ホールに『舞台』ができました!

かもいようちえんの生活は『子どもが主人公』。そしてすべての行事は生活の流れの中にあります。リズム発表会も生活の延長線上にあり、『自分たちで作り上げる発表会』の第一歩がみんなで行う舞台づくりです。

前日、年長さんから「リズム発表会の舞台を作るから手伝って」と年中・年少さんに声がかかり、今日はみんなで舞台づくりをしました。朝一番に年長さんがホールの壁に暗幕をかけてくれました。その様子をじっと見つめる年中さん。

「みんなでがんばるぞ!」「おー!!」元気な掛け声とともに舞台づくりスタートです。

舞台づくりは発達に応じた仕事をみんなで分担して行っていきます。

4歳児・年中さんは机の脚と脚を結ぶスズランテープを切る仕事を任されました。3人が1つのグループになり「どうやったらスムーズにお仕事ができるかな?」仲間と考えます。テープを伸ばす子、押さえる子、切る子と役割を分担して取り組んでいました。テープが切れたら表の数字に〇を付け、「こんなに切れたね」「あと何本だね」と言う声が聞かれました。テープを正確な長さに切ること(長さや量の知識)、必要な本数(なんと164本!)を準備すること(数の知識)、そして任されることで責任感も育まれていきます。

年中さんが切ったテープは3歳児・たんぽぽ組さんへ。「くしゃくしゃにしないでね」「おねがいね」など年中さんからアドバイスが・・・(*^_^*)

たんぽぽ組さんは2人がペアになり、受け取ったテープを5歳児・年長さんへ届けます。「お願いします」とたんぽぽさん。「まかせてください!」「がんばるよ」と年長さん。年中さんから手渡されたテープが裂けないように持つ事は『大切な物』という意識を持ち、最後までがんばり切る心を育みます。任された嬉しさは、自立や自信へつながっていきます。

年長さんは舞台となる机を並べることからお仕事がスタート!「横が7枚、縦が5枚になるように並べるには全部で何枚の机が必要かな?」数の認識や考える力が育まれていきます。ガタガタしないようにまっすぐに並べ、年中さんが切り、たんぽぽさんが届けてくれたスズランテープで脚を結んでいきます。「ガタガタしてないかな?」確かめながら結ぶ姿も…。結び終えた横7枚の机を舞台の位置に移動します。『仲良しの気持ちで』息を合わせ同じスピードで机を押すことが大事!「せーの!」と自然と声をかけ合って…。

横の列を並べ終えた机が35枚あることを年長さんみんなで確かめると、次は机の下に潜って縦の列を結びます。狭い空間で頑張って結んでいる姿はさすが年長さん!と感じます。 最後は机の上をガムテープで合体!しわしわにならないように、曲がらないように。ここでも年長さんの技と『力を合わせて…』の気持ちが表れていました。

この頃、満3歳児・たんぽぽB組さんは…。だんだんと舞台が出来上がっていく様子を窓越しに見て、「何してるのかな?」と興味津々。来年はB組さんも仲間となって頑張ってくれることでしょうね♪

「テープ全部切ったよ~」年中さんから達成感いっぱいの声が聞こえ、年長さんがガムテープを貼り終え、ついに舞台が完成しました。みんなで舞台に上がり リズム発表会への期待も高まったみたいです。

午後の時間、たんぽぽBさんも舞台に上がってみました。初めての舞台にニッコリ♪

2月20日、このホールが子どもたちの笑顔と皆さんの温かい拍手でいっぱいになることを今から楽しみにしています。