にじぐみ(3歳児) ロッカーの達人!

自分の身の回りの整理整頓をしようとする気持ちを育ててほしい・進級に向けて自分のものを自分で管理できるようになってほしいというねらいを持って、にじぐみでは12月からある取り組みを始めました。

その名も…ロッカーの達人。

まずは綺麗なロッカーってどんなロッカーかな?とイメージを共有。同じ“綺麗”のイメージを持つようにしました。

ロッカーの達人になる為に

1.リュックのチャックを閉め、フックに掛ける

2.帽子を掛ける

3.衣類は畳んでカバンに入れる

まずはこの3つをやってみようと子どもたちと話をしました。

目で見て“できた”を実感できるよう、3つをクリアできたら達人表にシールを貼っていきます。

ロッカーの達人の取り組みを始めた初日、「達人チェックするよ〜!」と担任が伝えると「待ってまって!」と子どもたち。慌てて整理整頓をする姿が見られました。

習慣化されるまでには時間が掛かるだろうなと長い目で見守ろうとしていた担任でしたが次の日・・

「先生見て!めっちゃ綺麗!」「達人!できたで」と朝から自信たっぷりな声が聞こえ、ロッカーを見てみるとみんなで確認した“綺麗なロッカー”が!

「綺麗かな~って思ってやった」「めっちゃすごいやろ」とクラスで話した内容を頭の中に残し、自分で行動に移すことができていました。

ロッカーの達人の取り組みをしていると、少しずつ「帽子がない~!」といった声も聞こえなくなり、ロッカーを整理することで自分の物の管理へ繋がっていることを実感しています。

しかし、まだまだチャックが開いたままのリュックや乱雑に入れられている帽子も。

「あれ、何か忘れてない?」「ロッカーの達人大丈夫?」と声を掛けると「・・あ!ほんまや」「忘れんぼさんしちゃった」とすべきことは分かっているつもりでも、遊びたい思いが先走りついつい油断してしまう姿も見られます。

そんなときには、友達の力の出番です。

他の友達が頑張っている姿・褒められている姿を見て、「僕もやったよ!」と猛アピール。刺激を受け合っています。

又ある日には「◯◯くん帽子!忘れてるよ!」「今のうち!まだ間に合う!」と友達に声を掛け一緒にロッカーを整えたり、「服はこうやって畳んで入れるんよ」と服の畳み方をレクチャーしたり。

自分がシールを貼る為だけでなく、友達の為にも気が付いたことや知っていることを伝える子どもたちに温かさを感じます。

シールが10個集まった際には、「○○くん“おめでとう”まで(表に書いてあります)集まったって!」「すごーーい!」「キラキラシールおめでとう~!」とお帳面にキラキラシールを貼ってみんなでお祝いをしています。

好きな遊びや得意なことがそれぞれ違っているように、生活習慣の身に付くスピードも十人十色です。

毎日コツコツとロッカーの達人の取り組みを楽しむ中で、日々の積み重ねがいつか大きな育ちとなるよう、これからも引き継ぎ励ましていきたいと思います。