そらぐみ(5歳児)  お泊まり保育を通して… 

お泊まり保育が終わり、早くも2週間が経ちました。

写真や自分たちで描いた絵を見て「楽しかったね~」「もう1回したいね!」など友達と話す姿も見られ、心に残る思い出がまた1つ増えたのかなと感じています♩

今回は、お泊まり保育を通して担任が感じた、子どもたちの成長やクラスの課題などを実際のエピソードを交えながらお知らせします。

【頑張ったね!大きくなったね!】

《友達との絆、集団・仲間という意識》

お泊まり保育が決まった時にも、誰かが先に声をかけるまでもなく、気付いたら集まって円陣を組んでいました。お泊まり保育中も度々見られた光景です。

円陣を組んでいたのは、「お泊まり保育楽しむぞ」と朝の集いの場面。「絶対勝つぞ」とホール遊び中のチーム対抗戦の場面。「成功させよう、驚かせような」とお化け屋敷が始まる前の場面。勇者のバンドをもらった後の自信に満ち溢れた場面。

かけ声は毎回「がんばるぞーえいえいおー」でしたが、その時々の気持ちは異なっていたと思います。

目を合わせニコニコしながら、みんなで肩を並べて行う円陣は、“仲間・絆”という言葉がぴったりの気持ちではないかと思います。また、円陣の際に、誰かがはみ出されていないか確認し、「○○くん、こっちおいで」と輪の中に入れるよう声をかけたりする姿も見られ、とても感心しました。

これからも集団で過ごす中で、友達の良さに気付いたり、それを認め合ったりしていけたらさらに素敵な仲間になっていけるのではないかと思います。

《自分たちでやってみようとする気持ち》

お泊まり保育の用意を「自分でしたで!!」と誇らしげに伝えてくれる子が多くいました。

また、担任の代わりにみんなの前に立ち準備や指示をしてくれる“こども先生”として考えて実行しようとしたり、担任に「何か手伝おうか?」と聞いてくれたりする姿が多く見られました。

他にも、「先生やって~じゃないで!自分たちでやるんやで!」と担任が何度も伝えた言葉を子どもたち同士でかけあったり、「先生は手伝わなくていいから!私たちでできるから!」と担任の手伝いを断ったり(笑)、エプロンや三角巾の着用に困っている子にそっと手を差し出し手伝ってあげたり、

自分たちで決めたことを自分たちの力でやっていくような姿がたくさん見られました。

これからもそういった姿がたくさん見られるといいなと思いますし、自治活動もしていけるようになればと思っています。

【これから頑張ろう!】

《切り替え・メリハリ》

普段と違うということで常時興奮状態の子どもたち(数名ではなく全員です)。

ずっと走り回ったり大きな声を出し続けたり跳びはねたりと、なかなか自制・自律が出来ませんでした。

プールや銭湯、クッキング、花火など危険も伴う活動もいくつかあり、落ち着けるように声をかけましたが落ち着くまでには時間もかかりました。

クラスの集合写真撮影の際もなかなか止まれず、いつまで経っても終わらず…

「これで最後にしよう」「ラスト1回で決めよう」と担任が声をかけましたが、踏ん張り切れない姿が見られました。

静と動のメリハリ、遊ぶ時はとことん楽しむ・やるべき時はやるという切り替えを、自分たちで気づき自制出来る力を身に付けていって欲しいと思います。

《複雑な心情の理解》

園長先生に、紙芝居『3枚のお札』と絵本『わすれられないおくりもの』を読んでもらいました。

絵本の物語を要約すると、“森の仲間のアナグマが死んでしまった。アナグマの体は消えてなくなってしまったけれど、みんなの心の中にはアナグマとの思い出がたくさん残っている。”といった心に響いてくるメッセージ性の強い内容です。

紙芝居『3枚のお札』では想像上の世界に思いを巡らし、皆でワクワク・ドキドキする一体感を味わっていました。

一方、絵本『わすれられないおくりもの』は登場人物の心情を察して痛みや思いを知るにまでは至らず、途中から集中力も途切れたり、眠ってしまったりと、終わった後もポカンとした表情が多く見られました。

