桜の木を送る会

今日は、園庭の桜の木を送る会でした。

毎年、春になるときれいな花びらを見せてくれていた桜の木でしたが、年を取って台風などの強い風により倒れてしまわないように、伐採することになりました。

「実は、この園庭の桜は60年以上も広野幼稚園に立っています。園長先生が広野幼稚園に来る前からあったと聞きました」というと子どもたちは「え!もうおじいちゃんなんだね」「腰が曲がっているもんね」と驚いた様子でした。

そんな前から、広野幼稚園の子どもたちを見守ってくれていたのですね。

「木や花が生きているってどういうことなのかな?」と少々難しい問いにも、子どもたちは「心がある」「心臓が動いてる」「ご飯を食べる」などと様々な答えが出てきました。

また、聴診器で心臓の音を聞いてみたり、木に聴診器をあてて音を聞いてみたりと、、、

動かない木ではありますが子どもたちは“生きてる”ということを改めて感じることができたようです。

しばらくお話をしていると、久西先生が慌ててやってきて、「倉庫を掃除しているとこんなものが出てきました」と言って持ってきたものは、帽子でした!梶田先生が被ってみると、、、それは桜の木の声が聞こえる帽子だったのです。

「なんだか賑やかな声がするのぅ。ああ、眠い、近頃すっかり眠くてかなわん、、、」と桜の木の声が聞こえてきました。子どもたちはびっくり!

そして、宇治神社の宮司さんに、桜の木が無事に天国にへいけるようにお祈りしていただきました。

子どもたちも一緒に手を合わせ、お祈りをしました。

最後には、来年の4月に園庭で桜は見れないですが、せめて最後にみんなからのプレゼントに桜の木を喜ばせてあげようと、桜の木に子どもたちが作った桜の飾りや輪飾りを飾りました♪

子どもたちの心のこもったプレゼントや気持ちはきっと桜の木にも伝わっていると思います。

お別れは少し寂しいけれど、切り株になっても園庭の桜の木は、広野幼稚園の子どもたちのことを、いつまでも見守ってくれていると思います。

カメちゃん