ききょう春のホリデースクール

 新年度がスタートしはや1ヶ月半。ますますいい表情で塾に通ってくれている姿をとても嬉しく思います。

 初めて3学年が顔を揃え、元気に滋賀県草津市の水生植物公園と琵琶湖博物館に行ってきました。

数日前からいつものように天気予報とにらめっこでしたが、晴天に恵まれ笑顔での出発です!

バスの中ではいつものように子どもたちの持ちネタクイズを楽しみ、おしゃべりが途切れることもないままに1時間半。

草津市立水生植物公園「みずの森」に到着。

かわいらしいポピーの花に出迎えられ、入り口ゲートをくぐります。色とりどりの美しい花々と大きな噴水の間を通り抜け、水しぶきに心を躍らせました。みんなを歓迎してくれるかのようにひまわりも顔を1列にそろえ咲いていました。

 ロータス館のアトリウム(温室)に入っていくと、たくさんのスイレンが水面に浮かんでいて、それを囲むさまざまな植物を見学しました。「うわぁ、サボテンだ!」と天井までのびた巨大さに喜んだり、自分たちのからだの大きさほどの葉に驚いていました。園内では、いろいろな春~初夏の草花に出会い、花の名前や特徴に興味津々。年長時にもらった「さんぽずかん」を持参してくれた子どもたちもいましたが、きく科、ばら科などと書かれた札を見て、幼稚園のクラス名を思い出し、木や花を身近に感じながら楽しく散策しました。万葉の道で咲き始めのあじさいを見つけると、そっとつぼみに顔を近づけ、「がんばれ~!」と声をかける子どもの姿に感動させられることも…池の上をつなぐ太鼓橋を渡りながらウォーターガーデンを見つめ、みんなが穏やかでやさしい気持ちになりました。夏に咲くハスも楽しみです…

 植物と水に癒された後は、目の前に180度琵琶湖が広がる広場でお楽しみのお弁当タイム!

素晴らしい景色を前に「おなかすいた~、いただきます!!」とますます笑みがこぼれました。

 昼食の後は琵琶湖博物館へ移動。

まずは水族展示室へ向かいました。淡水生物の展示で、湖の生き物を見て回りました。

ビワコオオナマズやチョウザメ、カラフルなチョウチョウウオにも目を輝かせ、スケッチをしている子どももいました。アザラシのえさやりが見れる水槽の前では全員が集まり、そのしぐさに「かわいい!!」の連発。キラキラした笑顔で手を振る子どもたちもとってもかわいかったです。

2階へ上がると、400万年前にできた琵琶湖と人々の生活とのつながりや、生き物、自然環境の移り変わりについての展示を見学。琵琶湖が日本一大きな湖であること、世界でそこにしかない固有種の生き物が60種類もいること、長い歴史をもつ奇跡の湖「古代湖」であることも学びました。また、西の湖の円山で育てられているヨシは、窓辺につるして日除けに使う品質のよいスダレやヨシズになり、他、ヨシ紙やヨシペン、よし笛、よしクッキーにもできるそうです。そういえば俳句かるたに「よしのずいから天井をのぞく」とありましたね。

2023年の中学年の課題図書「化石のよぶ声がきこえる:天才恐竜ハンターウェンディ.スロボーダ」を事前に読んでいたので、ゾウなど生き物の化石にも興味を湧かせていました。

最後に、今と昔のくらしの違いについても学びました。今日では当たり前だと思っている日常の生活もそうではなかったことに気づかされます。SDGSや省エネルギー、世界水の日などについて授業でもふれてきましたが、昭和のくらしと、平成・令和のくらしの違いを見て、便利さや豊かさに感謝しつつ、今を生きるみんなに何ができるのかを改めて考える機会になっていればなあと思います。