また、お泊まり保育明けでも、「楽しかった!!!」という言葉はたくさん聞きましたが、もっと掘り下げた話や、心情を交えた感想はあまり聞こえてきませんでした。

「こんな気持ちだったけど、こういうことがあって、こんな気持ちに変わった」

「こんな気持ちだけど、一方で、こんな気持ちもある」

など、心情の変化、いろんな感情が混在するという気持ちなどにも、気付いて言葉で伝えるようになっていってほしいなと思います。

さいごに・・・

4月当初は、保護者と離れて過ごすことへの不安が大きくお泊まり保育も嫌がっていた子どもたちですが、

「大好きな友達と一緒なら頑張れる」と友だちの存在に安心し、お泊まり保育を開催することを決め、自分たちで決めたことをやりきったことに対して、自信を持ち、

これからも初めは難しいかも・出来るか不安と感じたことにでも一歩踏み出して挑戦していくことを願っています。

おひさまぐみ(0歳児) 身体を動かすって楽しいね♪

7月に入り夏の暑さが増していますが、子どもたちは元気いっぱい、笑顔いっぱいで過ごしています。

思うように身体を動かし遊ぶことが少しずつできるようになり、嬉しそうに好きな場所へ自ら身体を動かし移動しています。進みたい方向に行けなかったり、転倒してしまったりすると、「うえーん」と泣いて、保育者に抱っこされて気持ちを受け止めてもらうと、またチャレンジ!!やりたい気持ちが強く、意欲が感じられます。

お友達を真似てハイハイしようとしたり歩こうとしたりしていて、お友達同士が良い刺激になり、やりたい気持ちがより強くなっているように感じます。

歩行できる子どももみんなでハイハイをして楽しんでいます。ハイハイは全身運動で背筋が鍛えられ、立ち上がった時にバランスを取りやすくなります。そして目と手、手と足と2つ以上の部位を使った動作もハイハイをすることでうまくできるようになり、転倒しそうなときに危険を察知して手を伸ばすなどの危機回避能力も育てられます。

 園ではホールに行く時に積極的に階段の昇り降りをしています。初めは保育者が見本を見せながら手や足の使い方を伝えました。恐がったり嫌がったりしていた子どもも今はすっかり慣れて、手を伸ばしたら次は足をあげて・・・と1段1段踏みしめて昇っていて、降りる時も後ろ向きで足を降ろして次は手と順番に身体を動かしています。日々、身体を動かし楽しく遊ぶことができるような活動を取り入れ、子どもたちの好奇心も伸ばしていきたいと思います。

ほしぐみ(4歳児)プールで遊ぼう☆

7月に入り夏真っ盛り!とても暑い日が続きますね。ほしぐみさんはプールで遊ぶことをとても楽しみにしながら登園する様子が見られます。

プールの中で最近挑戦している“息をぶくぶく”。水の中で息を吐き出すことができるようになってきました。鼻に水が入って痛い時には鼻をつまんで「だいじょうぶやで!」と楽しそうに話しています。

そして、気持ちいいのがワニ歩き。

お友だちのトンネルをくぐったり…

輪っかを顎や鼻、おでこでつっつきながらワニ歩きをしてみたり…

楽しく遊ぶ中で、水との距離もずいぶん縮まってきたなぁと感じています。

そして、みんなが好きな“レモンジュース”!!

