6月2024

そらぐみ(5歳児)  お泊まり保育に向けて ~こどもかいぎ編~

話し合いのテーマは全部で4つです。

1.『お泊まり保育かデイキャンプか、どっちを開催するか考えよう』

2.『お泊まり保育で作る記念品製作を考えよう』

3.『お泊まり保育でのクッキングメニューを考えよう』

4.『お泊まり保育での遊び・活動内容を考えよう』

<4月後半>

昨年度から復活したお泊まり保育。昨年のそらぐみのお兄さん・お姉さんの様子を近くで見ていたこともあり、ほとんどの子どもが「お泊まり保育したい!」「温泉行きたい!」「お泊まり保育って泊まるんやろ?」「一人で寝れるようになったからお泊まり保育できるよ!」と、楽しみにする姿が多く見られました。

一方で「ママ(デイキャンプ)か温泉(お泊まり保育)、どっちにしようかな」「ちょっと寂しいかも」「長い時間が嫌だ」「迷うなあ~」と不安な様子の子どもたちもいました。

話し合いの中、楽しさを熱弁するお泊まり派の子どもたちに対し、不安そうなデイキャンプ派の子どもたち。クラスの中でデイキャンプ派の少数の子どもたちに対して、一方的に楽しさを伝えるだけでなく、何に不安を感じているのか・解決策はないのかを担任が間に入りながらみんなに尋ね考えていきました。(少数派の意見はすごく大切であり、少数でも自分の意見を堂々と言えるようになってほしい・お泊まり保育派も少数派の意見を真摯に受け止める姿勢を持ってほしいと考えており、まずは担任がその土台を整えていきました。)

子どもたちなりの解決策やご家庭との連携などにより、デイキャンプ派の子どもたちも「お泊まり保育やってみる」と決心し、今年度もお泊まり保育の開催が決定しました。

<6月前半>

いよいよ本格的にお泊まり保育に向けての計画を立てていくことになりました。過去のお泊まり保育の様子(写真)を見て、イメージが膨らんできた子どもたち。記念品製作/クッキングメニュー/遊び・活動内容について話し合いました。

お泊まり保育の開催が決まってから1ヶ月半経ち、4月後半の話し合いと6月前半の話し合いでは、議論の広がりや深さに変化が見られました。

☆問題提起や課題解決をする力 ☆根拠に基づいた意見 ☆継続して考える力

4月に話した別テーマ『栽培する夏野菜を決めよう』の時には、「好きだから」「美味しいから」「私はその野菜好きじゃない、嫌。」など主観的な気持ちでの話し合いが多かったです。(中には「お泊まり保育で食べれるように7月に収穫できる野菜で決めよう」と計画的な考えもありましたが、その中から絞り込むには先述した理由での展開が多かったです。)

ですが、今回の話し合いでは、(※最初のとっかかりは「美味しいから」「やったことないから」「楽しそうだから」等の意見ですが)

「カレーって給食でも食べれるやん」⇔「でも中身変えたら違うカレーになるよ」

「ピザはこねたら(生地の中に)ばいきんが入っちゃうかも」⇔「手しっかり洗ったらいい」「それか、なんかで混ぜたらいい」

「流しそうめんは、竹がないから難しいよ」「しかもクッキング出来ないやん。クッキングしたい。」⇔「竹じゃなくて、ペットボトルとかでも作れるよ」「そうめんのつゆにきゅうりとか入れたらいい。それを切るのはどう?」

といったように3つの中で互いに批判的思考(※批判と非難は全くの別物です)を持ち、議論し合っていました。このクッキングメニュー決めは大白熱で特にたくさんの時間を要しました。また実は、一度ピザと決定したことを、流しそうめんを諦めきれない1人の子どもの粘り強さと家で考えてきた解決策を受けて、決定した内容が変わるというどんでん返しもありました(笑)

(他にも…話し合いが硬直した時に、どうやって1つに絞るかを子どもたちから案が上がり、椅子取りゲームの勝者3位と早く寝た人上位3位が決めるという子どもらしい発想がありました。また、おやつをアイスかすいかか2つで迷っていた際、アイスで決定するけど、すいかがいいという友達の意見も汲み取り、すいかアイスも作ったらどうかという案を子どもたちだけでの話し合いで決定していました。)

3つの話し合いは2~3週間続きましたが、毎日よく集中して考えて取り組んだなあ~と感心します。全部が決定した後は「あとは準備だけや!!」と早速準備に向けて気持ちを切り替えていました。何事も楽しむ姿勢や、そこに向かっていくパワーが今のそらぐみの子どもたちのよさだと思っています☆

お泊まり保育まで残り1ヶ月。自分たちで考えた計画を軸にしながら、みんなでそこに向かって取り組んでいきたいと思います。楽しみですね♪