にじぐみ(3歳児) どうして浮くの?

少し前のお話。プール遊びを楽しんでいた子どもたちは不思議なことを発見しました。「せんせい、足が〜!!」

おしりを地面に着けて座ろうとしますが、足が浮いてなかなか上手く座れません。

保育者「本当だ、浮いちゃうね」

子ども「浮く?」 「なんで足が浮くの?」 子どもたちの探求心が芽生えた瞬間でした。

「(ワニ歩きをしたら)おしりが浮いちゃう~」 「ぷかぷか~って」「このおもちゃは浮いてる」 「こっちは浮いてない」 「せんせい、なんで浮くと浮かないがあるの?」

このプール遊びでの体験をきっかけに、子どもたちの“浮く”への興味が広がりました。

そこで、クラスの活動として“浮くと沈む”の実験がスタート。水槽と子どもたちの身近にあるものを用意して・・

保育者「プカプカってすることを“浮く”、ブクブク~って浮かない物を“沈む”って言うんだよ」 「じゃあ、このストローは浮くと思う?沈むと思う?」と実際に行う前に、一つ一つみんなで考える時間を作りました。

ストロー:「ん~ジュース飲むときに沈んでるから“沈む”と思う」 「それでジュース飲んでる」

カップ:「海に行ったときに、海に沈んでいるの見たことあるねん。だから“沈む”」

ビー玉:「お風呂で入れて遊んだことある!“沈む”やったで!」

トラのフィギュア:「トラって泳げるねん。だからこれ(フィギュア)も“浮く”と思う」

「~だと思う」と自分なりの考えを言葉にして伝えたり、自分の経験したことと重ね合わせてみたり・・

“予想してみる”ことをねらいにして実験を楽しむと、子どもたちの言葉が想像以上に膨らんで、「こんなことを考えて遊んでいるんだな~」と子どもたちの頭の中を覗くことができたように感じました。

そして、実際に行ってみると・・

「3.2.1・・浮いた~!!」 「え~!浮くの~!」と新しい発見があり、「じゃあブロックは?」「じゃあ線路は?」「じゃあ電車(のおもちゃ)は?」と子どもたちの探求心が広がっていきました。

そこで、実験が自由にできるよう園庭に水槽やタライを準備しました。子どもたちが何を持ってくるのか見守っていると・・

「せんせい、葉っぱは浮くよ!」 「木の板が浮いた!!(沈むと予想していたようで驚いていました)」 「お花も浮く!」 「柿は“沈む”だったよ!」 「沈んだのは柿だけ」と園庭にある様々な物を実験していました。

浮いたもの・沈んだものを表にしてみると・・「“浮く”ばっかり!」またまた新しい発見が。

その後から「せんせい見て、お茶の中にご飯が入っちゃった!」「・・あ!沈んでる!ご飯は“沈む”や!」「表に書いといて」と日常の会話の中に“浮く”や“沈む”の言葉が登場するようになりました。

なぜ浮くのか絵本を取り入れながら伝えてみるも、「・・?」とポカンとした表情の子どもたち。まだまだ理解するには難しい様子でしたが、自分なりの仮説を立て・実際に目で見て確かめて・発見して・・その過程が大切だと考えています。

今回の活動が頭の片隅に残り、「そういえばあのときにやったな~」といつの日か思い出してくれることを願っています。

引き続き子どもたちの“なんでだろう”を大切に拾い上げながら、発見や驚き・不思議さを共に楽しんでいきます。