子育てひろば・園庭開放について

『みんな大好きゴムチップ』 0歳児

天気の良い日には、お部屋の隣にあるゴムチップに出て外気浴をしています。

ゴムチップは、ずり這いや這い這いをしても、バランスを崩して転んでも痛くないように床がゴムで作られた少し柔らかい場所です。

また、木漏れ日のあふれる場所で、おひさま組のお部屋からそよかぜ組のウッドデッキまで続いているのです。

初めはどこに行くのか不安だった子も、今では這い這いでそよかぜ組のお部屋の方まで「何があるかな?」と探検に!

気になる場所や目的の場所へ一目散に進んでいる子どもたち。

ゴムチップの上では、風で飛んできた葉っぱを触ったり、ちぎったり「つるつる」「ちぎちぎ」「ゆびにくっついた!」と興味津々で触れています。

次は土に目を向け、「ここにはなにがあるかな?」「ザラザラ」「つんつん」

また、「これはなんだろう?」と葉っぱのついた長いつるを持ってみたり

大人がつるで作った冠を頭に着けてみたり

これからも、たくさんのものに触れ、「触ってみようかな」「なんだろう?」「楽しい」といった気持ちを大切に、私たち大人が子どもたちの行動や仕草をよく見る中で、子どもたちの新しい発見を一緒に感じ、触れてみるなど子どもたちの興味・関心があるものに耳を傾けて子どもたちと過ごしていきたいです。また、気温も高くなる季節になるので、水や氷、寒天など夏ならではのひんやりと感じられるような遊びを積極的に取り入れたいです。

『一緒、一緒がおもしろい!!』

一人ひとり好きなことを楽しんでいた遊びから

同じ遊びを一緒に楽しんだり、遊びを真似してみたりと お友達との関わりが増えてきました。

  土におえかきしよう!

  バケツにいっぱい砂を入れるよ~♪

  一緒にしよう!

声を掛けてお友達を誘ったり、手を繋いで歩いたり 仲良しだな♡と思う姿も増えています。

でも・・・(笑)

「お友達と同じおもちゃが使いたかった」

「それ使ってたのに!」

(違う遊びをしているのに、友達が使ってるところを見て思い出す)

と、お友達からおもちゃを取ってしまったり

「触ってみたい!」

「おもしろそう!」

「〇〇もしたかったぁ~」

と触ろうとしたら壊れてしまったり、取られると思ってお友達から怒られたりと

トラブルやハプニングはつきものです。

トラブルは子どもの成長に必要なビタミン剤♪♪

けんかをする中で

言葉で伝えることや順番に使うこと

我慢や譲ることなどを

体験していってほしいなと思っています。

そして

『イヤな時はイヤって言っていいよー!』

『怒ってるなら泣くのじゃなくて、お口で言うんだよ!』

と側で見守りながら伝えていっています。

《ケンカすることは悪いこと》ではないので、

子どもたちの成長の1つとして

これからもクラスみんなで見守っていきたいと思います。

心も身体も開放して  5歳児 そらぐみ

 今日から6月。夏のように暑い日も増えてきましたね。そらぐみさんは、ペットボトルで作った水鉄砲で水の飛ばし合いを楽しんでいます。

「つめたーい!」

「かかった~!」

「もういっかいかけよ~」

ねらってねらってかけあいます!

「せーの、ぴゅーっ!」

「わ、つめたーい」

「おやさいにみずをあげよう」

「きもちいいっていってるかもよ」

気が付くとはだしになって

「あしにかけるときもちいいよー」

タライに水を溜めて足をつけると「きもちいい~」と話したり「ちょっとつめて」「もうひとりはいれるよ」「4にんはきついかな」「だいじょうぶだいじょうぶ」「うわ~よろける!!」と、一緒にタライに入ってわいわい。みんなの笑顔が溢れていました。

水、泥、砂などに触れる中で、混ぜたり、かけあったり、溜めたり、流したり…変化させたり、感触を楽しみ、心も身体も開放して思いっきり遊べることを大切にしていきたいなと思っています。

