お出汁を飲んでみよう!~年長児の取り組み~

高槻双葉幼稚園の給食は、自園調理です🍚

調理の様子や、工程を撮影したものを、管理栄養士の先生が年長さんに見せてくれました。

今回は、カレーを作っているところです。

家とは違う大きな調理器具や、使う野菜の量にびっくり!!

毎日、たくさんの野菜を切って、時間をかけて給食を作ってもらっていることがわかり、その日の給食のカレーを食べるとき、味わって食べて感想を話したり、感謝の言葉を言っていたり、年長のみんなの様子がいつもと全然違いました。

「知る」ということの大切さを感じました。

毎日食べている給食が、どのように作られて、誰がどのようにかかわってくれているのか、当たり前ではないということ、色々な人のおかげで給食ができているということが子どもたちに伝わったのだと思います。

幼稚園では、「食事を楽しく!」「食に興味を持ってほしい」などの思いから、「食育」として、実際に野菜を育てて食べたり、毎日の給食に入っている野菜の栄養について知ったり、管理栄養士の先生と話したり、様々な取り組みをしています。

年長さんでは、毎日の給食メニューの中で、おいしかったメニューアンケートをしています!

自分の名前が書いてあるマグネットを、自分がおいしかった!と思うメニューの上に貼ります。

4月のメニューは、カレー・やきそば・鶏野菜うどんが人気でした(#^^#) 色々な形で、子どもたち自身が参加して、何事にも「自分事」として興味を持つことを大切に考えています。

別の日には、出汁の試飲をしました。年長の子どもたちの目の前で、実際に出汁を取る調理見学です!

給食の味噌汁のために、毎日とっている出汁。「本当においしいから是非子どもたちに飲んでみてほしい!」という管理栄養士の先生の思いから実現!

「ほんものの味を知る」という体験はとても貴重なものだと思います。味噌を入れる前の出汁の味と、味噌を入れた後の味噌汁の味の違いについて、子どもたちどうしで話していました。このように、「違いを感じる」ということができたこともよかったなと思いました。

水に入れて時間をおいて大きくなった昆布を見て、「わ~!」と歓声があがりました。そのあとは、実際に触ってみたり、匂ってみたり。

「この昆布、部屋に持って帰って絵かきたい!」という声もあがり、絵を描いていたクラスがあったり、

ままごとあそびで、画用紙で昆布を作って出汁取りをするクラスもありました。水につける前の昆布は黒画用紙で、水につけた後に大きくなった昆布は緑の画用紙で大きく作るなど、よく見ていて、芸が細かい!!

このように、経験したことが遊びの中で表現されること、遊びとつながることがとても大切だと思っているので、今回の出汁の試飲という経験が、子どもたちの中で印象深いできごとになったということがとても嬉しかったです。

実際に時間をかけてできあがった出汁。「やっと飲める~!!」と大喜びの年長さん!

朝に始まった出汁取り。子どもたちは、すぐに飲める!と思っていたのです(笑)。「30分」と書かれていても、話しても、ピンとこないのは当たり前ですよね。

実際にタイマーをセットして見せ、時計の針を見ながら次の工程の出来上がりを説明すると、「え~!そんなに時間かかるん!?」という声があがって、また次の工程に時間がかかることがわかると、「こんなに時間かかるんやな。。。」「これ毎日やってくれてんねんな」とつぶやいていました。

部屋中とってもいい匂い!

実際に飲んでみた感想は?!「ちょっと苦い」と、数名残した子もいましたが、「おいしい!」「魚の味する!」「ふりかけの味がする!」などなど、みんなそれぞれに感じた感想を伝え合っていました。

「ふりかけの味がする」、という表現はとても子どもらしい表現でしたが、「魚の味」を感じてそれを自分の知っている味で表現しているんだな、と感動しました!

これからも、様々な取り組みを通して、みんなで食事を楽しんだり、自分の体を作る大切な「食」への興味を深めていきたいと思います!