まもなく開園!『そらぐみ動物王国』 NO、3  5歳児そらぐみ

さて、第3回目は“ペンギンチーム”です。

「ペンギンがつくりたいなぁ」「ペンギンのおやこをつくりたいよね」と話していたペンギンチーム。

ペットボトルに新聞紙や更紙を巻いて、ペンギンの形作りをはじめました。ペンギンの顔の形も自分たちで考えて新聞紙を丸めて成型していきます。

しかし、お部屋にあったペットボトルは1本。「ペットボトルがたりないね」「おやこをつくりたいのに」そこでまずは、こども園中をペットボトル探しに出発。いろんなクラスの先生たちに聞いてみたものの、空のペットボトルは見つかりません。

ある先生は「お家にあったら、持ってくるね。」と話してくれたり、ペンギンチームのみんなも「わたしのおうちにないか、さがしてみるわ。」「おかあさんにきいてみる。」と話しクラスのみんなにも呼び掛けていました。

次の日さっそく「1ぽん、おうちにあったよ」と持ってくる姿がありました。ペットボトルだけでなく「クチバシとかにつかう、ダンボールももってきた。」と自分で考えて用意する姿も見られました。

そうしてまずは3羽のペンギンが形になってきました。「これで、おとうさん、おかあさん、こどもができるね。」

「からだのつぎは“て”をつくりたい」

その何気ない一言からクラスに疑問が広がりました。

「ぺんぎんの“て”?」「あれは“はね”じゃないの?」「だってペンギンは“とり”だもん」「でも、およぐときにつかうから“ひれ”かもしれないよ?」

自分たちが作ろうとしているペンギンの“あの”部分は果たして『手』なのか『羽』なのか『ヒレ』なのか…疑問は膨らむばかり。お部屋にある図鑑で調べてもなかなか見つかりません。保育者も一緒になって調べる中でやっと、『翼』と書かれているページを見つけました。「つばさ、なんや。」「とべないけどつばさなんだね」「やっぱり、とりだから?」と話し、翼の大きさを調べて測り、両翼の大きさをしっかりとそろえて切っていく作業に取り掛かりました。

色塗りも慎重に…「しろとくろがまざって、むずかしい」「ねずみいろになっちゃうな」塗っては乾かして、乾いたらまた塗って、納得がいくまで丁寧に仕上げていきます。

そうして、はじめの3羽が形になってきたころに「おうちにあったよ」と追加のペットボトルを持って来る子の姿があり、違うクラスの先生も「ペットボトルまだ必要かな?」と、お家から持ってきてくれました。そのおかげで、もう3羽のペンギンを作ることができ、全部で6羽のペンギンが生まれました。

「ペンギンといえば、こおりやゆきがいるよね。」「みずもいるよ。およぐもん。」「こおりのすべりだいをつくろうよ」「てんじょうからつるして、ゆきをふらせたいなぁ」「あとは、みずがもれないように“ガラス”がいるね。」と周りにあるものもイメージしながら、ペンギンワールドが作られている最中です。

6羽のペンギンたちの紹介には名前や“何月生まれか”が書かれています。もしかしたら、お客さんと同じ月に生まれたペンギンもいるかもしれません。探してみてくださいね。ペンギンコーナーにお立ち寄りの際はぜひ、みんなが悩み、一生懸命調べた“泳ぐための翼”にも注目してご覧ください。

次回で動物たちの製作過程の紹介も最後のエピソードになります。

最後は超大型鳥類、クチバシの先端から尾まで1,4~1,7メートルの2羽の『モモイロペリカン』です。お楽しみに。