3歳児(にじぐみ) 「はしってとばそう こいのぼり!」

4月はたくさん桜あそびをしました。

そんなある日、桜を集めようとビニール袋を開いた途端、

風がビゥーーと吹き、袋がふわっと膨らむのを見て、

「かぜふいたなあ~」「ふうせんみたい!」「ふわぁ~ってなった」と

話し始める子どもたち。

その言葉を受けて、ビニール袋に空気を入れて毛糸をくくりつけてみました。

すると、「もっとうえに!」「こう⤴びゅーって⤴」と話し始め、

よく聞いてみると、どうやら凧の話をしているようで。

昨年ビニール袋で凧作りをしていたのを覚えていたのかと驚きました。

そこからは毎日園庭に出ると「こいのぼり作る!」「今日もこいのぼりする~」とこいのぼり作り&飛ばすことを楽しむ子どもたち。

初めは「せんせい書いて」と言ってきていたのですが・・・

いつの間にか「ぼくが書くね」「自分で切ってもいい?」とビニールやマジックペンを使って自分たちで作ったり、

自分が作ったものを飛ばせたり、散歩させたりして(笑)、楽しんでいました。

10日間ほどビニール袋凧を楽しんだ後に、数色のカラービニールとシールを用意すると、

シールで顔や鱗など自由に貼り始め・・・

☆青空教室っぽく♪園庭で造形あそび

☆飛ばして遊びました

「♪やねよ~りた~か~いこいの~ぼ~り~」「(腕を)うえに⤴こう⤴」「かぜぱたぱたなってる」

雨の日も「こいのぼり作りたい~」と・・・

☆袋状のカラービニールを用意

「あれ?なんか2こある」と気付き、「ねえ見てて」と頭からすっぽり(笑)

「わあ~なにやってるの?!」「わたしもやる~」

『みんながこいのぼりになっちゃたみたいだね』と言うと

「そうよ~」「違うねん食べられたねん」など自分なりにイメージして話していました。

「じゃーん!みてみて」「かわいいでしょ?」といろんな先生に見てもらったり、寝転んで「お昼寝してるの~」とゆったりしたり、鯉のぼりになりきって廊下やウッドデッキを走回ったりしていました。

4月から5月にかけて遊んできた鯉のぼり凧。

飛ばして遊ぶ中で感じた“風”や、カラービニールを通じて気付いた“色”の変化などから、

今後“かがくあそび”にもあそびの展開していけたらと思います。

鯉のぼりのようににじ組の子どもたちも元気にすくすく育ってほしいですね☺

「お仕事」をやってみよう!

栽培活動に向けて、思いを伝え合ってきたほしぐみ。

ゴールデンウィーク明けには、苗を買う為に園長先生にお金をもらう係、苗を買いに行く係、

買った苗を植える係の3つの係に分かれ、

早速、お金をもらう係の子どもたちが園長先生のもとにお願いをしに行きました。

「いってらっしゃーい!」「おねがいね~!」

「はーい!いってきまーす!」

「事務所に入るときは、失礼します(って言う!)」

「お仕事の場所やから静かにやで」

「苗を買うからお金くださいって言う!自分たちでできる!」

と元気いっぱいな子どもたちでしたが…

いざ園長先生を前にすると、さっきの元気が嘘のようにカチコチに固まる子どもたち。

ちらちらと私の方を見て、助けを求めていました(笑)

勇気を出して少しずつ、

「苗を買いたいから、お金ください…」

しかし!返ってきた言葉が予想外。

園長先生『お仕事をしていないのに、お金はあげられないな』

お金を受け取る気満々だった子どもたちは、この言葉にびっくり。

実は、お金を稼ぐということを知ってほしいという担任の願いから、

園長先生には断ってほしいとお願いをしていました。

「たいへんだ!」と急いでお部屋に戻り、報告をする子どもたち。

「お金もらえへんかってん」 「なんでなん!」

「お仕事してへんから」 「苗買われへん」

私『なんでお金もらえなかったんだろうね、みんなのお父さんお母さんは

どうやってお金もらってる?』

「お仕事してる!」 「ほしぐみもみんなで力合わせたらいいやん!」

相談した結果、ほしぐみでも“お仕事”に挑戦してみることに。

どんなお仕事をやってみるか・何の(誰の)為に頑張るのか、思いを伝え合ううちに

“それしたら助かる~!って言ってもらえるかな” “喜んでもらいたいなあ”

と子どもたちの中で、誰かの役に立ちたい気持ちが芽生え始めました。

話し合いの結果、(1)トイレのスリッパを並べる(2)お客さんのスリッパを磨く

(3)お花に水をあげる(4)カタツムリのお世話(5)絵本コーナーの絵本を綺麗にする

この5つのお仕事に決まり、頑張れそうなお仕事を自分の手で選ぶことに。

「先生~!スリッパ並べた~!」 「お客さんのスリッパ、綺麗にしに行きたい!」

決まった後すぐに仕事に取り掛かる姿や、

「お仕事って大変やな」 「先生も頑張らないとお金もらわれへんで!」

と仕事の大変さに気が付く言葉も出てきました。

今では、トイレのスリッパが綺麗に並んでいることが多く、

並んでいるスリッパから、子どもたちの思いや頑張りが伝わってきます。

前向きに仕事に取り組む子どもたちを見守りながら

“お金をもらう為だけに働く”のではなく、

この活動を通して、誰かの役に立つ喜びを味わったり

ありがとうと言われる嬉しさを感じたりできるよう

私たちも支えていきたいと思います。

無事にお金を受け取り、苗を育てることができるのか、今後が楽しみですね♪

遊びたいものみーつけた!そよかぜぐみ(1歳児)

