3月2023

にじ組(3歳児) 最終号・お別れ遠足「ついに五月山まで行ってきたよ!!」

4月当初、列はグチャグチャ、前の子との間隔がスカスカ、ピューッと列から飛び出る、など、ドキドキしながら散歩に行っていたのが懐かしいです。(笑)

今ではすっかり、2人で手を繋いで歩くこと・前を歩く友達が誰かを理解し、その友達の後ろを付いて歩くこと・ある程度列になって歩くことなど、集団で歩くことや長い距離を歩くことにも慣れてきました。

さらには、「おはようございます」「いってきまーす」「今から公園に行くの」「また会おうね~」と通りすがりの地域の人たちへの挨拶も出来るほどの余裕も出てきています♩

3月16日

1年間過ごした友達・担任との思い出を作るお別れ遠足として、五月山公園・五月山動物園に行くことになりました!

五月山公園・五月山動物園への事前学習やその後の余韻も含め、5段階に分けて楽しみました。

☆第一段階

担任の家が、五月山公園のある同じ池田市と伝えると、

「先生のおうちの近くの公園行くってこと?!」「めっちゃ楽しみ~」「先生のおうち何色?見えるかな?」とわいわい話し出し、そうやって楽しみにするきっかけになれたことがなんだかとても嬉しかったです♪

☆第二段階

別の日に池田近くの公園まで散歩に行った日のこと。

池田市と川西市を繋ぐ橋を実際に見に行ったり、山を指さして「あれが五月山だよ」と話をすると、

公園の砂場で山を作り「これね五月山なの」と話したり、橋の前で「え~今日(橋)渡ろうよ」「今行きたい~」と話したりと、期待が膨らみました。

☆第三段階(ここまでが事前学習です)

帰園後、私が下見で撮影してきた写真を子どもたちに見せました。

「あ!ここ行ったことある!」「ぼくは行ったことない!」「ウォンバットって知らなかったよ」「(ウォンバットの)お鼻が大きくて丸いね」「忍者すき~」と感じたことを口々に話していました。

中にはウォンバットの顔を真似る子も出てきて、それにつられ各々感じ取ったウォンバットを表現する姿がありました。(生活発表会の活動時から、話し合い中に感じたことをすぐに体で表現してみるということが増えた気がします。まだ言葉ではうまく伝えられないことでも身体を使うことで自分なりのイメージや考えが表出できるようになってきている気がします♪)

☆第四段階、迎えた遠足当日

朝から、「いっぱいご飯食べてきた!」「元気で来たよ~」とワクワクした気持ちが伝わってきました👀

保護者の皆様からも「いつも遅くまで寝てるのに今日は早起きしてました」「自分で用意をしてました」「すごく楽しみだとずっと話をしてました」「元気もりもりで来てねって先生言ってた、と言いながら朝ご飯をたくさん食べてました」など、遠足を楽しみにしていた家での子どもの様子を聞かせてもらいました♪

◎散歩中の様子

片道1.8kmの距離。行きは歩けても帰りはかなり時間がかかるだろうな…と予想していましたが、むしろ帰りの方が早く30分程度で園まで帰って来れました✨

1年間での散歩を通して、体力や忍耐強さも付いてきたと実感しました。

また、前後の友達を気にして「(間)詰めてね」と促したり、「頑張って」「手つなごう」と友達を励ましながら歩いたりする姿も見られ、友達を気遣う気持ち・友達を放っておかず助ける気持ちが育っていると実感しました。

◎動物園での様子

初めのうちは1つ1つ順番にみんなで見ていましたが、徐々に興味の方向があちこちに。

「あっちにヤギおるで」「こっちにはカメいる」「あ~向こうなんかおる~!!」と興味のあるものに釘付けに!!👀(羊のところでは柵から落ちてしまうんじゃないかというくらい前のめりで興味津々な姿もありました(笑))

小さな規模の動物園だったので大人の見える位置であれば自由行動ということにしました。

ずっと自分の好きな動物を見る子や、いろんな動物を転々と見て回る子など、たっぷり堪能できました♩

◎公園での様子

忍者迷路・アスレチックにも果敢に挑戦!「こんなん簡単」「高すぎる、怖い…」「がんばれ~!!」

☆第五段階、振り返り

「大阪行ったな」「めっちゃ楽しかった」「忍者迷路が楽しかった」「楽しかったけどちょっと高くて怖かった」

「ウォンバット見れた」「ひとり(1頭)しかいなかったな」「他の子は寝てたんちゃう?」

「アルパカ近くてちょっと怖かった」「ひつじの背中らへん触ってもふもふしてた」「うさぎが可愛かった」

「にわとりいなかったね」「でもふくろうがいた」

など・・・本当にびっくりするくらいたくさんの言葉が出てきました!!

さっそく絵を描いたり、動物の動きを真似したり、廃材を使い動物を作ったり、積み木やフィギュアを使い遊んだり、感じたこと・見たことを自由に表現しました☺

好奇心たっぷりの子が多いクラスであり、興味のあるものは担任の話もほとんど全部頭・心に残っていたり、その好奇心を活力に行動したり、創造力も膨らんだり…というところもよく育ったと感じています。

3月20日から1号のお友達は春休みに入り、また、おうちの近くの園に転園するお友達もいる中で、

今回のお別れ遠足が、にじ組29名全員での最後の大きなイベントでした。

大好きな友達と一緒にクラス全員で遠足に行くことができ、また、思い出も共有でき、

とても楽しい時間をみんなで過ごすことが出来ました☺

この1年間で子どもたちは本当に大きく成長したと感じています。(身体だけでなく、友達との関わり方や情緒的な面も踏まえてです。)

