11月2025

「作品展に向けての遊び」

そよかぜぐみでは指先を使った遊びを楽しんでいます。何度も遊ぶことで遊び方がどんどん上手になっていました。

<ビニールテープ遊び>
春頃からシール貼りをして遊んでいたのですが、段々と器用になってきて夢中で楽しむ姿がありました。次々と貼る姿を見て、夏頃からビニールテープ貼りに挑戦!台紙から剥がすのがシールより固く、うまく剝がせませんでした。保育者にも手伝ってもらいながら剝がしたりする姿が見られました。立体の物を用意すると容器が動きずれて貼りにくそうにしていましたが、回数を重ねる事で手で押さえるという事が出来るようになっていました。

<ひも通し>
シェイプボックスや型はめパズルで集中して遊んだり、更に手先を使うのが難しいひも通しを用意すると真剣な表情で取り組む姿が見られました。プールスティックにテープ芯を入れたりチェーンを入れたりして遊びました。また、輪切りにしたプールスティックにひもを通す事も楽しんでいました。段々と小さい玩具も通せるようになってきた為、ペットボトル(大・小)や海苔の容器、蓋がついたフルーツや野菜のパックに穴を開けたものを用意しました。保育者が容器にひもを通し入れる手本を見せると、顔の角度を変えて穴を探したり手に力を入れて中に押し込んだりもしていました。ひもの先が中に入らないと苦戦しながら何度も挑戦していました。

<描画>
描画では画用紙にタッピング、横長の線を描いて楽しむ姿がありました。繰り返し行う事で、ぐるぐる円を描けるようになってきています。また、クレパスを持つと保育者に「あか」、「あお」と色を言葉にし、友達にも「これきいろだね」と伝え色に興味が出てきている姿も見られました。今では描いたものを食べ物や好きな物に見立てたり「○○描く」と言って描いたりする様子もあります。

<花紙遊び>
花紙遊びでは初めはちぎっていましたが、保育者が丸めたり小さくすることをやってみる真似をしてぎゅっと握ったり手首を使って団子を丸めるように遊んでいました。ひらひら大きかった紙が小さくなることに不思議な気持ちを持ちながらも何枚も「ぎゅっぎゅっ」と声にしながら小さくしていました。丸めたものは卵パックに詰めて一人ひとりの個性があり、綺麗な作品ができていました。

それぞれの遊びを通して指先や手首など体を使って遊びを楽しむことができました。ご家庭で廃材のご協力ありがとうございました。廃材も部屋で出して遊んでいます。普段身近にあるものがこんな風に遊べるんだと感じているようでした。これからも子どもの気持ちに寄り添いながら一緒に発見をして楽しく遊んでいきたいと思います。

                                   

つきぐみ(2歳児)ここに○○色あった!

夏前頃から少しずつ色に気付き始めしだいに色に興味をもつ姿が見られるようになってきました。

遊びの中でも好きな色を選んだり、積み木とBブロックを組み合わせて規則的に並べられるようになったり、Bブロックを赤だけ選び消防車を作って走らせる姿が見られました。ブロックを長く繋げるにも好きな色だけを選ぶこともあり色で遊ぶ活動をしてみました。

⦿色集めゲーム

保育室の中には「どんな色があるかな」と色を探して楽しみました。玩具だけでなく子ども自身のロッカーを探したり、身に付けている洋服などから色を探す姿も見られました。何色かに分かれている物を見て、「黄色と緑色どっちもあるからこれは何色かな」と悩む姿もありました。色集めが終わったあとに集めた物をみんなで見ていると「これぼくが見つけた!」と嬉しそうに教えてくれる子もいました。玩具以外にもたくさんの色があることに気が付きました。

⦿色の棚

色集めをした後棚に色の画用紙を貼って色の棚を作りました。色集めをしたことを覚えていた子どもたちが自由遊びの時間や素材遊びの時間に棚に色分けをするようになりました。色分けした棚を作ることで自分の好きな色だけを集める子、「あっ、赤色だ~」と言いながら赤色の棚に入れに行く子、たくさんの玩具をもち色分けして棚に入れていく子など様々な姿が見られました。