そよかぜぐみになり、1ヵ月以上が経ちました。

進級児11名、新入児13名を迎えました。

新入児の子どもたちが保護者と離れる時に溢れていた涙も

担任に抱かれて泣きやんだり、担任がうたう歌に反応して体を

揺らし、落ち着くようになりました。

しばらく部屋に泣き声がいっぱいの中、進級児のお友達は新入児が

泣いていると側にかけつけ、頭を“よしよし”と撫でてあげたり、肩を

抱き寄せる優しい姿が見られます。

同じ年齢なのに泣いている子は自分たちより小さい子と思って

いるのでしょうか?(^^)

泣いているお友達の肩に

手を乗せて抱き寄せていました!

新入児も少しずつ慣れてくると保育者から離れて

お部屋の中をキョロキョロ…

「何があるのかな~」「これは何だろう?」と玩具を取り出して興味津々!

進級児のお友達がしている姿を真似ています。

そんな先輩⁈のお友達の姿に刺激を受けながら『ここに行けば楽しいな

ここで遊びたい』と思ってくれて様々な遊びを経験して

ほしいと思っています。

容器に空いた穴に丸いロンディーを入れたり              

ビンの細い口にチェーンリングを入れたり、出したり

積み木を積んだり

S字フック同士を掛けたり

ワイヤー迷路のビーズを動かしたり

棚に手乗り人形を乗せてみる姿も!

絵本を見たり、めくったり

この年齢は指先を使い、つまむ、押す、めくるなど繰り返し繰り返し

遊ぶ中で手の器用さや想像力、集中力を獲得していきます。

また、歩く・登る・降りる・もぐる・押すなど体全体を使う喜びを伴った遊びは

運動機能やバランス感覚などの諸機能を発達させ、子どもが自分の体で様々な感覚を

体験することをもたらします。

これからの一年、子どもたちの興味関心のあるものを一緒に見たり、触れながら

“楽しい”“おもしろい”“自分でできた”の気持ちに共感していきたいと思います。

そらぐみの仲間たち☆    そらぐみ 5歳児

 かわにしひよしこども園の園庭には緑がたくさん。玄関には季節の花々が咲き、フェンス添いには梅や桜、乳児園庭の方へ足を向けるとビワやスモモの木。今はセンダンの木に花が咲き、外トイレの近くのオリーブの木にはもうすぐ実がなります。季節ごとの自然に触れながら子どもたちはたくさんの出会いや発見から心を揺さぶられている姿があります。