まずは、コーンに水を集めて“レモンジュース”をつくります。

そして、たっぷりの“レモンジュース”ができあがると「かんぱーい!」「いただきまーす!」

プールでの遊びの中で子どもたちの“やってみたい”という意欲を土台に、“よく見る”“よく聞く”という姿勢の育ちが見られます。そして、こんなダイナミックな遊び方も楽しめる姿に、みんなの成長を感じています。

まだまだ暑い日が続きます。水に触れて遊ぶ中で心も身体も開放して楽しめることを大切にしていきたいと思っています。

そらぐみ(5歳児) もうすぐお泊まり保育!!②

<2.活動内容決め>

以前教えてもらった活動内容を思い出しながらやりたいことを絞っていきました。

時間の流れを理解しながら決めていければ、と思い、時間軸の紙を広げ見せると・・・

「めっちゃ長い~!!」「こんなにいっぱい遊べるってこと?」と嬉しそうな姿が。

ボードに貼り出し、予め決まっている予定を書き込んだ後、

このへん空いてるね~と予定が空いているところを見つけ、その時間で出来そう・やりたい遊びや活動を出し合いました。

◎午前の活動決め

「宝探ししたい」「爆弾ゲームしたい」「走るのもしたい!!」「プールも!」

「おばけやしき!」「おばけやしきは夜!」

◎夜の活動決め

「花火したいな」「探検もしたい」「夜に虫探ししたい。夜はな、トカゲおんねん」

「星見たりする~」

希望した活動が出来るなら時間はどこでもいいというような感じも、感じられました。

こどもかいぎも長く続いており集中力も下がってきてしまったのか、ほとんどの活動は淡々と決まっていきました。

<3.おばけやしき>

おばけやしきは、作り物のおばけと、子どもたちが扮するおばけの2種類で行ないます。

自分たちでどっちがいいか決め、決めた方の準備を進めていきます。

「先生~これ使っていい?」「こんなおばけどう?」「みて~」と室内にある素材や廃材を使い、どんどんおばけを作り進めたり、

「私はろくろ首にしようかな」「ぼくはガイコツ。こんな感じ?カタカタカタカタ・・・」「花子さんにする!」と自分のなりたいおばけを選び自分なりのイメージを広げなりきったり、

各自参加度には多少の程度の違いはありましたが、それなりに(笑)責任を持って準備に当たるような姿が見られました。

<各担当の仕事>

『お泊まり保育は、自分たちで考えて実行していく』とは言っても、自分のやるべきことを理解しながら役割を果たしていくことが出来る子もいれば、具体的に役割を与えた方が明確になり動きやすい子もまだ多くいます。

そこで、各活動を担任に代わって動かす“こどもせんせい”を決めました。当日はどんな姿が見られるか楽しみです♩

いよいよもう少しで、待ちに待ったお泊まり保育。

楽しみな気持ち、保護者と一日離れることでの不安な気持ち、友達がいるから頑張ろうとする気持ち、いろんな気持ちを抱えて当日を迎えることかと思います。

当日は楽しい気持ちで迎え入れ、たくさんの楽しい経験ができたらと思います

お泊まり保育を通して、どんな成長が見られるのか楽しみですね☆

つきぐみ(2歳児) いろんな色に囲まれて・・・

この日はプールにカラーセロハンやリング型スポンジを入れて遊びました!

リング型スポンジを見て「なんだろう?」と早速、興味深々の様子。

プールにたくさんのスポンジを入れると「ドーナツだ!」「あかいっぱいある」「むらさきもある!」と色とりどりのスポンジに囲まれて遊びました。

1.スポンジ

「あつまれ~」と皆でタライに入れて集めて…

「いくよ~ せーのっ」 ドサドサドサ~ッ

繰り返し皆でタライに集めては、降ってくるスポンジに大はしゃぎ♪

それぞれ同じ色や好きな色を両手いっぱいに溢れる程集めたり、波で揺られる様子を「きれい~」「うかんだ!」と目を輝かせて見ていました。

2.カラーセロハン

浮かんでいるカラーセロハンをうちわですくって…

「とれた~!」「いっぱい!」とカラーセロハンすくいに夢中になっています♪

うちわを水の中に入れては出したりを繰り返し、セロハンがうちわの上で浮き沈む様子を楽しむ姿もありました。

カラーセロハンを含めて様々な素材に触れたり、色や形、異なる感触に出会い、楽しいという気持ちや感じることを共有していけたらと思います。

そらぐみ(5歳児) もうすぐお泊まり保育!!①

お泊まり保育まであと少し。

子どもたちのわくわく感も高まってきています♪

今回は、お泊まり保育が決定後のこどもかいぎ・準備の様子をお知らせします。

<1.夕食の献立決め>

具体的な内容として1番に取りかかったこのテーマ。

「○○くんアレルギーやからそれじゃないやつにしような!」「卵と牛乳があかんな」「キウイもあかんで」「生卵もだめ」「くるみもあかんなあ」

アレルギー除去の視点で話し合いが始まりました!

