で育てようね≫とクラスで約束し、子どもたちはアリに“女王さま”と名付けました(女王アリの“女王さま”です笑)。

「女王さま元気かな?」「お腹空いたよって言ってるよ」「にじぐみさんのおやつ、ちょっとあげよう」「同じおやつだね」と毎日自分たちのおやつをひとかけら、アリにも分けています。

「女王さま葉っぱの下でかくれんぼしてる」「寝てるのかな?」

アリの飼育を通して、生き物を大切に思う気持ちが芽生え優しい気持ちが育つことを願っています。

これから“アリ”への興味がどんな風に広がっていくのか楽しみですね。