4月にはお部屋に生き物がいなかったそらぐみさん。今ではたくさんの仲間が増えました。

まずはカタツムリです。

雨上がりの園庭でプランターの後ろに隠れているのを見つけた子どもたち。

「カタツムリおった」

「おへやでかってもいい?」

「むしかごあるかな?」

と着々と準備していました。給食室に野菜の切れ端をもらいに行き、エサをあげます。

「そろそろ、にんじんかえてあげようか。」

「にんじんたべたらオレンジのうんちしてるやん」

と笑い合いながら飼育箱をきれいに洗って新しいエサを入れる姿に、大人から教えられなくてもカタツムリにとって気持ちの良い環境を整えようと気が付くのだと驚きました。

次に、みんなでたくさん探したダンゴムシ。

「ダンゴムシどこにいるかな?」

「おちばのしたにおるんやで」

と話し、園庭の隅の方の落ち葉の下を探したり、木材置き場の下など頭を寄せ合って探しています。

「ダンゴムシっておちばがすきやで」

「コンクリートもたべるよ。」

「いしもいれとかないと」

と、ダンゴムシの好きなものを考えて入れる姿がありました。園庭で遊ぶときには飼育箱を持って行き

「おちば、もうすこしいれておこう」

「おともだちもさがしてあげようよ」

と話してお世話をしています。

また、ダンゴムシは迷路が得意と知り、実際に迷路で遊ばせてみると

「うわ、ごーるした」

「あしはやいなぁ」

「こっちはおそいよ」

と、楽しむ姿がありました。そらぐみのダンゴムシ(たち)の名前は〝だんごろう〟。

子どもたちが考えたとっても素敵な名前だなぁと思っています。

これからも仲間が増えていきそうな、だんごろうたちです。

そして次に桜ヶ丘公園側にある、レモンの木で出会ったのは、アゲハチョウの幼虫。

「これ、アゲハのようちゅうや」

「めっちゃちっちゃいなぁ」

「みかんのはっぱしかたべへんねん」(アゲハチョウの幼虫は柑橘系の葉っぱを食べます。)と話しそっと虫かごに入れてあげました。

「はっぱ、たりる?」

「あのな、サナギになるときはなんか〝ぼう〟がいるんやで。だいじょうぶかな。」

と話す姿もありました。

そんな子どもたちの姿から、お部屋にミカンの木を置いてそこで飼育することにしました。

「ここにいる」

「うごいてるわ」

「はっぱたべるかな」

と覗き込んで見ています。

「ようちゅう、みどりいろになるんやで。」

「ちゃんとさなぎになるかな?」

と幼虫の成長を楽しみに話していました。

実は後から調べた結果、アゲハチョウの幼虫は生まれた木の葉っぱを好む性質があるようです。生まれたレモンの木からミカンの木に移してしまったので大きくなるかハラハラしていたのですが、無事にミカンの木に適応してくれたようです。幼虫の変化を発見して

「ようちゅうがみどりになってる」

「かわ、ぬいだんやで」

「だっぴっていうんだよ」

「みて、ぬいだかわをたべてる」

と嬉しそうに話す子どもたち。ちょうちょになって飛び立っていく日が今から待ち遠しいですね。

園庭での出会いから、にぎやかになったそらぐみのお部屋。

生き物を育てる中で、命あるものへの関りをそらぐみのみんなと一緒に学んでいけたらと思っています。

『春をみつけたよ♪』 つきぐみ(2歳児)

つき組になって、

あっという間に1ヵ月が経ちました。

最初は不安な表情も見られましたが、

最近は「おはよー!」と元気にお部屋まで来てくれるようになり、

そんな声が聞こえてくると私たちもとても嬉しいです。

お部屋では、ままごとや電車、積み木など、

お気に入りの玩具を見つけて楽しんでいます。

線路をながーく繋げたり、積み木で動物園を作ったり、

私たちよりも遊び方が上手で驚かされることもあります!

絵本は『ありんこぐんだん』、紙芝居は『ちょうちんおばけ』のお話がお気に入りで、

毎日リクエストがはいります♪

外あそびでは、隣の公園に行くことが増えました。

「あるこう♪あるこう♪」とうたを歌いながら、

お友達と手を繋いで並んで歩いて行ってます。

気になるものがあると、

フラフラ~とどこかへ行ってしまうことも(笑)

まだまだ練習が必要です!

つき組の子どもたちは

身体を使ってあそぶことが大好き♡

走ることが好きな子が多く、

『よ~いドン、する?』と提案してみました。

「やるやる!」とたくさん集まってきた所で

『よーい・・・・ピッ!』

と笛を吹くと元気いっぱい走っていきます。

公園の端から端まで走ってもすぐに

「もういっか~い!」とアンコール。

疲れ知らずのつき組さんは、

何回もかけっこを楽しんでいました。

公園の大きな桜の木の下でブルーシートを敷いて水分補給。

影に入るととても涼しいです。

一人の子がお茶を飲んだ後にシートにゴロン♪

「せんせいみて~!」

『なに~?』

とマネして横になると、花びらがひらひら。

「きれいだよ~!」と指をさしながら

満開の桜と落ちてくる花びらを見つけて教えてくれました。

公園にはたくさんの生き物が遊びにきます。

『みんなみて~!ダンゴムシ見つけたよ!』

と保育士が手にのせたダンゴムシを見せると

「みせて、みせて~!」とのぞき込んでいました。

最初は間近で見て思わず

「おっ・・・・」

と言葉にならない声で驚いたり、

友達に隠れてこっそり見たりしていましたが、

少しずつ “ツンツン”と触ったり、

手にのせたりする子も増えてきました。

その後も毎日、土の中や石の下を覗いて、

ダンゴムシやアリを探しています。

ダンゴムシに「どこいくの!?」とたずねたり

ダンゴムシを友達と探しながら

「どこ~??」「ここにいる~!」と

一緒に見つけて喜んでいます。

先日は、

とんできたテントウ虫が服にとまってビックリ!