保:「アレルギー除去で、みんなでつくれるもの、なにがあるかな?」

子:カレー・クッキー・ゼリー・ごはん・餃子・しゅうまい・チャーハン・肉玉・コロッケなど

↓たくさん出た中から一人一つずつ手を挙げ、3つまでに絞りました。

保:「なんでこれがいいって思ったか理由言える?」

子:「うん、言えるで~」

→カレー:好きやから・カレーやと早く食べれるやろ?そしたらいっぱい遊べるから

 餃子:皮包むのが楽しいねん・いつもカレーは給食で出るやろ?餃子は出たことないから

 肉玉(肉団子のことのようです):甘いたれがついてて美味しいねん

ここまではとんとん拍子で話が進みましたが、以降なかなか進みません。そこで、担任がいくつか提案。

1.決め方として、多数決、じゃんけん、プレゼンとかあるよ~

→餃子選んだ子「いいで」(勝算があると思ったからでしょうかね(笑))

 カレーと餃子選んだ子「え~いやや」

 Aくん「じゃあ1番多いのは餃子やから餃子にして、カレーと肉玉選んだ人がデザート決めたら?」 Bくん「いいやん、それ」 カレーと肉玉選んだ子「いやや!」

2.折衷案として、カレー味の餃子は?餃子のタネを丸めたら肉玉みたいになるかも?

→子:いやや~!!!

3.じゃあ、3つ全部は作れないけど2つならみんなで協力すれば作れるかも!

→子:「「え、ほんまに?!じゃあ、そうしようや~」」

   「じゃあ、餃子とカレー!」「ちがう、餃子と肉玉!!」

「じゃあ何人か調べよう」

餃子とカレーが24人、餃子と肉玉が4人(肉玉選んでたうち1人いなくなりました(笑))

「じゃあ、(餃子と肉玉の)4人がデザート決めていいよ」「でもアレルギーのやつあかんからな!それだけ注意してよ」

4人も「デザート決めて良いならいいよ」と双方納得し、決着がつきました。

後日、4人で話し合い、アイス・かき氷の二択になりましたが、

「アイスは食べれるやつと食べられへんやつがある」「かき氷の方が簡単」「氷いっぱい用意するだけで出来るんだよ」「かき氷の方が冷たいで」「お風呂の後に食べようよ、さいこう~」

と最終的にかき氷に決め、食べる時間は食後でなく銭湯後に決め、クラスに周知。

みんなも賛成してくれ、食べるものは決まりました☆

にじぐみ(3歳児)次は何ができるかな♩

現在にじぐみでは粘土遊びを楽しんでいます。

幼児クラスになって初めての自分の粘土。何度もお道具箱から出し入れするその表情から嬉しさが伝わってきました。

まずは粘土に触れ、基本の“丸”作り。

私「手のひらに置いて、反対の手の平で優しくコロコロ~ってするんだよ」

子ども「コロ、コロ…せんせい、こう?」「ちょっと難しい」と苦戦しながらもたくさんの丸ができてきました。

できた丸と丸を繋げて「せんせい、みてみて!いもむしれっしゃ」「がったんもにょん!」

朝の会で読んでいた絵本『いもむしれっしゃ』を作る子どもの姿も見られました。

そして次は“丸→ヘビ”作り。

ヘビの作り方を伝えようとすると、「せんせい見て、お団子がヘビさんになっちゃった」「おかあさんヘビと赤ちゃんヘビ」と丸作りを楽しむ中で自然とヘビになっていく様子があり、

