そうだ、京都へ行こう

 幼稚園も学校も春休みですね。気温も5月並み…と暖かくなり、まさしく春の訪れを肌に感じます。

 晴天に恵まれ、今日はききょう塾で学年末遠足へ出かけてきました。

行き先は春の京都です。

今回はコロナ禍なのもあり、予約や人数制限の関係上、午前中は2チームに分かれての行動でした。

1,2年生は今出川駅近くの相国寺へ行ってまいりました。

3月24日から春の特別拝観が始まっており、まず目指すは法堂、鳴き龍です。

「鳴き龍がずっとこっち向いてる!」と手をたたいて音を確かめながらもみんな不思議がっていました。

鬼瓦『晴明ききょう紋』を探すのにも期待をふくらませていました。

「桔梗!ききょう塾のききょうやん!と嬉しそうに話し、

「あれかな?これかな?」と一生懸命探し、見つけた時は「どこどこ?!」と大興奮でした。

相国寺は100代目の天皇 後小松天皇が足利3代将軍、足利義満に作らせたお寺です。

最近、テレビでもアニメの「一休さん」が再放送されていますね。それに登場する将軍様のことです。一度また見てくださいね。

春の特別拝観は3月24日~6月4日まで。承天閣美術館にも伊藤若沖の作品など多く所蔵されているのでご家族でもまた行ってみられてもいいですね。

 その間、3年生は御所を挟んで南にある、京都地方裁判所へ行ってまいりました。

実際に裁判を行っているところを誰もが見学できるということで、‟小学生でも?”と問い合わせたところ、少人数ならばと心よく引き受けてくださったので、ドラマやゲームではない本物の裁判を傍聴することができたのでした。

少し専門用語も出てきますので、事前に被告や原告、検察官や弁護人などなど、少し説明し、メモや鉛筆を持参して、各々が発見したことや感じたことを書きとるよう話して参加いたしました。行く前は「もしも被告人が暴れ出したりしたらどうするん?」と危機管理がしっかりした質問や「  って長過ぎるやろ」という声もありましたが、いざ傍聴席に座ると、真実を暴いて事実確認をしていく真摯な大人のやりとりに、子どもたちの表情も少し緊張し、真剣なまなざしで裁判の流れを見守っていました。

終わった後には、裁判員制度についてのお話も聞くことができました。子どもにとって難しく、重い遠足かなぁと思いましたが、心が素直な時に、罪について、悪について真面目に考えるのはとても重要なのではと思い、決めさせていただきました。大人の私にとってもとても貴重な体験でしたので、保護者の皆さまも一度行かれることをおすすめしたいです。

(ちなみに土日は裁判はなく、平日のみなので春休みにどうぞ)

 午後は1・2年生は南下、3年生は北上して歩き、京都御所にて待ち合わせです。待ってましたのお弁当タイムです。

 3年生で、今日が誕生日の子どもがいたので、みんなでお祝いをしたりお菓子タイムでほっこりしたりした後、午後は年中公開となった京都御所へいざ!

 前もってひな人形のお内裏様とお雛様を見て、天皇家についての説明を少ししていましたが、本物の左近の桜、右近の橘を見て、子どもと共に感動を味わいました。

広い京都御苑に歩き疲れている子どもも数人いましたが、帰りのバスも大変にぎやかで、子どもたちのパワーを感じました。

 

 なかなか説明がないと難しい学年末遠足でしたが、相国寺の素晴らしい庭園や御所の桜など、春を味わう遠足は楽しい一日となったかなぁと思います。

コロナコロナの一年でしたが、最終日は心穏やかにのんびり楽しく過ごすことができ、幸せな時を持てました。

大好きな3年生とも今日でお別れかと思うと、とても寂しいですが、いつでも遊びに来てくださいね。これからもずっと園からエールを送っていますよ。