⦿素材あそび(ペットボトルキャップと画用紙)

最初は色や柄関係なく集めて遊んでいましたが遊んでいくにつれてキャップによって色も柄も違うことに気付き始めました。同じ柄を集めて遊んだり、画用紙の上に同じ色のキャップを集めたり、同じ色のキャップを重ねたりして楽しんでいました。同じ柄でも色が違うものがあることに気が付く子どももいました。

クラスの半分ほどが色を認識してきたころからグループ名を色で呼ぶようにしました。最初は分からない子どもも多くいましたがすぐに自分のグループと友だちのグループを覚えて「〇〇くんは赤チームやで!」「青チームこっちだよ!」と友だち同士で教え合う姿も見られるようになってきました。

つきぐみの中でも月齢が違ったり一人ひとり違った発達段階の子どもたちがいて、ほとんどの色を知っている子、半分ぐらいの色を知っている子、色の名前がまだ分からない子、がいますが色に触れる機会をつくったことで色が分からなかった子どもも色に興味を持ち始めています。これからもさまざまな活動を通して色に気付いていけたらいいなと思っています。

今年の作品展のテーマは「色」です。楽しみにしていてください。

ほしぐみ(4歳児)初めての遠足

年長(5歳児クラス)と一緒に遠足に行ってきました。

子どもたちは1ヵ月も前から楽しみにしている様子があり、「遠足いつ?」「明日お弁当いる?」と当日を心待ちにする姿が見られていました。

ほしぐみの遠足のテーマは【1番いいなと思う、心に残った生き物を見つけること】。

ニフレルに入館してからは、エリアごとに一人一人のペースで自由に散策ができるようにしました。

「これ知ってる!これニモみたい」「いっぱいいる」

「顔が見えた!」「これが口」「なんか笑ってるみたい」

「口、ぱくぱくしてる」「歯が見えたの」「ちょっと変な顔」

「ホワイトタイガーいた!」「ほら、うえ!うえ!」

「僕が一番見たかったやつ」「(僕たちを)食べないで~」

「ワニがいる」「さっきまで動いてたのに、寝ちゃった」「目、つぶってる」

「お腹がちょっと動いてる」「だから多分寝てない」

「さっき喧嘩してた」「忙しそうにめっちゃ早く動いてる」

あちこちで「せんせー!」と呼ぶ声が聞こえ、目で見たこと・感じたこと・気が付いたこと・・たくさん言葉で教えてくれ生き物の面白さや不思議さを味わっている様子が伝わります。

一つの水槽の前でじっくりと生き物を観察する姿や、たくさんの生き物に興味を持ち、目をキラキラさせて散策する姿等、一人一人がそれぞれの楽しみ方で散策していました。

ほしぐみの遠足のテーマは【1番いいなと思う、心に残った生き物を見つけること】でしたが、たくさんの生き物の中から“どれか1つ”を選ぶことは子どもたちにとっては難しかったようで「全部!!」「全部いいなと思った!」とワクワクを膨らませていました。

今回の体験を保育に繋げていけたらいいなと思います。

30人の仲間と取り組んだ運動会

運動会から2か月が経とうとしています。“行事を乗り越えると成長する”と言いますが、その通りの姿が見られるようになってきました。今までは友達のことを大切に思い、困っている人がいたら手助けをする姿が多くありました。最近は、勝負に負けたときには、「負けて悔しいよな。分かる。」と共感し、話を聞くときには「静かにしようや」と注意をし、「僕こっちするから〇〇くんはそっちやって」と役割分担をする“仲間”のような関係性に変わりつつあると感じています。運動会前はどこか他人事で、「やるのはそらぐみさんだよ!」「どんな姿を見てほしいかな」とたくさん投げかけていましたが、「やるぞ!」という表情になるのはクラスの3分の1ほど。本番1週間前まで、3分の2ほどはなかなか変わりませんでした。運動会本番の2日前でようやく変わってきたな…と感じました。担任も子どもたちも悩みながら取り組んだので、“竹太鼓”と“リレー”についてお話します。