その友達の姿を真似て同じようにヘビを作り、またその姿を真似して同じようにヘビを作り…ヘビの連鎖が起きていました。

友達同士の姿を見て真似してみたり、自分で考えて工夫してみたり、偶然できた形を見て「いいこと考えた♪」とひらめいたり・・

子どもたちの表現力に「明日は何に変身するんだろう」とわくわくします。

さあ、基本の“丸”と“ヘビ”ができるようになってくると、表現がどんどん広がっていきました。

ある日は『にじぐみレストラン』と題してテーマを食べ物に絞って取り組みました。

「ドーナツやさんしてる」

「これははるまき」「こっちもはるまき~!」

絵本『からすのぱんやさん』の“パンダパン”に挑戦する子どももいました。

別の日には、粘土とストローを組み合わせて

「いそ…いそ…」 私「いそぎんちゃく?」 「そう!いそぎんちゃくつくったの」

「できた、立ったよ」ストローを使うと立たせ易くなるので、作りたい!が実現しやすくなります。

「あんまりいそいでごっつんこ~♪ありさんとありさんが~♪」

倒れないように粘土で土台を作っているところ、大注目です!

自分の思うように自由自在に形が変身する粘土。完成した作品には子どもたち一人一人の思いがたっぷり詰まっています。

子どもたちの力作を見ながら「これはね、これはね」「せんせいきいて、えっとね」と子どもたちの言葉に耳を傾け、それらを文字にして作品と一緒に展示をしています。ぜひご覧ください♪

そらぐみ(5歳児) こどもかいぎ:お泊まり保育とデイキャンプどっちにする?

今年度から、withコロナという観点からお泊まり保育も可という判断になり、どちらにするか子どもたちに委ねることにしました。

4月。

1年間の見通しを持てるよう年間行事・年間の予定を子どもたちと確認しました。

「7月はデイキャンプかお泊まり保育かまた決めようね」と話すと、「えー!!絶対お泊まりなんかしたくない!!」「絶対デイキャンプでいい!」「お泊まりってママ泊まらない?いやや~」「お姉ちゃんもデイキャンプしてたからデイキャンプ!」という声がクラスの大半を占めていました。

新しい環境・担任になり、また、デイキャンプの様子しか記憶にない子どもたちにとっては、お泊まり保育への抵抗感が大きく、当然の反応だったと思います。

日が経つにつれて・・・

「やっぱお泊まり保育できそう!だってそら組やから!!」

「お泊まり保育ってママはおらんのやろ?じゃあ先生は?」「先生はおるんか、よかった~」

「お風呂とかどうするん?」「じゃあ温泉行ったらいいんちゃう?」「楽しそう!やっぱり私もお泊まり保育がいい」「あ、でも先生女湯やん。俺らどうしたらいいん~」「R先生(男の先生)に頼んだらいいやん!」「いいな、それ」

と子どもたちの中でお泊まり保育に対する会話が広がってきていました。

6月。

早速決めよう!と思ったのですが・・・そもそもお泊まり保育とデイキャンプについて子どもたちも担任も“泊まるか泊まらないか”くらいの漠然としたものしか知らなかったため、まずは情報を集めることにしました。

「グループに分かれたら?」「A先生(昨年度のそらぐみ担任)にも聞いたらよさそう」「園長先生も聞いてみる?」と、そらぐみの担任だった先生や長い年数勤めている先生にグループごとで聞きに行くことにしました。

“紙とペンは無し”“耳でしっかり聞いてくる”“聞いた内容をクラスに伝える”という、話をよく聞き適切に伝達するということもねらいとして取り組みました。

正直少し不安な気持ちもありましたが、担任は後からこっそり見に行くことも一切せず完全に任せてみました。担任の心配と裏腹に、しっかりと聞いて帰って伝達することや、「○○先生いいですか」「お泊まり保育のこと教えてください」「ありがとうございました」と挨拶もできており、感心しました。

情報も得たところでようやく本題に突入!

