屋上のプールが…

天気予報では、警報レベルの寒気の訪れを繰り返し伝えていましたが、横須賀市は大きな被害や事故などは無かったようでひとまず安心しております。幼稚園も通常通りに登園することが出来ました。日本海側の地域では、大雪となったようですが十分な備えをされていた地域も多かったようで『自然』と向き合うことの難しさと大切さを感じた朝となりました。
自然は『怖いもの』という考えはとても大切です。しかし、幼児期の子ども達にはそれ以前に自然の『美しさ』や『不思議さ』『雄大さ』を体験から感じてほしいと日々願っています。そんな幼稚園で今朝、子ども達の大喜びの出来事がありました。
タイトルの通り、屋上のプールがどうなってしまったのか…お楽しみください。

『こと』のはじまりは、園庭で遊んでいた年長さん。水道の水が出ないことに気がつきます。
『???』『こわれた?』
『凍ったんじゃない!』(さすが年長さん。天気予報で繰り返し注意報が出ていたのを見聞きしていたのでしょう)
『ほんと?』『凍っちゃったの?』年長さんと先生が話しています。
『プールも凍ったんじゃない?』と年長さん。(実は先生プールは下見済み。年長さんのこの声を待っていました)

さて屋上は…
「おーーーーーーー!」
「こおりーーーーーーーー!」
「すげーーーーーーーーぇ!」
ひょっとしてと思っていたものの実際に氷を目にすると大興奮!早速プールに近づく子、仲間を呼びに行く子、屋上から園庭に向かって叫ぶ子(笑)等など思い思いに気持ちを表現していました。
大興奮の様子をどうぞごゆっくりご覧ください。

次々に屋上に集まってくる幼稚園のみんな。こういう時の情報が伝わるのは本当にアッという間です。日頃から『伝えあう』ことを大切にしている文化が力を発揮します。ほんの数分で園庭やホール、お部屋にいたお友達がみんな屋上のプールに集まりました。

一生懸命手を伸ばし氷を取り上げるとみんな大はしゃぎ。そっと光にかざす子や思い切りよくプールに投げ入れてその音を楽しんだり…。思い思いに五感フル発揮で楽しんでいました。

これは一緒に楽しんでいた先生が子ども達の声を聞いて思いついたアイディア。
流氷に乗った白クマさんが流れていきます。

みんなで一通り感触を楽しんだ後、年長さんはあることを調べ始めました。
あそんでいる時に『これ薄い』『これ厚い』と感覚で感じていた厚さを先生の物差しを使って調べてみました。
生活の中にある『科学性の芽生え』が実践されていきます。
「1せんちめーとる!」「これは?」と次々に氷を計測しました。ミリ単位の計測は難しかったようですが、厚いもので1.5㎝ほどの厚さがあったようです。

氷が張ることが珍しくなり、屋上のプールが凍ったのは今季初。『自然』からのプレゼントを全身で受け取った子ども達でした。『氷』や『霜柱』など季節ならではのものにこれからも…。楽しみにしています。