にじぐみ(3歳児) 運動会の裏話

先日の運動会では、温かな声援・ご協力を頂きありがとうございました。担任の想定以上の頑張りを見せてくれた子どもたち。その背景にあった裏話を紹介します。

●内緒だよ!

運動会で“小さなヒーロー”をすることに決まった時、期待感や特別感を楽しむ為に「にじぐみがヒーローに変身することは本番まで内緒だよ」と子どもたちに伝えていました。

事務所の先生たちや5歳児4歳児のお兄さんお姉さん、もちろんお家の人にも内緒です。

どのくらいの子どもたちが内緒にできるのかな、楽しさが溢れて話してしまうだろうなとワクワクしながら見守っていると早速…

「ママとパパの前で、へーんしん!ってしちゃった!」とある子ども。

「え~!言っちゃったのー!」と私が言うと、「僕も言っちゃった~!」「わたしも内緒だよって言って、変身しちゃった~!」と次々と報告が。

又ある日には、他のクラスの先生から「変身を見せてもらいました」との報告・保護者の方から「家でめっちゃ練習しています」とのお話も…!

子どもたちの様子を微笑ましく思っていたら、「家で全然見せてくれないんです」「言ったらだめだよって先生が言っていたと聞きました」とのお話も伺いました。私の言葉を忠実に守り、本番までのお楽しみにしようとする姿も心が和みます。

内緒にする姿も思わず言ってしまう姿もどちらも3歳児らしさが出ていますね。にじぐみの運動会のねらいである“うんどうかいってたのしいね”を感じてくれていたら嬉しいです。

●手を繋ごう

にじぐみでは、本番に向けて「緊張したりドキドキしたりしたときには“手を繋ぐ”」を合言葉に取り組みを進めてきました。

そして入場前、待機場での出来事・・。

顔がいつもより固まっており、子どもたちから緊張が伝わります。「大丈夫かな…」と少し心配をしながら子どもたちを見ると、たくさんの子どもたちが隣にいる友だちとぎゅっと手を繋ぎ合っている姿が目に入りました。

いつもと違う行事ならではの空気感に不安を感じながらも、何とか「頑張ろう」と友だち同士支え合おうとする姿から、にじぐみの子どもたちがお互いに心強い存在になっていることを感じ担任としてとても嬉しい出来事でした。

そしてさらに、私が「緊張するね」とつぶやくとそっと私の手を握ってくれる子どもの姿が…。

「せんせい、大丈夫だよ」「がんばろうね」と言ってくれているような気がして、開始早々ジーンとしました。

●きんぴかメダルよりも…

運動会後の月曜日。運動会の楽しかったことやお家の人に言われたことを言葉で伝え合いながら、運動会の思い出を絵で表現しました。

それぞれ思い思いに絵を描き進めていく子どもたち。「描けたよ~!!」と嬉しそうに見せてくれました。

「何を描いたの?」と尋ねると、「大玉転がし!」「コロコロするやつ描いたの」「ママと〇〇(自分)と、大玉!」と親子競技の“大玉転がしリレー”を表現する子どもたちがたくさん。

絵で表現するのに、大玉がイメージしやすいという理由もあるかと思いますが、

自分たちが一生懸命練習を重ねた“ちいさなヒーロー”よりも、キラキラに光っていた“きんぴか(金)メダル”よりも、大好きなお家の人と一緒に楽しむことができた“大玉転がしリレー”が何より子どもたちの心に残っていたことを知りました。本番での表情もとても生き生きとしていましたね。

『にじいろおおだま』

子どもたちには虹色に見えていたのでしょうね♪

『おとうさんと〇〇(自分)くん。おおだまころがししたよ』

『パパと○○(自分)とおおだまころがし。きんぴかメダルもあるよ!』

子どもたちは約1か月半の間の取り組みの中で様々な姿を見せてくれました。初めての運動会という大きな行事を超え、また一つ大きくなったのではないでしょうか。

保護者の皆様からは、「緊張しているようでしたが、友達と手を繋いで笑い合って一生懸命演目を行う姿が楽しかったです」「子どもも楽しかったと言っていて成長が見れるいい機会だったなと思います」「こんな小さいのに自分の配置を覚えて動けるんだなぁと感心しました」等の素敵な言葉を頂きました。

にじぐみで過ごす時間も残り半分。みんなで力を合わせながら進級へ向かっていきたいと思います。