しかし嫌がることなく、じーっと観察していました。

子どもたちの言葉のやり取りも増え、

会話も楽しめるようになってきました。

その分お互いの思いが伝わらず

トラブルになってしまうこともあります。

保育士が間に入る事で、

更に友だちとの関わりが広がっていくと嬉しいなと思います。

そして、5月もたくさん身体を動かしていけるよう

公園に行ったり、

大きい園庭で遊んだりしていきたいと思います。

「なにをそだてようかな」  ほしぐみ(4歳児)

入園・進級おめでとうございます。

にじぐみだった子どもたちも、ついにほしぐみ。

どんな一年になるか私たちも楽しみです♪

一つ大きくなった子どもたちですが、

残念なことにほしぐみさんは、食への関心が薄く、

野菜が苦手な子どもも多い為、給食の時間になると‥

「もう食べられない〜」「先生、手伝って〜」「もうおしまいにしたい〜」

シュシュ~と風船の空気が抜けるように、元気がなくなっていきます。

「何回(何口)なら頑張れそう?」「食べたら大きくなれるんじゃない?」

「え!食べられたの!すごーーーい!」と

私たちの励ましや応援に背中を押され、一生懸命食べようとする子どもたち。

しかしなかなか進みません。

2階の給食室が見える窓を活かしながら、

残した物は捨てられてしまうこと、

一生懸命作ってくれている人がいることを伝えますが

毎日の残食に心が痛みました。

なんとかできないかと考え、

まずは、食べることを楽しんでもらいたい!と

朝から思いきり身体を動かす遊びを取り入れ、

お腹を空かせて何でも美味しく食べられるように、一日の流れを変えていきました。

そして、野菜に親しんでもらおう!と栽培活動を始めることにしました。

育てるものは子どもたちと決め、

キュウリ、ナスビ、トマト、アサガオに決まりました。

『どうしよう困ったことがあるよ。種はどうしよう!?』

「お花屋さんで種買ったことあるで!」「買ってきたろっか?」

『そうなんや!それなら先生はみんなで買いに行きたいな、どうかな』

「行きたい〜!」「けどお金は〜?」

「先生もお金持ってないんやろ〜‥どうするん」

「家にお年玉あるで!あげよっか?」

『お金ってどうしたらもらえるんやろうね?』

「お手伝いしたらもらえるで!」「お金くださいって言う!」

と、私とやりとりをしながら、

今まで経験したことや知っていることを伝え合う子どもたち。

まだまだ”話し合い”の活動とは言えませんが、このような経験を積み重ねながら

まずは自分の思いを十分に伝え、

少しずつ誰かの思いを聞く力が育ってくれることを願っています。

そして、思いを伝え合った結果‥

園長先生に自分達でお願いして、お金をもらおう!となりました。

しかし、お金はお願いしてもらえるものではありません。

今回の活動を通して、“お金を稼ぐこと”について知り、

社会の仕組みや、仕事について興味を広げてくれたらと考えています。

果たして、子どもたちは野菜と仲良くなれるのか、

どんな栽培活動になるのか‥楽しみです♪

げんきにおよげ!こいのぼり そらぐみ 5歳児

進級して1か月。新しいクラスでの生活にも慣れてきたそらぐみさん。

今日は園で“こどもの日のつどい”がありました。そらぐみでは、グループごとに1匹(2メートル70センチ)の大きなこいのぼりを作りました。 こいのぼりのウロコに興味関心が膨らんだ子どもたち。魚のウロコについて調べる中で色々な形のウロコがあることを知り、グループごとにどんな形のウロコにするか決めて作りました。ウロコには1枚に1文字ずつ、自分の名前を書きました。

「わたしのなまえわかる」と嬉しそうに話す姿もあれば「“ろ”がむつかしいねんな~」と、あいうえお表とにらめっこをしながら書く姿も。目的は“正しく書くこと”ではなく“自分の名前や文字に興味関心を膨らませる”こと。どの子も今しか書けない趣のある文字で自分の名前を記していました。

大きなこいのぼりには筆でウロコの模様を描きました。「こんな、しかくいかたちのうろこ」「ぴんくとみずいろがまざったら、むらさきいろになってきれい」と、描く中でも工夫をしたり、発見がたくさんありました。


「めだまもつくらないと」と話す姿もあり、大きな目も自分たちで色付けしました。

目玉やウロコを貼りつけると、ようやく大きなこいのぼりが完成しました。

外に飾ると「わぁ、きれーい」「そらぐみのこいのぼりすごいな」と、とっても嬉しそうな子どもたち。風に吹かれると「こいのぼり、およいでるわ」「たのしそうやな」と話していました。

そらぐみさんが、友だちと力を合わせて作ったこいのぼりが風を受けて、元気いっぱい園庭を泳いでいます。