<竹太鼓>

8月末頃。子どもたちに「あと少しで運動会だね」「運動会ってどんなことするんだっけ?」と運動会の話を始めました。「去年はパラバルーンしたよ」「そらぐみさんは竹太鼓してたよね」「大玉転がしもした!」と過去を振り返り、発言する子どもたちです。昨年のそらぐみに憧れを持っており、「竹太鼓やるやんな!」と意気込む子どもが多くいました。しかし、クラスの中には「音大きいからやりたくないな~」という声もありました。昨年の動画を見ると…「竹でどんどんって叩くのかっこよかった」「音大きかった」「息がぴったりだった」とやりたい!という気持ちが表れてきました。でもまだ、「うるさいもん」という子どももいます。「どうしたらみんなで参加できるかな?」と問題提起をしてみると、「大きい音が嫌やったら踊ったらいいんじゃない?」「バチだけやったら音小さいで」「でもさ、やったことないのに、初めからやりたくないってどうなん?」と担任も確かに…となる解決案がたくさん出てきました。その案を「じゃあ一回やってみるわ」「音うるさかったらやめるね」と受け入れる姿がありました。自由遊びのときも竹太鼓ができるように、廊下に竹太鼓を置いてみました。すると、やる気十分だった子どもは楽しそうに叩き始め、うるさいし嫌や…と言っていた子どももとっても楽しそうに叩いていました。「音うるさくなかったの?」と聞いてみると、「まあうるさいけど大丈夫」と叩くのが楽しかったようでした。

音楽に合わせてやってみると、リズムを掴むのも早く、休んでいた友達に「こうやで」と教えてあげたり、自由遊びのときにも「音楽かけて!」と何度も繰り返し練習に励む姿がありました。“オープニング”で竹太鼓を披露することを知り、更に意気込む子どもたちでした。

竹太鼓を音楽に合わせてできるようになったころ…「踊りも入れてみない?」と子どもたちに提案してみると、「いいねいいね」と一緒に振り付けを考えていきました。音楽をかけると自由に表現し始める子どもたち。「こんなんはどう?」「手を横にしてこうやって…」「かまきりのポーズ!」「恥ずかしいよ~」「去年のそらぐみさんは2人でやってたよ」とアイデアがたくさん出てきます。「かまきりのポーズ!」は恥ずかしい意見もあったので、「最後の決めポーズで自由にしたらいいよ」と伝えましたが、結局は全員がかっこよく「やー!!」とポーズをするのに自然となっていきました。

隊形移動を始めると、「間に合わない!!」と最初は間奏部分の移動が全く間に合わず。リハーサル1回目のときも間に合いませんでした。2人ずつ降りるか、1列で全員で移動するか…どうしようかと悩んでいた担任ですが、練習を繰り返すうちに少しずつ早くなり、「急げー!!間に合わへん!!」と子どもたち同士で掛け声をしていることに気が付きました。子どもたちの努力があり、小学校の広い舞台でもばっちり間に合うほどになりました。子どもたちの一致団結した姿ですね。こういった些細なところでも、自分たちで協力し、声をかけ合い、集団としての自覚が芽生えていることが分かります。

