【年中組】こいのぼりができるまで…

こいのぼりが出来るまで、お子様から様々なお話があったことと思います。年中組になってはじめての『クラスの仲間と協力する』活動のこいのぼり作り。そのこいのぼりができるまでの様子をお伝えします。
ホールやお部屋で何か作っている姿を見たり、バスの中で「こいのぼり作ってるんだけどさ~」という会話を聞いたり、年長さんが何か作ってるらしい…。こいのぼり!?と興味を持った子どもたち。「なんでこいのぼり作ってるのか聞きたい!」年長さんに話を聞きに行くと「あそこ(ロープ)にみんなで飾りたいから作ってるんだよ」と教えてくれました。「僕たちも作りたい!」「年長さんより格好いいこいのぼりにしようよ!」と年長組へのあこがれや興味が高まり、こいのぼり作りへと発展していきました。

「大きいのがいいよね!」「年長さんみたいにビニールいいんじゃない?」「使える工作あるかも!」こいのぼりの『からだ』探しが始まりました。そしてお部屋の中でいいものを発見!!みんなで大きなビニールをつなげることになりました(^^♪
「こっちの向き(縦)にテープ貼ったらいいんじゃない?」「ぐちゃぐちゃになっちゃうから、ちょっとおさえてくれる?」それぞれ声を掛け合い、協力し合う姿が生まれます。

絵の具遊び(前回年中組のHPに載っています(^^))の作品ははさみの活動(線に沿って切る)から「これこいのぼりの模様(うろこ)に似てる!」「お山の形が一緒だね!!」と『うろこ』に大変身しました。本物のこいのぼりをみて「真っすぐになってる!」「順番にきれいに並んでる!」規則的に並んでいることに気づき、うろこを並べていった子どもたち。テープで張り付け、「全部ついたかな?」最後はみんなで確かめ合っていました。

「しっぽの形は?」本物のこいのぼりを見ながら、マジックでビニールに線を描いてその通りに切っていきます。「僕が切りたい」「わたしもやりたい…」「う~ん。じゃあ順番にすればいいよ!」「じゃんけんにする?」「小さい順にする?」みんなでできる方法を相談。先生が「順番ですよ」と決めてしまうことは簡単な事です。しかし子どもたちの主体性や協調性の育ちには全くつながりません。そのためかもいようちえんでは、『自分たちで』相談し、決断できる話し合いの場、環境を大切にしています。小さな話し合いの積み重ねが、発言力が育まれ自己発揮が十分にできるようになると考えています。
「ピンっとなってたほうが切りやすい!」そのような事にも気づき、友達が抑えて(軽く引っ張る)切っていました。しっぽの模様、様々な素材を使い表現しています(#^.^#)

「おっ!いい感じ!」「次は青だったよ!」見守る仲間も真剣そのもの。外側になればなるほど大きくなる『目』子どもたちなりにバランスを考えていました。「おめめが風で飛んでいかないように~…」呟きながら貼るこの姿も…(^^)

こいのぼりには「ヒレ」「背びれ」「ひげ」など様々な部位があることに気づき、名前を知った子どもたち。みんなでいい素材を探し、作っていきました。
最後はひもを入れ、体を合体!です。「本物のこいのぼり、トンネルみたいになってた!」「なんでだろう?」「何かが通るのかな?」風が通るために開いていることを知ると、「こいのぼりさんもきもちいい~ってなるようにだね」「苦しくないようにかな?」科学的なことに4歳児なりの考えを持つことができました。
さあ!体をくっつけ…いよいよ完成です!!!

こいのぼり上げ当日、空に上がったこいのぼりを見て飛び跳ねて喜んだり、友達と手をつないで見上げる子の姿も…
作っていく中で楽しさだけでなく、もちろん大変さを感じることもありました。しかし『みんなと力を合わせるとこんなすごいことができるんだ!』を体感し、ぐっと仲間意識が深まったように感じます。これからこの活動の中で得た『仲間っていいよね♪』をいろんなところで活かし、新しいことへチャレンジしていきましょうね!
次回の更新もお楽しみに…(^_-)-☆