もうすぐ1年生(平成16年度)平成17年3月

1月の講演会後、年長組のあるお母さんからメールを戴きました。
《初めてメールを差し上げます。私はさくら組でお世話になっている娘の母です。 先日の講演会は堅苦しくなく、分かりやすくマナーを教えていただき大変勉強になりました。また、お茶会の様子もよく分かり、いつも懐紙を大事そうにポケットに入れていたのは(残しておいて欲しいみたいですが)、そんなエピソードがあったのだと納得させられました。最近は自分からは幼稚園の様子をしゃべってもこちらがあえて聞くとあまりしゃべりたがらなかったりするので、本当にお茶会の様子を覗いてみたいです。この前もお茶会の後、「今日は大福茶を飲んで、中には梅干しと黒豆と山椒(これはなかなか思い出せなくて後から追加で言っていました)が入っていて、お菓子は和三盆」と、得意そうに父親にも教えていました。「わぁ本格的なことをするのだ!!」とびっくりしましたが、また思いやりの心まで教えて頂いて感謝しています。数ヶ月前から何か物を渡した後とか、その都度、「ありがとう」が言えるようになったのも、やたらとお手伝いをしようとしていたのも、そうだったのかと思いました。最後に副会長さんが、「これで今年度のPTA主催の行事も終わりです。」と言われ、幼稚園生活もあと数ヶ月だけなのだと思うと残念でまた寂しい感じがしました。残り少ない幼稚園生活をしっかり楽しんで欲しいものです。》


子供って、本当にいろいろな経験を積み、自信をつけながら成長していくのですね。自信をつけたといえば、2月20日の参観日後に年長組のお母さんから、こんなメールを戴きました。


《先日の参観日に跳び箱を跳べない娘は、居残り特訓のように最後まで残って練習していました。いつもはとても活発な子ですが、こと運動となると、「こわーい!」が先に立ってしまうようで、鉄棒の逆上がりもスイミングも、ターザンごっこも友達や先生に習いながら、やっと一人前にできるようになりました。案の定、跳び箱も小さな跳び箱を跳べたのがやっとでした。参観日のがんばりに、さすがに私もいとおしく思い、馬跳びで特訓しました。30分くらいしたのですが、恐々していたり、途中では涙も浮かんだり、それでもやめるとも言わず、懸命に走ってきました。そうすると、だんだん跳べるようになり、「かあさん、勇気を出して頑張れば大丈夫だね。」と、今までの涙顔とは全く違う、きらきらした目をして言いました。私から見ても、とてもお世辞にも大丈夫とは思えない状況でしたが、本人は何かつかんだように自信をつけていました。そうして、今日、お迎えに行くなり「かあさん!跳び箱五段跳べたよ。」とうれしそうに教えてくれました。ふたりで手を取り合って、喜び、涙しました。我が子ながら、すごい頑張りと努力で、自分でつかんだ喜びをしっかりと、感じてくれたことほんとうにすごい! できたことより、その努力したことにすばらしさを感じうれしく思いました。中央幼稚園の先生方のいろんなことに挑戦させてくださったこと、失敗してもしっかり応援し導いてくださったこと、今更ながら中央幼稚園に入れてよかったとつくづく感じております。ありがとうございます。またひとつ娘の世界が広がったように思います。こんな経験が彼女にとって、きっと自信につながっていくんですね。残りわずかな幼稚園生活。いっぱい、いっぱい楽しんでほしいと思っています。ほんとうにありがとうございました。》
参観日の二日後に、彼女が跳び箱を跳んで見せたとき、クラスの友達も担任もすごく喜び、他のクラスの先生や園長先生まで呼んできて、みんなで喜び合うことができたのです。お母さんとその子の努力のおかげなのです。私たちも感動を戴きました。


これで、本年度最後の参観日も終わりました。参観日当日の私は、各クラスを覗き見する程度でしたので、活動の内容そのものを最初から最後まで通してみることができませんでした。それでも、どのクラスも劇あそび等をしていて、楽しそうに過ごしている様子はしっかりと伺えました。お父さんお母さんたちも、1学期の子供たちの様子とはずいぶんと成長した姿をご覧になられたことと思います。楽しそうに参観されていた雰囲気でしたので、きっと、子供たちがお家に帰ってから、しっかりと褒めて戴いたのではないかと思います。おかげさまで、その後の子供たちの活動にも自信に満ちた様子をはっきりと見ることができます。園庭で遊ぶときも保育室でのやり取りも生き生きとしています。私も年長組のクラスに行ったとき、子供たちに、「みんなの劇あそびも観たかったなぁ。」と言うと、「うん、また見せてあげるよ。」と言って、「でも、1年生になっていたらごめんね。」と言います。そうなのです。子供たちの心は、もう、小学校に入学する期待感でいっぱいなのです。それでも、年長組の子供たちだけあって、別れ別れになることもしっかり分かっていて、残された幼稚園での生活を、本当に仲良く、先生や友達との関わりをとても大切にしながら過ごしています。強くて優しい子供に育ってくれたと思っています。こんなメールも戴きました。


《今月(2月)の白髪先生のつぶやきを読んで大変反省させられました。森本さんが稲を育てていたのはテレビのビデオレターを見て凄いなあと感心してしまいましたが、同じように幼稚園から収穫した稲を頂いてきて家ではどうしたら良いか分からんねと飾り物にしてしまいましたが、子供と一緒にもうすこし考えてみれば良かったと思いました。しかし、すごいアイディアですね。我が家も今年は挑戦してみようかしら。長くなりましたが、今回メールを送った理由の一つに、娘はここ数ヶ月「青空キャンパス来ないかなぁ」と、朝と夕方と毎日郵便受けを覗いてはしょんぼりしています。と、言うのも絵本で、「信じている子には青空キャンパスと書いた雲や虹が出てくるという物が送ってくる」と書いてあったのです。それ以来、いつ来るかいつ来るかと楽しみにしているようで・・・  クリスマスの時もサンタさんにお礼と魔法セットも下さいという手紙を書いていてこれは私が魔法セットは10才にならないとあげられないと返事を書いて少しは納得したみたいなのですがお母さんの字に似てると少し…?…の、ようです。パソコンで書けば良かったのでしょうが今回はどうしたものかと考えています。何か良いアイディアはないでしょうか》


返事には、「えんちょうのえほんこうざ」の中にある、サンタさんが抜け出したときの、「サンタクロースの部屋」のことを書きました。こんなに素敵に育ってくれた子供たちが、もうすぐ卒園して行きます。いろいろと学校での殺傷事件が続く昨今ですが、巣立っていく子供たちの無事を願うばかりです