『こどもかいぎ』

輪になって、大人が仲立ちとなりながらみんなで話し合いました。

→22名「お泊まり保育がいい!」理由:いっぱい遊べるから・夜も遊べるから・温泉たのしみやからなど

→4名「デイキャンプがいい!お泊まり保育は不安!」理由:頭洗えないから・花火したいから(お泊まりは出来ないと思っていたようです)・ママがいないとちょっと怖いからなど

意見を言い合った後、欠席の2名の意見、反対派の4名の意見も大切にしたいこと・単純に多数決だけでは決めたくないこと・全員が納得して決めたいことを子どもに伝えました。

今までの話し合い活動は自分の意見を言うことはできるものの相手の意見に耳を傾けることが苦手な姿が多く、担任保育者からの提案である全員が納得して決めること等は難易度が高いかと心配でした。

しかし、今回の話し合いでは、少人数派の意見にもしっかりと耳を傾けたり、「じゃあ僕が頭洗ってあげるよ」「先生もおるし大丈夫」・「好きな友だちと隣に寝たら大丈夫」「大丈夫って言ってあげるよ」など解決案を提示したりすることができており、この2か月で大きな成長を感じました。

『4年ぶりのお泊まり保育決定!!』

友だち同士での励まし合いもあり、最終的には満場一致で28名全員がお泊まり保育をしたいということになりました。

お泊まり保育と決まると・・・「よっしゃー!」「めっちゃたのしみ!!」「みんながんばろう!」と話し

自然と円陣をして「えいえいおー!!」と掛け声をかける団結する姿がありました👀✨

『お泊まり保育の3つのねらい』

☆1つ目:友だちの大切さに気付く

一番はやはり、友だちの存在の大切さに気づくということかと考えます。

今まで保護者から離れて一晩を過ごすということを経験したことのない子どもたちも大勢いますし、いつも通っているこども園で泊まるということも初めてのことになります。

「すこし寂しい、でも友だちと一緒に泊まるから楽しみ。」という不安と期待が混じった気持ちにもなります。不安な気持ちも子どもたち同士で支え合い励まし合い、乗り越えていくことで、気持ちの面でも大きな成長に繋がると考えます。“友だちがいれば安心”“大好きな友だちとなら頑張れる”と友達が助け合える存在・信頼できる存在になればと思いますし、自分たちだけでそういった不安を乗り越えることで強い心にも育っていけばと思います。

☆2つ目:第三の世界に乗り出す

家庭または保育園がいつもの居場所だった子どもたちですが、そら組の年齢になると「連れ立ち」という姿が見られ始めます。小学生ですと、友だち同士で誘い合って外で遊ぶという姿も見られますが、これは「家庭」「保育園(小学校)」とは違う第三の世界に乗り出す姿です。つまり子どもと子どもだけの世界です。子どもが成長する過程で、そして自立する過程で大切なシーンであると言えます。お泊まり保育で外泊をするということは、それと同質の意義があるのだと思います。

☆3つ目:自分たちで考えて実行する

お泊まり保育で大事なことは、スケジュール(二日間の過ごし方)を自分たちで決めること。保育者に指示されて過ごすのではなく、あらかじめ子ども同士で相談して決めたスケジュールに従って自分たちで生活をしていくことです。

家庭での準備も子どもたち自身でしてほしいと願っています。お泊まり保育の荷造りは子ども自身にさせてあげてください。スケジュールも人任せでなく自分たちで展開できるようにさせてあげたいと思います。子どもたちが自分だけでできることはたくさんあると思います。そんな子どもたちの姿を暖かい目で見守っていただければ幸いです。

4年ぶりのお泊まり保育。

子どもたちも私たちも初めての体験です。一緒に考えながら進めていきたいと思います♩

おひさまぐみ(0歳児)  お外、大好き!