子どもたちの思いもよらない様々な行動に、正直「勘弁して…」と感じる時期もありましたが(笑)、振り返ってみれば本当に楽しい毎日でした。私たち3人も子どもたちには“楽しい日々をありがとう”と感謝でいっぱいです❤

また、日々の保育にご理解とご協力いただいた保護者の皆様にも感謝申し上げます。

4月からいよいよほし組さんですね!フレンドリーで愛嬌たっぷりで、やるとなったら大きな力を結集し動き出す力を持つ、そんな子どもたちのさらなる成長が楽しみです🌟

「粘土っておもしろいな」 0歳児 おひさまぐみ

初めて触れた小麦粉粘土。

初めから勢いよく触れる子もいれば、慎重に様子を見たり、恐る恐る触れようとしたりと様々でした。

中には粘土に触ってみたいけど『手についたー!』『なにこれ?』『とってー!』とばかりにブンブン手を振る姿も・・・

そこで、試しに粘土を袋の中に入れてみると子どもたちが袋の上から指でつんつんと触れる姿が見られ、慣れてきたタイミングで袋から粘土を出すとそっと指で触れる姿が見られるようになりました。

粘土の塊をつぶしてみたり

保育者が粘土をビヨーンと引っ張って伸ばしてみると「わー」「おー」と言って手を伸ばして触ってみたり

粘土を細長くすると自分たちで粘土をつまんで「びよーん」と言いながら引っ張ってみたり

カップを用意すると粘土をカップに入れたり、自ら粘土と粘土をくっつけて作品作りをしてみたり

思い思いに粘土に触れ、どんどん遊びが大胆に!

伸ばした粘土をちぎりくっつけ、粘土の形がどんどん変化することに驚き、楽しんでいました。

粘土遊びは指先や手先を使う遊びで、粘土を丸めたりちぎったり手に触れた感触を楽しんだり(触覚)、粘土を叩いて「ペタペタ」という音を楽しんだり(聴覚)、粘土の匂いを嗅いだり(嗅覚)、カラフルな粘土の色や色の混ざる様子を楽しんだり(視覚)と味覚を除いた五感を刺激し、子どもの発想力や創造力、想像力や表現力を育んでいます。

おひさま組で過ごす日々もあと少しとなりました。引き続き子どもたちの発見や驚き、感じた事などに耳を傾け、楽しく過ごしていきたいと思います。

ほしぐみ(4歳児) ほしぐみようかいじーまん

先月、今年度最後の大きな行事である生活発表会があり、ほしぐみは妖怪になりきって特技を披露し合う≪ようかいじーまん≫の劇を楽しみました。

本番はハプニングもありましたが、困っている友だちを放り出さず側で寄り添ったり、セリフを忘れた友だちをフォローしたり、子どもたちが懸命に手を差し伸べ合い自分たちで乗り越えようとする姿に成長を感じました。子どもたちを見守りながら私たちもハラハラドキドキしていましたが、本番終了後に写真を見返すと笑顔で楽しむ子どもたちの姿があり、心からホッとしました。

発表会後の月曜日、子どもたちと発表会の振り返りを行いました。

まずは気持ちカードを見ながら本番の舞台上での気持ちを伝え合い、感じたことや気が付いたことを共有。

「ドキドキしたけど、楽しかった」 「(友だちに向けて)大丈夫、大丈夫って言ってた」 「みんな大丈夫かな、頑張れって気持ち」 「お客さん多くてめっちゃびっくりした」 「緊張して涙でちゃったけど楽しかった」 「出れなかった人もおった」 「でもいいねん。みんな頑張ってた」

自分だけでなく周りにも目を向け、ありのままの自分の姿・友だちの姿を肯定的に受け止めるような言葉が印象的でした。

自分の気持ちを言葉で表すことは大事なことですが、それが苛立ちや強い口調だけで表出されないように・マイナスの思いを吐き出すことだけが“自分の気持ちを出す”ということではないことを伝える為、

又、気持ちを伝える方法を探す為に、自分を肯定してくれるようなようかいに変身する“ようかいじーまん”や気持ちカードに取り組んできました。それらの取り組みは子どもたちの絵に変化をもたらしました。

「楽しかった。でも緊張した」

と楽しかった気持ちを虹色で表現し、その上から緊張の気持ちを黒色で表現する子ども。

「緊張したけど頑張った。見に来てくれて嬉しかった」

と自分の気持ちを描きながら気持ちの整理をする子ども。

「(小さい方を指さして)初めは嫌やなって。けどだんだん楽しくなった(大きい方を指さす)。楽しかったからハートもいっぱいある」

と劇の取り組みを通して気持ちが変化したことに気が付く子ども。

「(自分は)これ。(指を差しながら)ムシャムシャ。カサカサは虹色。みんないる」

と友だちの存在を表現する子ども。

「ようかいに人間が食べられた。顔だけのようかいもびんの中に入った」

「フワフワが人間に変身して、人間の国にいった」

とようかいじーまんの世界に入り込み、続きのお話を創造する子ども。

同じ題材、同じ劇あそびであっても感じることや考えることは一人一人違うことを改めて感じました。

中でもなにより感心したことは、多くの作品に自分が変身したようかいだけでなく、別のようかい(友だちの姿)が描かれていたこと。友だちと一つのことに向かって共にやり遂げる楽しさや心地よさを感じられたのでしょうか。あるいは、友だちが側にいる心強さを感じたのかもしれませんね。

絵の上手さ下手さを評価するのではなく子どもたちの絵に対する思いや何を思いながら描いたのかを知ってほしいと思い、絵の下には子どもたちの言葉をそのまま書いた名札を貼っています。

一人一人の思い溢れる作品のできあがり。