<リレー>

4月から、リレーを楽しんできました。運動会の話になったときも、「リレーは絶対したい!」と楽しみにしている姿がありました。負けず嫌いの子どもが多いクラスで、勝負をするたびに負けたチームは泣き、勝ったチームは喜ぶ姿がありました。いい勝負が続いていましたが、途中から片方のチームの負けが続くようになり、悔しくて涙を流す子どもたちでした。速さに大差はありませんが、負けが続いたことで「どうせ負けるし」と気持ちが落ちていたり、最後まで走りきる姿が少なかったりと“自分がやらないと”という気持ちがあまり見えてきませんでした。何度も「負けたままでいいの?」と担任から喝が入り、「嫌だ!」「なら頑張ろうよ!」と繰り返してきました。リレーをするたびに作戦会議を行い、走る順番だけでなく、なぜ負けるのか、外を走りすぎていないか、バトンの渡し方など細かく考えていきました。運動会の前日まで走る順番を替え、「遅い・速い・遅い・速いで順番にしよう」と工夫したり、「相手チームは〇〇くんが1番やから…△△くんとかどう?」と相手チームを見ながら試行錯誤する姿がありました。今までは、少人数の話し合いが苦手な子どももおり、なかなかみんなで考えることも難しかったですが、何度も話し合いを行なってきたこともあり、10人程度の話し合いが少しずつできるようになっていました。運動会前に小学校で練習をしたときに、負けていたチームが勝ち、当日はどちらも勝つ可能性があると思っていましたが…当日は負けが続いていたチームが負けてしまいました。しかし、どの子どもも今までで1番よく頑張っており、感動した瞬間でした。結果はどうであれ、一度は折れかけていた気持ちを立て直したり、勝つためにどうすればよいのかをみんなで考えたりと心が成長したのはこの経験があったからこそと感じています。

<まとめ>

協力し、声をかけ合い、たくさん考え、悔しい思いから嬉しい思いにもなり、多くのことを学んだ子どもたちだからこそ、クラスとしてのまとまりが出てきていたり、何をするにも「自分は関係ない」とどこか他人事だった子どもたちも自分事として捉えるようになったのではないかと思います。行事に取り組むことで、ストレスも溜まっていたと思いますし、担任からのプレッシャーもあったと思います。乗り越えられたこと、大きく自信に繋がったのではと感じています。次の大きな行事は2月の生活発表会でしばらく先ですが、また一つ大きくなった姿が見られるかと思いますので、ご家庭でもサポートよろしくお願いします。しばらく先とは言いつつもすぐに2月になり、そしてあっという間に3月、卒園式です。もうすでに寂しいな…と思っているところです。残りの日も30人で、楽しい思い出、悔しい経験などたくさんしていきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

感触いろいろ 楽しいな(0歳児クラス)

こども園での生活にもすっかり慣れ、自分から色々な遊びを見つけて楽しむようになりました。0歳児クラスでは、日々の保育の中に感触遊びを多く取り入れています。感触遊びを通して、様々な感触に触れることで指先の感覚を育てています。

片栗粉遊び

10月初旬に片栗粉で遊びました。片栗粉そのままの感触と水に溶いたものの感触の違いを楽しみました。さらさら、とろーり、ぎゅっぎゅっ、もっちり…片栗粉と水でできる色々な感触を不思議がりながらも興味を持って触ってみようとする姿がありました。手で触ったりタライに入って足の裏で片栗粉を踏んでみたり、全身を使って感触遊びを楽しみました。

花紙遊び

8月頃は花紙をちぎって遊んでいた子どもたちですが、指先が器用に動かせるようになり、ちぎったものをペットボトルの飲み口に入れることができるようになりました。ゆらゆらと動く花紙に苦戦し悔しそうな表情を見せていましたが、指先でしっかりと摘まみ、ぐっと集中して飲み口に入れようと頑張っていました。コントロールの難しい素材を使うことで集中力と指先の感覚が養われます。

スタンピング遊び

絵の具の活動も感触遊びの一つです。絵の具をつけたタンポを観察したり恐る恐る絵の具を手につけてみたり、見慣れない画材に興味津々の様子でした。絵の具をタンポにつけて押す感覚を楽しんだり、手に直接つけて手形を押したりし、絵の具のひんやり・ぺたぺたした感触を楽しんでいました。

これからも様々な感触遊びを通して子どもたちの豊かな感覚を育んでいきたいと思います。