6月に入り、新しいお友達を迎え元気に過ごしています。

子どもたちは、生活の流れがだんだんとわかるようになってきたようで、見通しをもって行動できるようになってきました。

【お名前わかるよ】

外へ出る際は名前を呼んでいるのですが〇〇くん(〇〇ちゃん)と名前を呼ぶと 保育者を見て笑顔を見せたりバンザイと手を挙げたり片手を挙げたり、拍手をして応えてくれています。

【お外、大好き】

お外へ出るというのがわかると、自分でカゴから帽子をとって被ろうともしています。お友達の帽子と間違えることもありますが、被って出るというのがわかってきている様子です。

午前中は乳児園庭・ゴムチップ・園内散歩・避難車に乗ってお散歩に出かけています。

・ゴムチップでのあそび

シャボン玉をしたり、ボールで遊んだりしています。待て待てと、ハイハイやよちよち歩いて追いかけています。

・お散歩

避難車に乗って、乳児園庭や園舎周りをお散歩しています。

お兄ちゃん・お姉ちゃん・他クラスの先生に声をかけられ嬉しそうにしたり、避難車から身を乗り出し外の景色を見て楽しんでいます。

・砂場あそび

乳児園庭では砂場で砂の感触を楽しんでいます。初めは保育者から離れることを不安がっていましたが今では自ら手を伸ばそうとする子どももいます。

また自然物が気になり触り感触を確かめています。砂・葉・石をにぎにぎ、時には口に入れようとしています。 触り心地を確かめながら、保育者の顔と握った自分の手を交互にみて、目を丸くしたり、嫌な顔をしたり、ニコッと笑ったりといろんな表情を見せてくれます。

子どもたちの、“なになに”“気になる”や“触りたい”などの様々な気持ちに寄り添い、❝初めて❞をたくさん経験し共感していきたいです。

ほしぐみ(4歳児) ほしぐみ☆忍者修行の巻!

4月から毎朝、ホールで忍者修行に取り組んできたほしぐみさん。走ってとんで、元気いっぱいです!子どもたちから「きょうも、にんじゃしゅぎょうしような!」「ホールでにんじゃしゅぎょうしたいな~。」というような声が聞こえてくるようになり、忍者修行が子どもたちにとっての楽しみの1つとなってきているようです。

忍者修行も日々進化していきます。数ある修行の中から厳選された3つを紹介したいと思います!!

“でこぼこみちの術”

みんなは「いてて」「いたた」と言いながら慎重に歩きます。足の裏への刺激がたっぷり!足の裏が強くなるかな?!

“一本橋の術”

足の指でパイプをしっかりと掴んで歩けるかな?日常の中では意識して動かしにくい足の指。親指で地面を蹴る力が育つことで、しっかりと歩き、走り、転びにくい(踏ん張ることが出来る)身体の土台を育てます。

“手押し車の術”

腕の力で身体を支えて前に進みます。「おもた~い」「え~、すすまない」と、話す子もいましたが、みんな諦めずに挑戦していました!手押し車は腕の力だけでなく、腹筋や背筋もつかい“体幹”が育つ大切な動きが詰まっています。

ほしぐみ忍者のすばらしいところは、どんな修行も元気いっぱい明るく楽しく取り組めるところ。友だちと一緒なら“やってみよう”という思いもより大きくなっていくようです。これからも様々な“忍者修行”に取り組みながら、今の時期に大切にしたい身体の使い方や“体幹”の育ちを見ていけたらいいなと思っています。

『なぜ、今忍者ごっこ!?』

近年、小学校の先生からこんな話がよく聞こえてきます。「授業中、椅子に座れない子が多い。」「全校集会などで立っていられない。」「疲れやすく、すぐにダラダラする。」…姿勢の発達が未熟だとこの様な姿に繋がるそうです。「姿勢を整えましょう。」と声がかかるとその時はピシッと姿勢を正しても、すぐに元に戻ってしまいます。それはなぜか!?答えは簡単!!姿勢は意識して正すものでなく無意識にコントロールされるものだからです。

自分の姿勢をしっかりと保つことのできる身体の基礎となる“体幹の育ち”“抗重力筋”の育ちを、楽しい遊びの中で促していきたいと考えています。